プロ直伝!インタビュー記事の書き方と失敗しないための心得

インタビュー記事作成のコツを紹介する記事の最終回。第1回では取材の前に準備すべきこと、第2回ではインタビュー時のテクニックを説明してきました。そして今回は取材後、実際にインタビュー記事を書くときのコツというわけです。いい感じで取材が終わったからといって、安心していてはいけません。いい記事を書くことで、初めてインタビューは完結するのです。

まずは、覚えておきたいインタビュー記事の形式から説明していきましょう。
インタビュー記事作成

インタビューの3つの形式と特長

取材記事は、聞いた内容をそのまま書けばいいというものではありません。インタビュイーの話の内容、記事の目的、そして読み手への配慮といった要素を加味し、話を整理する必要があります。そこでまず決めたいのが記事の形式。世の中には様々なインタビュー記事がありますが、おおよそ次の3つのスタイルに分類されます。

1.会話形式(Q&A形式)

質問と回答が順番に出てくるようなインタビュー形式です。「です・ます」調の文体が基本で、例えば以下のような記事となります。

  • Q:好きな映画はなんですか?
  • A:『タイタニック』です。
  • Q:その理由はなんですか?
  • A:ディカプリオの演技と映像の美しさですね

◎長所
実際の取材に近い形式なので、わかりやすくリズムよく読むことができます。質問と回答が別々になっているので、知りたい情報にもすぐにたどり着けるでしょう。
△短所
一方で、構成のコントロールが難しく、文章量に対して盛り込める情報量が少ないという短所もあります。

2.一人称形式

一人語りで話しているような記事です。「です・ます」調の文体が基本で、以下のような記事となります。

  • 私が好きな映画は『タイタニック』です。主役を演じるディカプリオの演技、そしてなんと言っても映像の美しさが魅力なんですよ。

◎長所
インタビュイーの人柄が伝わりやすく、読み手が親近感を持ちやすい形式です。メッセージが強く感じられるという特徴もあります。
△短所
ただし会話形式と同様、こちらも構成のコントロールがしづらく、話題の切り替えが難しいという短所があります。インタビュアーの考察なども入れにくいですね。

3.三人称形式

インタビュアーが内容を一度咀嚼して、内容を伝える記事のスタイルです。「だ・である」調の文体が多く、例えば以下のような記事です。

  • 彼が好きな映画は『タイタニック』だという。その理由について聞いてみると、「主演のディカプリオの演技、そして映像の美しさ」という明快な言葉が返ってきた。

◎長所
構成をコントロールしやすく、論理的な流れを作ることが可能です。またインタビュアーの考察なども入れられるので、より深い記事にすることが可能です。
△短所
堅い文章になったり、インタビュイーの人柄が伝わりにくかったりするので注意しましょう。

文字起こしは必要か否か?

インタビュー記事の執筆を進めるときに迷うのが、録音した内容の文字起こしをするべきかということ。文字起こしは面倒ですし時間もかかるので、あまりやりたくないというのが本音ではないでしょうか。結論からいえば、ある程度の長さの記事を執筆する必要があるのなら、文字起こしはした方がいいでしょう。内容を再確認できるだけでなく、相手の意図や書くべき記事の構成がより明確になることが多いからです。
文字起こし
ちなみに文字起こしには「素起こし」「ケバ取り」「整文」という3つのレベルがあります。「素起こし」とは、聞き取った音声をそのままテキストにしたものです。「ケバ取り」は、そこから挨拶や「えーと」といった意味のない言葉を取り去ったものです。そして「整文」は、さらにテキストを整理しわかりやすい文章にしたものです。

ただし、文字起こし自体が目的ではないので、こういった用語は気にしなくても結構です。自分が記事を書くのに都合がいいスタイルで進めればいいでしょう。具体的には、必要がないところは流したり、重要なところは言葉を改めて調べたりといったメリハリが重要となります。

記事作成はどのように進めるべきか

さて、いよいよ記事執筆に取り掛かります。でも、どこから手をつけていいか躊躇してしまうという人も多いでしょう。ここでは筆者が記事を執筆するときの、よくあるパターンを紹介します。参考になれば幸いです。

1.内容を大まかに分類し、落としどころを決める

最初に行うのは、文字起こしをしたテキストを読み直し、書かれている要素をブロックごとに明確にしていくという作業です。
例えば、「ここはプロフィール」「ここは休日の過ごし方」「ここは将来の目標」といったように、内容を分類していきます。すると大まかな構成が見えてくるでしょう。また記事のまとめの部分、つまり最後に持ってくる話題を何にするかも、合わせて考えておきます。

2.各段落ごとの中見出しを考える

次に取り掛かるのは、各段落ごとの中見出しを考える作業です。「この段階で中見出し?」と思うかもしれませんが、記事を執筆する前に中見出しを決めてしまった方が、ぶれずに書き進めることができます。ここで決める中見出しは、仮のものでも構いません。

中見出しが決まったら、それに合わせてテキストをコピー&ペーストで並び替えていきましょう。実際の取材では、話が飛んだり、あとで内容を付け加えたりするといったことが頻繁に起こります。そこで、中見出しに合わせてストーリーを再構成していくわけです。

ここまでできれば、もう記事はできたも同然です。あとは流れを整理し、文章を整えていきましょう。文字数や誤字などのチェックも忘れずに。

記事を書く際に気をつけたいポイント

最後に、インタビュー記事を書くにあたって気をつけたいポイントをいくつ紹介します。いい記事を書くためのヒントと言えるかもしれません。
記事執筆イメージ

1.話し言葉をそのままテキストに起こさない

話し言葉をそのままテキストにすると、主語が途中で変わってしまっていたり、無駄に一文が長かったりするなど、日本語として成り立っていないことがあります。特にその場にいなかった読者にとっては、非常にわかりづらい文章になりがちです。意図が変わらない程度に文章を修正しながら執筆しましょう。

2.人柄が見えるようなエピソードもバランスよく盛り込む

インタビュー記事では、人柄が出るようにするということも重要です。記事の目的には直接関係のないようなエピソードも、盛り込むことで記事の面白さが増すことがあります。その辺りの取捨選択が、実は記事を執筆するライターの腕の見せ所といえます。

3.起承転結を付けて読みやすさを心掛ける

文章を書くときの基本ですが、やはり「起承転結」は重要です。この4つの要素がきちんと入っていると、記事が読み物として面白くなります。またストーリーも自然になるので、読者がスムーズに読み進めることができるようになります。

<最後のまとめ>

3回にわたってインタビュー記事作成のテクニックを紹介してきました。準備、取材、原稿執筆。それぞれの場面で役立てていただければと思います。

なお、ここで紹介したコツは、筆者が実際に取材記事を書く中で会得したものです。したがって、これが唯一の方法というわけではありません。皆さんもぜひ、自分なりのコツを見つけて、インタビュー記事の作成に生かしてみましょう。

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