mmhmmを使ってウェビナーやWebビデオの魅力を倍増させる方法

以前紹介したニュース番組のような映像を簡単に作れるmmhmm(ンーフー)が、先ごろ、正式版となってリリースされました。当初の昨秋といわれていたタイミングからは少し遅れましたが、その分、最適化も進んだようで、M1チップを搭載したMacだけでなく、Intel版のMacでもさほどストレスなく使える印象です。

mmhmmは、依然としてmacOS向けのみですが、Windows版も開発中とのことで、遠からず、より多くの方が使えることになるでしょう。そこで今回は、先の記事の続編として、正規版を元に改めてmmhmmのメリットやウェビナーなどで応用できるアイデアを考えてみたいと思います。

前回の記事

ウェビナーやサイト内の動画にmmhmmやTouchCastのスパイスを!

コンピュータをプライベートな収録スタジオに変えるmmhmm

mmhmmが正式リリース前のベータ版のときに採り上げたコラムでも触れたように、このアプリは、コンピュータをニュース番組の収録スタジオに変える機能を持っています。

mmhmmは、元々、Zoomなどのオンライン会議/ウェビナーサービスと組み合わせて、より効果的なプレゼンテーションを実現するために考えられたものでした。しかし、そのような仮想カメラ的な利用法のほかにも、Webサイトで公開したり、YouTubeなどの動画共有サイトやSNS上での共有を目的とした、製品やサービスの紹介動画の制作にも利用することも可能です。仮想的な背景との合成もかなり上手く行ってくれるので、わざわざ収録用に部屋のセッティングをしなくても、気軽に撮影を始められるメリットはとても大きいでしょう。

mmhmmの基本的な使い方は、公式サイトにクイックスタートガイドが用意されているので、それを参照してください。単に目を通すだけでなく、実際にmmhmmアプリを動かしながら使い方を覚えていくことが上達の早道です。

mmhmmのクイックスタートガイド

mmhmmの公式サイトには、わかりやすいクイックスタートガイドが用意されている。

なお、詳しくは後述しますが、有料プラン向けの機能も含む全機能を無料プランでも毎日1時間までは利用できるので、Zoomの無料プラン(1回あたりの利用時間が40分)との相性も良好です。また、製品/サービス紹介のビデオ制作の場合も、大作に時間と力を使うよりも、リハーサルや撮り直しも含めてその時間内でできる範囲でまとめ、短いインターバルでこまめに公開するほうが、作り手も観る人も負担が小さく長続きするといえます。

そのまま使えるKeynoteやPowerPointのプレゼンテーション

オンライン会議やウェビナーでは、画面共有機能を使ってプレゼンテーションファイルを参加者に見せる機会が多くあると思います。また、製品/サービス紹介用のビデオでも、手元の商品などを直接写すだけでなく、あらかじめ準備しておいた資料画面を含めたいという場合は少なくないでしょう。

前者では、画面共有を使うと、スクリーン全体にプレゼンテーションやデスクトップのイメージが映し出されて話している人の顔が見えなくなることが難点です。また後者では、プレゼンテーションアプリから書き出した動画ファイルを後から編集で盛り込むような処理が必要となり、効率がよくありません。

ところが、mmhmmを使うと、1画面の中に、話し手とプレゼンテーションのイメージを合成して表示することができ、プレゼン自体も普通に操作することが可能です。これによって、オンライン会議やウェビナーの参加者は、実際の会議室やステージ上で行われているプレゼンテーションに近い雰囲気で話を聴くことができ、Web/SNS用の動画の場合にも、収録後の編集なしにライブ感あふれる映像を得ることが可能になります。

mmhmmでプレゼンテーション画面を表示する方法

mmhmmでプレゼンテーション画面を表示するには、プレゼンテーションアプリ側とmmhmm側それぞれの設定のほか、初回のみmmhmmアプリに画面共有を許可するmacOSの設定が必要です。以下に、流れに沿って、それぞれの設定を簡単に説明しておきます。

あらかじめ、mmhmmのWebサイトのトップページからmmhmmアプリをダウンロードしてインストールし、起動しておきます。

次に、プレゼンテーションアプリ側で、スライドショーを全画面ではなくウィンドウ内で再生するモードで再生します。KeynoteとPowerPointでは手順が異なるので、それぞれ下に示しました。

Keynoteの場合

Keynoteの場合:「再生メニュー」から「スライドショーをウィンドウで再生」を選択

PowerPointの場合

PowerPointの場合:画面上部のメニューから「スライドショー」タブをクリック→「スライドショーの設定」をクリック→「出席者として閲覧する(ウィンドウ表示)」にチェック→「OK」をクリックして設定を保存してから再生を行う

続いてmmhmm側での操作となります。ウィンドウ下端のスライド一覧(この図では3つのイメージが登録されていますが、起動直後は何もない状態です)の「新しいスライド」メニューから「画面共有を追加」を選ぶと共有可能なウィンドウのサムネールが表示されるので、その中から目的のプレゼンテーションを選択すればOKです。

mmhmmを使ってウェビナーやWebビデオの魅力を倍増させる方法

mmhmm内にプレゼンテーション画面を表示させるには、「新しいスライド」メニューから「画面共有を追加」を選んで、プレゼンテーションを選択する。

ただし、初回のみ、「画面共有を追加」を選んだ直後に、システム環境設定でmmhmmアプリに対して画面収録(←設定画面の用語では「画面収録」ですが、実質的に「画面共有」を意味するものです)を許可する設定を行うように促されるので、指示に従って許可を与えておきます。

画面共有

初回のみ、mmhmmアプリに対して画面収録の許可が必要となる。

このようにしてmmhmm内に登録されたプレゼンテーション画面は、写真やイラストなどと同様に、「オフ」、「肩越し」、「フル」の3通りの表示方法を切り替えて見せられるほか、「肩越し」表示では、位置やサイズも自由に変更可能です。加えて、M1チップ搭載のMacでは、プレゼンター設定で「ビッグハンド」の設定をオンにすると、話し手の指の数などを認識して変化する、目立つ手のイラストを画面上に合成表示することもできます。

オフ表示

フル表示

プレゼンテーション画面は、「オフ」、「肩越し」、「フル」の3通りの見せ方が選べるほか、M1 Macでは「ビッグハンド」も表示できる。

ルーム(背景)とプレゼンター(自分)の見せ方を自在に設定

mmhmmでは、背景をルーム、話し手をプレゼンターと呼びます。このルームの種類とプレゼンターの位置やサイズ、透明度などを組み合わせることで、変化に富んだ見せ方ができる仕組みです。
ルームのライブラリの中には、静止画の室内・風景写真やシンプルな単色の背景、動画などに加えて、プログラムで生成されて動的に変化するダイナミックなものもあり、自分の写真やイラストなども登録して利用することができます。

mmhmmルーム

背景となるルームの選択肢も豊富に揃っている。白い三角マーク付きのものは、動きのあるルームであることを示す。

一方、プレゼンターの設定では、画面上の表示位置を四隅から選択したり、表示サイズや透明度を設定することができます。また、スライダーを操作しなくても、話し手の映像部分を直接マウスやトラックパッドでドラッグして移動したり、アンカーポイントのドラッグやピンチ・イン/アウトでサイズを変えたり、スクロールホイールや上下のスワイプによって透明度を変更することが可能なので、慣れれば、こちらのほうが直感的に使えるようになるでしょう。

左下

画面内での話し手の位置は、マウスやトラックパッドで自由に移動できるほか、プレゼンター設定でワンタッチで四隅からも選択可能だ。画像は左下の場合。

透明度

このように話し手のサイズや透明度も自在に変更できるようになっている。

mmhmmの録画とオンライン会議ツールでの利用法

mmhmmの録画機能には、「インタラクティブレコーディング」と「録画してファイル化(.mp4)」の2種類があります。

このうち、「録画してファイル化(.mp4)」が一般的な録画機能に相当し、Webページに埋め込んだりやSNSにアップロードする場合には、こちらを利用します。これを選ぶとカウントダウン後に録画が始まり、停止ボタンをクリックするまで続きます。録画後にファイル名を訊かれるので、適宜入力して保存してください。

もう1つの「インタラクティブレコーディング」では、録画された画面の要素が独立して保存され、再生時に閲覧者がスライドの表示や話し手の表示状態をコントロールできるようになります。これもカウントダウン後に録画が始まり、停止ボタンをクリックするまで続きますが、録画後のファイルはmmhmmの専用クラウド上へのアップロードが行われ、提示されたURLのページにアクセスすると、ストリーミングで観ることができる仕組みです。

インタラクティブレコーディングの実例は、こちらで見ることができます。

インタラクティブレコーディング

インタラクティブレコーディングされた映像は、指定のURLにアクセスすると表示され、再生中に右下のボタンでコントロールできるようになる。

また、Zoomなどのオンライン会議/ウェビナーサービスからmmhmmを利用する場合には、これまで仮想カメラとして扱うようになっていましたが、新たに画面共有でも可能になりました。画面共有のほうが仮想カメラよりもきれいに表示できるので、なるべく後者を使うと良いでしょう。

ZOOM設定

Zoomからmmhmmを利用する1つ目の方法は、Zoomの設定の「ビデオ」の「カメラ」メニューから「mmhmm camera」を選ぶやり方だ。この場合、Zoom側の背景を「なし」にしておかないとmmhmm側の背景が表示されないので、注意しておきたい。

ZOOM画面共有

Zoomからmmhmmを利用するもう1つの方法は、画面共有を利用する方法だ。「画面の共有」をクリックして共有できるウィンドウの一覧を表示し、mmhmm.appを選んでから別の「画面の共有」ボタンをクリックすればよい。共有後、自分のZoomのウィンドウにはmmhmmのメニューなども含めて表示されるが、他の参加者の画面には映像部分のみが送られるようになっている。

ベーシック(無料)プランのままでも利用価値のあるサービス

先にも少し触れたように、mmhmmのサービスは、無料で使えるベーシックプランと有償のプレミアムプランに分かれています。プレミアムプランには、カスタマイズ可能なルームやプレゼンターの各種コントロール、仮想的なレーザーポインター機能などが含まれ、よりインパクトのある見せ方をしたい場合などに有効です。

まずはベーシックプランから始めて、自動で開始されるプレミアム機能のお試し期間である7日間の間に、アップグレードするかどうかを決めれば良いでしょう。

また、実はお試し期間後は、ベーシックプランでも毎日1時間はプレミアム機能を使えるので、その程度の利用頻度で十分であれば(あるいは、最初のセクションでも書いたように、より積極的に短時間で集中して利用するならば)、無理にプレミアムプランにする必要はありません。

さらに、定期的な利用がないなら必要になったときだけスポット的にプレミアムプランの月額課金(1,100円/月)もできますし、1年分一括ならば15%割引に相当する10ヶ月分のみの価格(11,000円/年)で済むようになっていますから、自分の利用スタイルに合わせてプランを選択すれば良いのです。

ちなみに、教職員や学生ならば、1年間無料でプレミアムプランを利用できる特典も用意されているので、該当する方は積極的に利用申請されることをお薦めします。

まとめ

mmhmmは、ウェビナーやリモート会議でのプレゼンテーションのためのストリーミング映像はもちろん、製品紹介や教材ビデオなどの単体動画を制作するにも強い味方になってくれるはずです。そして、すべてのツールがそうであるように、習うより慣れろの精神で、ともかく使ってみることが自在に操れるようになるための近道です。

mmhmmを使ってライブ感あふれる動画が仕上がったら、ぜひBiNDupで制作したWebページで利用してみましょう。あえてトップページに埋め込むことで、興味をかき立てるような構成もお薦めです。これまでとはひと味違った映像で、注目を集めてください。
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  • POINT

  • mmhmmは全機能を毎日1時間までは無料で利用できる
  • mmhmmの録画機能を使いYouTubeなどに公開することも可能。製品紹介動画にも有効
  • Zoomと連携する際には画面共有を使うと仮想カメラよりもきれいに表示できる

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