病院クリニックのホームページの作り方|掲載したい内容と守るべきルール

Webの専門知識がなくてもクオリティの高いホームページを作成・運用できるBiNDupは、個人の開業医や小規模のクリニックなどに多く利用されています。病院やクリニックなど医療系のホームページを作成する際は、さまざまなことに配慮する必要があります。
この記事では、病院のサイト運営者に向けて、ホームページに記載すべき内容や医療広告ガイドラインのことなど注意点を解説します。公開までに必要な準備や手順など、ぜひ参考にしてください。

病院のホームページ作成の準備

病院やクリニックのホームページを作成する場合、何から始めるといいのでしょうか。ここでは、最初に行うべきことを具体的に解説します。

作る目的、伝えたいことを明確化

まずは、どのようなホームページを作るか検討します。ホームページを作成する目的を決め、誰に何を伝えたいのか明確にしましょう。また、病院の強みを改めて確認し、訴求するポイントも洗い出しておく必要があります。ホームページに入れるべき具体的な内容については後述するため、そちらも合わせて確認してください。

盛り込むべき内容、最適なデザインの検討

ホームページで特に重要なのはトップページです。あらかじめ確認しておいた病院の強みや訴求したいポイントをトップページに盛り込みましょう。
患者さんに来院してもらうためには、見ると信頼が高まるホームページを作成することが大切です。患者さんが必要としている情報がわかりやすく伝わるように配慮しましょう。

公開までに必要な流れ

内容やデザインが決まったら、ホームページを作成する手段を選びます。独自ドメインを取得し、サーバーを準備しましょう。さらに、ホームページに必要な情報を入力すれば公開が可能です。ホームページを公開した後も、必要に応じて内容の追加や修正を行います。
なお、開業のタイミングでホームページを作成する際は、開業日前に公開すべきです。理由については後述します。

ホームページの作成手段

ホームページの主な作成手段は、自分たちで作成する方法と制作会社に依頼する方法があります。費用対効果や運用のしやすさなどを考慮したうえで、どちらにするか決めましょう。
なお、個人でも法人でも簡単にホームページを作成できるサービスやツールも登場しています。病院の状況に合わせ、最適な方法を選んでください。

自身で作成する方法

サービスやツールを利用すれば、Web制作の知識やスキルがなくてもイメージ通りのホームページを作成できます。ホームページにアクセスを集めるためにはSEO対策も必要ですが、そのようなサービスやツールを活用すればSEO対策も自分たちで対応可能です。

たとえば、BiNDupにはクリニック向けのテンプレートもあるため、スムーズにホームページを作成できます。

BANANA PAIN CLINIC

BiNDupのテンプレート BANANA PAIN CLINIC|電話予約や予約フォーム、LINE予約まで。さまざまな予約方法を用意

サイト制作会社に依頼する方法

自分たちでホームページに作成するのが難しい場合は、制作会社に依頼するのもひとつの方法です。制作会社なら、ニーズに合わせて本格的なホームページを作成してくれます。ただし、費用は高めになるでしょう。
制作会社を選ぶ際は、医療業界に特化しているところに依頼することをおすすめします。医療機関のホームページの制作実績も確認しましょう。

ホームページ公開前に準備しておいたほうが良いこと

ホームページを公開するときは、事前に準備しておかなければならないことがあります。以下で具体的に解説します。

開業に合わせて作成する場合は、開業日以前に公開できるように準備

新しく病院を開業する場合は、開業日より前にホームページを公開できるよう準備を進めましょう。Googleの検索エンジンの結果にホームページが表示されるようになるまでには、ある程度の時間がかかるためです。検索結果に表示させる方法については後述します。
なお、ホームページの作成には時間がかかる可能性もあることから、なるべく早めに着手することが大切です。

SEO対策を行う

SEO対策とは、ホームページを検索エンジンの検索結果で上位表示させるための手法です。SEO対策をしっかり行っていれば、患者さんがインターネットで病院を検索した際にすぐに見つけられます。SEO対策で重要なのは、ユーザーにとって価値のある情報を掲載することです。たとえば、病院の基本情報などは必ず記載しましょう。

スマホの最適化を行う

インターネットを利用しているユーザーの多くは、スマホを使用しています。そのため、スマホに対応しているホームページを作る必要があります。スマホの画面からホームページを見た際に、見やすいデザインになるよう配慮しましょう。スマホに対応しているかどうかは、Googleの検索エンジンからの評価にも大きく影響します。

YOTSUBA CLINIC

YOTSUBA CLINICレスポンシブWebに対応していると、スマホやタブレットで閲覧した際に最適化したデザインで表示されます。

Googleマップ対策(MEO対策)を行う

Google検索で病院を検索すると、地域に応じた病院が3件表示されます。これはGoogleマップ専用枠と呼ばれており、高い宣伝効果を期待できます。
Googleマップ専用枠に表示させるためには、写真を工夫するなどして、高評価を得られるように配慮しましょう。ただし、口コミを偽装すると違反行為になり、登録が抹消される恐れもあるため要注意です。
なお、疾患名や症状名についてのSEO対策も強化すると、さらに効果的です。
Googleマップ専用枠

順番待ちシステムや予約システムの導入

近年は順番待ちや予約ができるシステムを導入している病院が増えています。ホームページを作成する際にシステムも導入し、患者さんがスムーズに来院できるようにするのがおすすめです。

病院(クリニック)のホームページに入れるべき内容

病院のホームページにはさまざまな内容を盛り込む必要があります。ここでは、具体的な内容を解説します。

病院のホームページ事例

まずは、BiNDupで制作されたホームページの事例を紹介します。

港北エヌティークリニック様

脳神経外科・神経内科・内科・リハビリテーション科があるクリニックです。トップページには、お知らせ・外来担当者の一覧表・クリニックの特徴・診療時間・アクセス方法などを掲載しています。
港北エヌティークリニック様

医療法人社団 平井外科胃腸科医院様

外科・胃腸科がある病院です。トップページの上部に予約システムへのリンクがあります。また、お知らせ・病院の特徴・診療時間・診療内容・アクセス方法・院長のプロフィールなども掲載しています。
医療法人社団 平井外科胃腸科医院様

基本情報

病院の基本情報は、患者さんにとって必ず必要な情報です。基本情報をまとめるだけでも、ホームページを作成する意味があります。具体的には、以下の内容を掲載しましょう。

  • 病院の名称
  • 診療科目
  • 所在地
  • 連絡先
  • 医師の名前とプロフィール
  • 診療内容

自院の特徴、治療方針や理念

ホームページでは、他の病院との違いを伝えることが大切です。特徴・治療方針・理念などを掲載すると、患者さんとの信頼関係を築きやすくなります。また、設備や機材が充実していたり清潔感があったりする病院は、患者さんから評価されやすいです。写真や地図も使用してわかりやすくまとめましょう。

患者さんの不安解消につながる内容や知りたいと思う情報の記載

他にも、患者さんの不安を解消したり患者さんが知りたいと思っていたりする情報を記載しましょう。たとえば、院内の感染対策や安全対策の体制について記載すると、患者さんは安心できます。状況に応じて必要な対策を取っていることをアピールしましょう。
また、診療日時・連絡先・地図・アクセス方法などについても、わかりやすく記載してください。

Googleマップの連携機能

BiNDupのWebサービス連携機能「SYNC」|ページ内にGoogleマップを埋め込むと、可動性のある地図でアクセス方法もわかりやすくなる

Googleマップのスタイル集を使って簡単にカスタマイズするコツ

病院(クリニック)のホームページを作る際の注意点

病院のホームページを作るときは、気をつけるべきポイントもあります。具体的な注意点を解説します。

【重要】「医療広告ガイドライン」等を必ず確認し作成する

医療に関するホームページを作成する際は、広告規制を遵守する必要があります。具体的には誇大広告や虚偽広告などが禁止されており、病院のホームページも一定の基準を守らなければならないとされています。詳しくは、厚生労働省が公表している「医療広告ガイドライン」や広告規制を確認しましょう。
なお、Googleの検索エンジン向けの対策をする際も、医療に関するホームページについては注意点があります。詳細は以下で解説します。

医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)|厚生労働省

医療法における病院等の広告規制について|厚生労働省

Googleの対策も意識しながら作成を行う

ホームページを作っても、患者さんに見てもらえなければ意味がありません。Google検索では、ユーザーにとって価値のある情報を提供しているホームページを上位に表示する傾向があります。そのため、ホームページでは、患者さんのニーズを考慮した内容を継続的に発信することが大切です。具体的には、以下の対策を行いましょう。

専門性・権威性・信頼性を重要視する

医療に関するホームページを作る際には、医療広告ガイドラインだけでなくGoogleが重視している専門性・権威性・信頼性にも配慮しましょう。過去には、医療や健康に関わるホームページに対するGoogleの基準が大きく変更されています。Google検索で上位表示を目指すには、Googleが求める基準に合致する適切な情報を提供しなければなりません。

基本的な情報は必ず記載する

すでに触れたとおり、病院の基本情報は必ず記載しましょう。患者さんが求めている情報をすべて網羅して記載することが大切です。十分な情報量やページ数を意識し、ホームページを見るだけで必要な情報をすべて把握できるようにしてください。

修正や更新も随時行う

ホームページを公開した後も、定期的に修正や更新を行いましょう。情報が古いままでは患者さんにとって役に立たないと判断し、検索結果の上位に表示されにくくなります。更新頻度を高めるためには、お知らせの欄を設けたり、病院の様子を伝えるブログを作ったりするのもひとつの方法です。

BiNDPressでブログ運用

BiNDupのブログ機能「BiND Press」 | お知らせにブログを活用すればスマホからでも最新情報を掲載できる

SEO対策の他、状況に応じてリスティング広告も活用する

スムーズにアクセスを集めるためには、SEO対策だけでなくリスティング広告も活用しましょう。リスティング広告とは、検索されたキーワードに応じて表示される広告のことです。
ホームページを作成したばかりで上位表示されていなくても、リスティング広告を活用すれば露出を増やせます。病院にあうキーワードを選んでリスティング広告を出しましょう。
ただし、広告費がかかるため、費用対効果も考慮しながら運用してください。

リスティング広告のはじめ方とGoogle広告のアカウントの設定方法

BiNDupは様々なヘルスケアサービスを想定したテンプレートが豊富

病院のホームページを作るうえでは、考えるべきことがたくさんあります。病院の魅力を上手にまとめ、患者さんに選んでもらえるようにしましょう。
国産のCMSであるBiNDupは、専用のサポートを受けられるのでサイト制作が初めてでも安心です。カスタマイズ性が高く、クリニック向けテンプレートも充実しています。
ホームページをスムーズに作成するために、ぜひ活用してください。

DAISY Nursing care

BiNDupのテンプレートDAISY Nursing care | 介護施設のサイトの例。クリーンで温かみのあるデザインなど様々な雰囲気のサイトを演出可能

無料でBiNDupを使ってみるBiNDの制作事例を見る

  • POINT

  • 病院の強みを洗い出し、トップページにわかりやすく掲載する
  • 検索結果に表示されるまで時間がかかるため、サイトは開業前に公開しておく
  • 厚生労働省の医療広告ガイドラインや広告規制を必ず確認、遵守する

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