自社のホームページやオンラインショップへお客さまを増やしたいならば、低価格な予算からはじめられるリスティング広告を出すのはひとつの手です。しかし、ただ出せばお客さまが増えるというわけではありません。ここではリスティング広告を作るときの基本を紹介します。
お客さんは自社のことを知っているかどうか?
リスティング広告では、「指名ワード」と「非指名ワード」を分けて考えるのが鉄則です。つまり、自社のことを知っているお客さん、知らないお客さん、それぞれに対して別のアプローチをするのです。
まず、指名ワードとは、 商品名や会社・サイト・サービスの名前など、「具体的な固有名詞を含んだキーワード」のことを言います。
例:「西田花店 お祝い用花」「当日注文 西田花店」など
指名ワードで検索する人は「欲しいもの・目的が具体化している人」です。ですから、例のように「西田花店」で「お祝い用の花」で検索している人は、「今まさに花を買うためのお店を探している人」です。
指名ワードには、背中を押してあげるような広告文を
会社名や商品名で検索ができるということは、相手は「既にあなたのお店や商品について知っている」お客様です。その上で「もっとこのお店の情報が知りたい」と思い、検索を行っています。つまり「相手に響く広告を作ることができれば、すぐにでも買ってくれる可能性が高い」と考えられます。
よって、広告の文面で「ココで商品を買いたい」という気持ちを上手に盛り上げて、商品の購入へとつなげましょう。
よって、広告の文面で「ココで商品を買いたい」という気持ちを上手に盛り上げて、商品の購入へとつなげましょう。
成功事例
ある都内の花屋さんはリスティングで「店舗への来店」を狙い、「誕生日 花」などの「花が使われるシーン」の他に「○○駅 花屋」と言った「地域」を含んだキーワードでリスティングを行いました。その結果、「ホームページにあったお誕生日用の限定花束が見たい」とか、「近所の○駅に花屋が無いかgoogleで探していたらこのお店を見つけた。サイトで見た外観が可愛く、併設されたカフェに惹かれて来た」というように来店者の増加につながった例があります。
未知の顧客に対するアプローチ
非指名ワードは、 「具体的な企業名などが入っていない、一般的なキーワード」のことを言います。
例:「誕生日プレゼント 人気」「おすすめ 贈り物」など
これらのキーワードで検索する人を集客するには工夫が必要です。「非指名ワード」の狙うべきターゲットとしては、「欲しいジャンルは何となく決まっているけれど、詳細まで決まっていない人」を集客したい時に有効です。
一方で、「どこで買うか」「何を買うか」が明確になっていない場合があることにも注目してみましょう。上のような例では、「花が買いたい」「ネックレスを贈りたい」など買いたい商品が決まっているわけではありません。「誕生日プレゼントは何にしよう?」とあやふやで、「検索してみて、いい物があったら買おうかな」という思考なのです。
非指名ワードには提案型の広告文を考えて興味を持たせる
自分が何を買いたいのかあやふやなお客さんには、対面の接客ならばスタッフが要望を聞いて商品を勧めるように、「あなたの要望に合ったこんな商品がありますよ。いかがですか?」と 提案する広告文で、集客につなげましょう。
ターゲットを明確にすること
「選んだキーワードから想像して、ターゲットを明確にする」ことは、リスティングにおける2つめの鉄則です。
「花 ギフト」と言うキーワードで検索する人はどんな心理状態でしょうか?
「贈り物として花を探している」と想像できますよね?
この「想像」をリスティングで興味を引く(クリックしてもらえる)広告文づくりのヒントとして下さい。何の情報もない所から広告を作るよりも簡単なはずです。
たとえば、「30代・主婦」と仮定してイメージしながら文言を用意したり、さらに「冬=年末にお世話になったあの人に花を贈りませんか」と言うように季節ごとに広告文の内容に変更を加えるなどの方法があります。
必ず効果測定を行って改善しよう
リスティングは「1回作った広告をそのまま出し続ければよい」というわけではありません。「本当にその広告内容でベストなのか」を確認するために定期的に効果測定をしましょう。
広告が何回表示されたか、何回クリックされたか、広告費はいくらかかったか、などを調べて、より効果の高い広告の作成・費用の配分を行いましょう。
以下は主な効果測定ツールの紹介です。
Yahoo!アクセス解析
Yahoo!のリスティング広告の利用者に提供されている効果測定ツールです。
googleアナリティクス
Googleが提供している広告の効果測定ツールで、リスティングの効果測定も可能です。
ホームページ制作サービスの「BiNDup」はGoogleアナリティクスとの連携はもちろん、ランディングページの作成も簡単に行えます。効果のあるページを作成し、リスティングを使った集客をぜひ試してみましょう。
POINT
- 「指名ワード」と「非指名ワード」を分けて広告文を練る
- 検索ワードをヒントに、検索者の気持ちを想像してターゲットを明確にしていく
- リスティング広告の出しっ放しは厳禁。効果測定しながら必ず改善を行おう