Webデザインが仕事で必要になった際に、基本的なことを学ぶ必要があります。本記事では、Webデザインに触れたことがない人でも理解できるよう、Webデザインの初歩的な概念や構成、基礎となるレイアウト、手法などについて解説します。
また、Webデザインを扱う、Webデザイナーの仕事についても併せて紹介します。Webデザインについて理解を深めるためにぜひ参考にしてください。
Webデザインとは
Webデザインとは、文字通り「Web」の「デザイン」です。Webと聞くと一番イメージしやすいのが企業のWebサイトでしょう。
企業には商品やサービス、企業理念といったものがそれぞれにあります。それらを消費者の方々に伝えていくには、「伝えたい情報をわかりやすくする」必要があります。そこで必要になるのは、「Webデザイン」です。
実はレイアウトや文字の大きさ、フォントには見やすいデザインがあり、それに沿って作ることで意味のあるWebサイトが作れます。
→トレンドデザインも簡単に実装できるノーコードCMSのBiNDupを30日間無料体験
Webデザイナーの仕事とは
Webデザイナーの仕事とは、どのような内容なのでしょうか。Webデザイナーはクライアントから依頼されたWebサイトのデザインを制作する仕事です。
一般的に、Webサイトはヒアリング、企画、構成、素材撮影や取材、ライティング、コーディング、公開、分析といった流れで進められます。
必要なツール・ソフトウェア
Webデザインに必要なツールで有名なものは「Adobe」です。中でも、Photoshop、Illustratorと聞くと、Webデザイン周りの仕事ではない方でも聞いたことがある方は多いでしょう。他にも、Adobe XD、Adobe Dreamweaver、などもWebデザインではよく使われています。
また、Webブラウザの拡張機能やアプリを活用することで、より効率的にWeb制作が可能です。例えば、色を簡単に調べることができるアプリや、スマホやタブレットでの見え方を調べられるアプリなど様々あります。
構成・レイアウトを考える
Webサイトを作る際には、構成とレイアウトを先に決めます。細かくすべて決めるわけではなく、最初は大まかに決めます。目的によっては、デザイン性を高くして、ブランディングページを作ることもありますが、デザインだけではなく、操作性も肝心です。
Webサイトで表示される画面はUI(ユーザーインターフェース)と呼び、操作性を考慮して作られます。そのため、UIに関する知識、技術も必要とされます。
デザインを作る
Photoshop、Illustratorなどのグラフィックソフトを用いて、配色やロゴ、アイコンの位置を決めます。Webデザインのコーディングをすぐにするわけではなく、デザインカンプを作成します。デザインカンプとは、Webページのデザインデータのことを指します。基本的にここまでの作業はWebデザイナーだけではなく、WebプロデューサーやWebディレクター、クライアントとミーティングを重ねながら進めていくことが多いです。
コーディングを行う
デザインを作り、レイアウトの合意をクライアントから得たあとは、Webサイトをコーディングします。コーディングとは、HTML、CSS、JavaScriptなどを使用して、インターネット上にデザインカンプで作ったものを表示できるよう入力します。
HTMLは文章や画像、CSSでは配置、フォント、文字サイズ、色など、JavaScriptでは動きを表現します。事前に決められたデザインカンプのレイアウトに沿ってデザインを行うのが基本です。
最終的にはピクセルと呼ばれるデータ最小単位で微調整をしていくため、Webデザイナーには集中力が必要不可欠と言われています。
→トレンドデザインも簡単に実装できるノーコードCMSのBiNDupを30日間無料体験
Webデザインの考え方
Webデザインの考え方について前もって知っておくことで、実際に着手する際にも役立つため、以下で解説をします。
基礎となるレイアウト・手法
ユーザーにとって見やすいデザインにするために、トレンドや使っているデザインに合わせて、「カラム・レイアウト」「フリー・レイアウト」「グリッド・レイアウト」といったパターンが使われています。
また、近接、整列、反復、コントラストなどの手法もWebデザインでは基礎となる手法として語られています。これらの概念を文字で覚えるのも良いですが、既存のプロが作ったWebサイトを見ながら学び、実際にデザインカンプ(デザインデータ)を作っていくのもよいかもしれません。
画像素材の使い方
Webサイト内で使用する画像やイラストはユーザーが受け取る印象を変化させます。そのため、自分で撮影をしたり、作ったりできると理想的ですが、フリー素材を使用する場合もあります。
フリー素材は現在Web上で多く公開されており、無料のものから一枚あたりの金額がかかるもの、月額制で使い放題なものまで様々あります。著作権などもサイトによって様々あり、メディアやブログには使っていいけれど、商品やWebサイトはNGな可能性もあり、しっかりと確認をして使う必要があります。
フォントの使い方
文字フォントは画像同様にユーザーが感じる印象を大きく変化させてしまう要素の1つです。ユーザーにとって見やすいWebデザインにするには、タイポフラフィ(文字書体、配置、構成)と併せて、Webフォントについての知識もあると便利です。
Webフォントとは、Webサーバー上にすでに文字フォントデータがあり、ユーザーがサイトへアクセスした際に読み込んでもらう仕組みです。
ユーザーの環境によっては、指定したフォントが文字化けしてしまったり、見えなくなってしまったりするエラーがありますが、Webフォントを利用することで、思い通りのフォントを表示可能です。
スマホへの対応
現在スマホを使ってインターネットを利用しているユーザーは多く存在しています。そのため、Webデザインを考える上では、PCだけでなく、スマホで見た場合どのように見えるのか、操作はしやすいか、という点を考えていく必要があります。
スマホからの見え方を一番重要視する考え方を「モバイルファースト」と言います。スマホ用のWebサイトを作るためには、PCサイトとは別にスマホ専用サイトを用意する方法か、レスポンシブデザインを用意する方法があります。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、見た目だけでなく、スマホがPCでのインターネット接続が遅い点などを考慮し、機能面、使用感まで考えながら決める必要があります。
UI/UXの意識
Webデザインでは、UI/UXを意識して制作をするのが基本です。 UI(User Interface/ユーザーエクスペリエンス)はユーザーがPCやスマホとやりとりをする際の表示方法や仕組みという意味合いを持ちます。
UX(User Experience/ユーザーエクスペリエンス)は、サービスなどから得られるユーザー体験を意味します。
インターネットへ接続できる環境があり、より多くの接触がある今、これまで以上にユーザー目線で、使いやすく、よりよい体験をもたらすデザインが求められています。
初めてWebデザインを作る人向けのデザイン参考サイト
以下では、初めてWebデザインを作る人向けのデザイン参考サイトを4つ紹介します。デザインを作る際の参考にしてください。
81-web.com
「81-Web.com」は、国内サイトを集めたギャラリーです。デザイン性が高いサイトが多く、5,000以上もの事例があります。多くの事例があるので、参考にしたいサイトが見つけやすいかもしれません。
サムネイル上でTOPのデザインがわかり、PCサイト、スマホ用サイトへワンクリックで飛ぶことができます。スクロールしていくだけでも、国内にある優秀なサイトを見られるために、基本的なレイアウトについて学ぶ際にも使えるでしょう。
S5-Style
「S5-Style」では、まるで広告のようなデザイン性の高いWebページが多く掲載されています。その実例の数は8,000以上にものぼります。特徴的な点は、サービスごとの検索やCSS、HTML、Flashなどの細かな検索をかけながら、該当するWebデザインを探すことができる点です。
MUUUUU.ORG
MUUUUU.ORG(ムーオルグ)では、縦に長くオーソドックスなレイアウトでデザイン性の高いWebページのギャラリーサイトです。色や雰囲気、コーポレイトサイトなのか、ECマガジンなのか、といった種類から検索して参考にしたいサイトを探すことが可能です。制作者にとって見やすいように作られています。
straightline bookmark
straightline bookmarkでは、国内外の優秀なWebデザインの数が1万近く載っています。検索をすると、サイトのカラムが表示されており、視覚的・感覚的に見たいものを探せます。
ユーザーによる評価もサイトごとに確認ができるため、客観的な意見を見ながらWebデザインの参考にできます。
https://tters.jp/g/758592a34164
※straightline bookmarkは現在Ttersに場所を移動して更新中
まとめ
Webデザインの基本的な考え方やレイアウトについて解説しました。初めてのWebデザインと聞くと敷居が高く感じますが、インターネット上にはWebデザインの情報が多く転がっています。
また、プロが作ったWebデザインを参考にできるサイトも多くあります。概念を学んだ後は、自身が作りたいサイトを見つけ、デザインカンプから制作してみるとよいかもしれません。
コーディングができなくても、パワーポイント感覚で作れるWeb制作ツールも普及しているので、テンプレートを用いて基本的なサイト制作を感覚的に覚えていくのもよいでしょう。
「BiNDup」なら、デザイン力がなくても、最新トレンドを取り入れたデザインテンプレートでサイト制作が可能。また、国産のCMSで有料コースには専用サポートがつき、カスタマイズ性が強いのが特徴です。
現在、BiNDupは無料体験期間が設けられています。気になる方はぜひお試しください。
POINT
- デザインは、伝えたい人に伝えたい情報がわかりやすく届くよう思考する必要がある
- 制作に着手するときには、まずは大まかに全体像を捉えてから詳細を決めていく
- Webデザインでは、PCだけでなく、スマホ・タブレットなど様々な端末での見え方を考慮する