物販ではECの必要性が重要度を増しています。コロナ禍でリアル店舗での売上が厳しい状況が続くなか、早急にオンライン販売に着手をしなければならないメーカーや小売店も少なくありません。スマホひとつでオンラインショップを開設できるWebサービスも盛り上がっていますが、ECシステムをWebサイト内に組み込んだオンラインショップにはどんなメリットがあるでしょうか?
ECシステムのEC-CUBEをサイトと連携させて、戦略的にオンライン販売に取り組まれている「株式会社 川ばた乃エキス」の川端氏にお話を伺いました。
商品情報とショッピング機能が一体化したホームページ
明治15年から健康食品を開発、販売されている「株式会社 川ばた乃エキス」のWebサイトはホームページ作成ツール「BiNDup」で作られています。商品一つ一つの詳細な情報を掲載しつつ、無料サンプルや購入ボタンが配置されたカタログのような内容になっています。
「株式会社 川ばた乃エキス」 https://www.ekisu.com/
ECとSEO対策を取り入れたサイトへリニューアル
外注の失敗経験から、自社でEC運用をすることに
オンライン販売に着手された経緯は何ですか?
川端氏「オンライン販売は15年ほど前から行っております。当初はWeb制作を外部企業に委託していましたが、非常に高額な費用になった上、ほとんど販売実績も残せませんでした。ドメインも外部のASPサービスだったので、とても残念な思いでした。大きな失敗だったことを覚えています。そんな苦い経験から外部に依頼することは極力避けるようになりました。その後、買い切りで販売カートを製作できるWebソフトを購入して分からないながらも自社で構築し、オンラインでの販売を行っていました。しかしながら高齢者層が想定するターゲットだったので、時代に乗り遅れないため、顧客の購入方法の選択肢を広げるため、くらいの目的で行っていました。」
SEO対策を視野にBiNDupでショッピングサイトをリニューアル
BiNDupでECシステムを構築するきっかけは何ですか?
川端氏「BiNDは初期の頃から利用していますが、BiNDupでホームページを一新して、EC-CUBEと連携させることを行いました。その理由は、以前の販売カートのソフトがWindowsXPにしか対応しておらず替える必要があったためと、スマホ対応やSEO対策をしたかったためです。2週間ほどかけてリニューアルしました。」
商品ページから直接購入できる高齢層でも利用しやすい仕組み
川端氏「モニターサイトへの掲載も功を奏しており、コロナ禍だから、ということはありませんが、巣ごもり消費を取り込みたいという想いはあり、無料サンプルから本製品の購入に至るように導線づくりは確保できていると思います。EC-CUBEに直接、カートに入れるボタンを設置できるのはEC-CUBE側のプラグインを購入して、HTMLを生成してBiNDに載せています。商品ページから直接購入できるボタンの設置はお客様にとって便利に使っていただいています。高齢層のネットの利用率などを考えると、弊社も積極的にWebを利用していく必要があると思っております。」
成果に期待できるオンライン施策
無料サンプルの申し込みから顧客化を図る
新規獲得のための施策としてどんなことをされていますか?
川端氏「モニターサイト(Instagramの紹介がメイン)から、興味のある方が弊社のサイトに入っていただき、無料サンプルをご依頼いただいています。無料サンプルの中には、特別価格で製品を購入できる案内も同封しております。それで購入していただき、顧客化していくのが最も想定している流れです。オンライン販売は以前から行っていますが、やはり、どれだけストレスなく購入できるかを常に考えております。高齢層も最近はWeb上で検索したり、弊社のサイトを見て頂いた後にお電話を頂くことが多くなっています。高齢層にも見やすいサイト作りは重要だと思います。」
SEO対策と合わせてネット広告も出稿
オンラインでの販促でやっている事を教えてください。
川端氏「SEO対策を始めるため、今後、閲覧数が上がることを予想しています。またそれに伴いYahoo!などでバナー広告やテキスト広告も開始します。モニターサイトも反応はまずますのようですので、もっとうまく活用していきたいです。弊社は電話での注文がほとんどなのですが、無料サンプルの申し込みはフォーム機能のSmoothContactで頂戴することが多いです。SmoothContactの表示方法については、iFRAMEでいれており右にスライドバーが出てしまうので、それを改善できたらと思っています。」
Webアプリで外出先からもこまめに役立つ情報を発信
ブログは興味を持ってもらえるための自己開示
ブログはどのように運用されていますか?
川端氏「ブログに成果があるのかどうか現在はまだ分かりません。7月ごろにリニューアルを行ったので、それを機にブログも書くようにしています。内容は商品のことだけでなく会社での出来事や方針、衛生管理HACCPに関する情報を提供しています。商品を販売するためのサイトですが、弊社に興味を持ってもらえるための自己開示だと思って行っています。」
パソコンを持ち歩かなくてもWebアプリでサイトを更新
サイト制作にBiNDを選んだ理由を教えてください。
川端氏「BiNDを使用している理由は、グッドデザイン賞を見て、自分に合っていると思って以来ずっと使っています。簡単に今っぽいデザインをつくれるなどの手軽さを考えると、他のソフトは使いにくいかなと思います。現在はWebアプリのおかげで、ブログはiPhoneで更新し、簡単なサイトの更新はiPadで行っています。パソコンを持ち歩かなくてもいいというのはとても便利です。今後はEC-CUBEと一貫したデザインを出来るようになると本当に素晴らしいと思います。」
オンラインショップも運用できるBiNDup
BiNDupではECシステムを連携し、SEO対策やデザイン性にこだわったWebサイトを構築することができます。マーケティング機能の「SmoothGrow」を活用すれば、より具体的なお客様像が見えてくるので、それぞれに合わせた効果的なオンライン施策で成果に期待できそうです。オンラインショップを想定したテンプレートも多く揃えられているので、ぜひご利用ください。
POINT
- 商品ページにカートボタンを組み込むことでストレスなく購入に進める
- モニターサイトや広告から無料サンプルの注文につなげる
- SEO対策をすることでより効果的にECへ集客ができる