弁護士、公認会計士、税理士、司法書士、社会保険労務士、弁理士、不動産鑑定士、中小企業診断士、行政書士などの士業がホームページを持つことは、もはや当たり前の時代。ビジネスサイトを多く手掛ける専門家に聞いた、士業のホームページは今何に気を付けてサイトを作るべきかを連載でお届けします。
今回は、問い合わせや無料相談の申し込みが増え、質の高い顧客を獲得するためのポイントを解説します。
▼前回までの記事
ゴールは、質の高い顧客の獲得
士業のホームページのKPIは、問い合わせや無料相談の申し込みが増えることである。
士業の特徴として、そのような申し込みの場合、ホームページのフォームだけでなく、電話での問い合わせや申し込みが多い。電話の受け答えでは「お知りになったきっかけ」や「何を見てお電話したのか」の確認を徹底し、ホームページの成果をできるだけ正しく把握できるようにしたい。
さて、問い合わせや無料相談の申し込みといっても、それが単なる相談止まりでは、成果に結びつかない。つまり、ホームページの成果は「数」よりも「質」を重視すべき、ということである。
あわせて、顧客応対をできるだけ効率的にし、骨折り損にならないように工夫することも大切である。スタッフの時間確保が難しい繁忙期では、まずは電話応対のみとし、その人の本気度や切迫度を把握した上で対面応対に切り替えるなどである。
士業ホームページの例:今井博子税理士事務所
大切なのは、得意分野、地域、問い合わせ動線
前回の記事で述べたとおり、多くの士業ホームページにとって、得意分野のアピールが欠かせないことはご理解いただけたはずだ。
だがこのとき、意外と見落としがちなのが、地域をきちんと伝えることである。士業に何らかの相談がある場合、住居や職場に近いところから選ぶ人がほとんどである。東京23区や政令指定都市であれば何区にあるのかまで、わかりやすく示しておきたい。士業の仕事内容によっては、商圏が近隣の地域にとどまるわけではないが、消費者としてはまず身近なところにある事務所に相談したいと考えるものである。
もうひとつ大切なのは、お問い合わせへの動線をわかりやすく示すことである。多くの士業ホームページで右上に電話番号やフォームへの動線を置いているのは、速やかに問い合わせにつなげるためである。
このようなニーズに対しては、たとえばBiNDupの「ポップアップ」という機能を使えば、問い合わせ動線をいっそうスマートに示せる。電話番号やフォームへのリンクを置くことはもちろん、フォームそのものを配置することも可能である。顧客の問い合わせへの心理的なハードルを下げることで、機会損失を大幅に減らせるだろう。
BiNDupの「ポップアップ」表示
なお、士業のホームページでは「人」を前面に出したところをよく見かけるが、実はあまり得策ではない。消費者は、テレビなどで見知った著名人などでない限り、人に魅かれて依頼するケースはほぼ皆無だからである。もちろん、スタッフの写真やプロフィールを掲載したり、デザインとして人の気配を感じさせることは大切であるが、あくまで「顧客の問題解決」重視で考えたい。
課題解決をアピールできるホームページ作成ツール
ホームページ作成サービス「BiNDup」は、豊富なテンプレートから目的に合ったテンプレートが選べ、テキストを自社の強みに入れ替えるだけで、課題解決を力強くアピールできます。いつまでも使い続けられる安心のインストールアプリとクラウド機能も同時に提供しているので、ブラウザ上で即時にコンテンツを編集できるのも魅力。初年度無料のコースもあるので、ぜひ使ってみてください。
次回予告
次回は士業ホームページの構成やコンテンツについて、サービスや人の魅力を伝えること、SEO(検索エンジン最適化)、問い合わせ以外のタッチポイントといったさまざまな観点から、くわしく解説する。
※Ascii.jpより転載。一部の内容を変更しています。
POINT
- 士業ホームページのKPIは問い合わせや無料相談の申し込みが増えること
- 得意分野のアピールと地域の記載、問い合わせの動線に気を配る
- 士業のホームページでは「人」を前面に出すのはあまり得策ではない