小さな会社のための オウンドメディア入門

「オウンドメディア」という言葉をよく耳にするようになりました。オウンドメディアとは通常のホームページとどう違うのでしょうか? フリーランスや個人商店などの小さな事業主でも役立つオウンドメディア運営ノウハウについてご紹介します。

自前の情報発信チャンネル「オウンドメディア」

オウンドメディアとは、企業や公的団体などが自前でWebのメディアサイトを持ち、読み物やコンテンツを発信するメディア(媒体)です。
テレビやラジオ、新聞などを「マスメディア」と言いますが、それに対して、マスコミなどの大きな通信網と配信利権を持っているところに一切頼らずに、自分たちのWebサイトで、いわば、「個人・企業専属のメディア」として運用しているのがオウンドメディアの一番のポイントといえます。

いま比較的、有名な企業のオウンドメディアは大ブームといえる状態で、これまでなかった切り口の面白いオウンドメディアが人気を集めています。ごく一例をあげると「watashi+」(資生堂)や「経営ハッカー」(freee)、「みんなのごはん。」(ぐるなび)など、みなさんも興味の分野によっては、ご欄になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

オフィシャルサイトと何が違うの?

では、なぜ、製品サイトなどのオフィシャルサイトがあるのに、オウンドメディアを別途つくるのでしょうか。ひとつは、オフィシャルサイトの場合、サイト全体のデザインが、企業紹介などを中心に固定化されていることが多いですよね。すると、なにか発信したい面白いテーマに偏ってしまうのは、サイトの構成としても難しいということもあります。

それに関連してオウンドメディアは、オフィシャルサイトではやってきたことがない、未知の顧客との新しい接点づくりができるサイトなのです。
だからこそ、オフィシャルブランドの持つイメージとは違う、見た目も内容もターゲットを細かく分けて運営できることが狙いなのです。

例をあげてみましょう。レストラン検索サイト「ぐるなび」の運営する「みんなのこはん。」は、グルメやレストランにまつわる全国の情報を発信するメディアです。読者は、食べ物に興味がある人が全般になります。第三者の目で書かれたレストラン記事を定期的に読んだり、新しいお店を探している人に最適な内容ですよね。

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ぐるなびは普段、地域とジャンル検索をして値段などを確認し、予約やクーポン獲得に使うといったお店選びの最終段階で利用されることが多いサイトですが、みんなのごはん。は、もっと前段階である「食の情報を集めたい」という食べ物好きの人へ強く訴求することができるようになります。

アクセス数や売上、知名度など、何を改善するかはそれぞれですが、「新しい発信によって新しい出会いを増やし」た結果、本家のサイトにもよい効果が出る。この相乗効果こそ、オウンドメディアの主な役割だと言えるでしょう。

大企業だけではない「自分のメディア」を持つメリット

オウンドメディアは大企業だけのものではありません。一人~数人経営の小さな会社や個人事業主でも、十分にやってみる価値はあります。

たとえば、ワインが自慢のレストラン。
オフィシャルサイトの方は頻繁に更新できないとしても、季節の入荷やワインの情報などを専門に発信する情報メディアをつくってみるなどどうでしょう。情報メディアというと大げさに聞こえるかもしれませんが、ブログ、ですね。

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同じ内容を登録者のメルマガへ発信することもできますし、お得意さまのお客さんおよび、一般のワイン好きの方に情報を提供できます。商品銘柄、価格などで検索する人も多い分野ですから、これまでレストランの名前を知らなかった人が、ワインをきっかけに新たな「出会い」になるかもしれません。

また、たとえばライター、フォトグラファー、イラストレーターなどは、依頼された仕事を紹介するだけでなく、個人の意見や作品の発表を持つ場にすることもできます。

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たとえば、「いらすとや」さんは、個人のイラストレーターさんが、自分で描いた絵を素材として無料公開した自前のサイトです。かわいいタッチで時事ネタをシニカルに描くこれまでには存在しない「素材」を発信し、一躍有名になりました。ここまで大人気サイトになれば、むしろ、Web広告収入がお小遣いどころか、十分な収入源になるかもしれませんね。

難しく考えず、自分の知見や興味のあることをこまめに公開し続けておくだけで、年に一回か二回の年賀状や対面の営業以上の効果があります。「◎◎さんは、■■■に興味があるのですね?」とひょんなきっかけから新しい仕事に結びつくようなこともあるものです。

個人でオウンドメディアをはじめるなら?

個人事業主や、自営業のショップ、レストランなどでは、すでにブログを運営しているオーナーさんも多いかもしれません。
一般的な無料のブログサービスも、立派なオウンドメディアの仲間ですから、手近なことであればブログもよいでしょう。
ただ、ブログのデザインは単一的で視覚的に見せるのには限界があり、目立つリンクが貼りづらかったり、有名人のブログへのボタンが多すぎたり…といったマイナス点もあります。
また「アメブロ」「LINEブログ」などはランキングがあるのがメリットな一方で、ブログ内で競合の広告が入ってしまったりと顧客の奪い合いになりやすいというデメリットもあります。

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また、無料ブログは「メディアサイト」っぽいレイアウトには変えづらかったりするので、見た目的に「オウンドメディア」らしくならない、というのも弱点かもしれません。もうすこしビジュアルを「メディア」っぽくしたい、そんな時には、オリジナルのサイトを立ち上げるのがよさそうですね。

新しいBiNDでは、無理のない「オウンドメディア」の運営に欠かせない、更新の手軽さをクリアにした、BiND Pressを搭載しています。スマホやPCのブラウザを使っただれでも使える新規コンテンツの作成・更新機能のほか、サイトのデザインのバリエーションも豊富で、オウンドメディア立ち上げのお役に立ちます。

また、すでにBiNDで運営中のサイトを持っていれば、自前のサイトの配下にオウンドメディアページや、特集ページを追加し、ブログのように簡単にコンテンツを更新することも可能です。

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【業種別】オウンドメディアの作るべきコンテンツとKPIの設け方

オウンドメディアは何を指標に運用すべき?個人事業主、toB向け、EC、採用など業種ごとに目標の立て方と作るコツをまとめました。

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  • POINT

  • 「オウンドメディア」はインターネットでつくる自前の発信メディア
  • 新たな切り口を公式サイト以外に持つことで顧客との新たな接点を増やせる
  • BiNDなら人気のタイル状のメディア風デザインを備えたブログも運営出来る!

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