「お店に行く」ことが難しく制限される今、通販を始めるサイトが増えています。スマートフォンに対応したランディングページを作るだけでスマートに開始でき、1商品からでもOKなのが魅力です。オリジナルの通販商品を開発して、これまで実店舗メインだったお店でもチャンスを広げてみませんか?
インターネットで新しいお客さんと出合うチャンス!
コロナ自粛の影響で、「おうち時間」が増えていますね。この秋・冬も自宅で過ごすことが多くなりそうです。オフィスワークからリモートワークへ移行している方は、オフィス街でのランチや会食が減って、代わりに自宅の近所の出前やネット通販を利用することも増えているのではないでしょうか?
もっとお店に来てください!と言いづらい中、コロナ渦に伸びに伸びている業態が通販やお取り寄せビジネスです。
今年のネットショッピングの伸びは、ファッションや家電などもともとネット販売に強い分野に顕著ですが、外食・会食が控えめになった影響で、自宅へのグルメお取り寄せも人気です。「おとりよせネット」を運営するアイランドの30〜50代の女性に向けたアンケートでは、「月1〜6回程度を中心に、食品のお取り寄せをする機会が増えた」という結果がでています。
もしも、郵送が可能な商材を扱っているなら、ネットでのお取り寄せにチャレンジするなら今!かもしません。
みんなはどう買ってる?お取り寄せのタッチポイント
インターネットでのお取り寄せや通販は、たくさんのショップがすでにあります。では、購入する場合には、どんな場所からお取り寄せを注文しているのでしょう? お客さんとのタッチポイントについて考えてみます。ひとつは、ショッピングモールがあります。代表的なものでは楽天市場やYahoo! ショッピング、Amazonなどのなんでも買える大手モールです。では、それ以外はどうでしょうか?
1)お取り寄せ専門のサイトから購入する
お取り寄せに具体的な興味を持っている人は、たくさんの情報やお店が厳選して選べる専門のサイトを利用しているでしょう。登録して利用すると好みの情報がメールなどで取得できるので活用しがいがあります。
2)InstagramなどSNSからの直販で購入する
InstagramやTwitterなどのSNSで見つけたお店で買う、という人も増えています。広告から買う人もいますし、クチコミや写真から探していって比較検討し、買う人もいます。趣味趣向、興味関心や年齢に合わせて広告が出せるので閲覧していてささりやすいというのも購買者が増えている理由のひとつでしょう。
3)Googleなど検索してホームページやランディングページで購入する
これも定番の方法で、欲しいもの、食べたいものの名称などでググって探すという流れです。PR広告も出せることと、最近はショッピング検索もあるので、Googleから買うという人も多いでしょう。
みなさんもどれかの方法は使ったことがあるでしょう。今回は、「自分が通販ショップを出すとしたら?」という目線でそれぞれを少し詳しく見ていきましょう。
お取り寄せ専門のサイトに登録する
お取り寄せに積極的な興味や、目的がある人は、お取り寄せ専門サイトを利用していると思います。店舗や販売者がお取り寄せ専門サイトを利用するメリットは、すでに関心が絞られているお客さんなので購入する確率が高いこと、また特定のジャンルに特化して集客できることでしょう。専門サイトへの登録は、審査があったり手数料を払わなければならない場合もあり、すぐに始められるかどうかはケースバイケース。自分のビジネスとマッチしてそうで興味があれば、詳しい登録方法を問い合わせてみましょう。
お取り寄せ専門モールで集客する
- サイト名:おとりよせネット(https://www.otoriyose.net/)
- 日本最大級、年間270万人が利用するお取り寄せのクチコミ専門サイト。モニター審査というクチコミがつくのが特徴。出店に際しては有料プランがメインだが、1点目は無料。
- リンク先に、購入できる自サイトが必要
ホームページ不要のSNSに近いお取り寄せサイト
- サイト名:ポケットマルシェ(https://poke-m.com/)
- 生産者と食べる人をつなぐオンラインサイト。全国の農家さんや漁師さんと直接つながって食材が購入できるサービス。
- 生産者は別途サイトを作らなくてもよく、購入者への連絡はアプリのメッセージなどで行える
1ジャンルで個人ビジネスも参加可能
- サイト名:パンスク&パンフォーユーBiz(https://pansuku.com/)
- パンのサブスクリプションサービス。月々2900円から全国のパンが届く。パンスクに登録するお店も募集されています。
- 別途サービスにパンを売りたいお店や個人と、買いたい人をつなぐサービスに「パンフォーユーBiz」がある。個人も売り手として登録できることに注目
大手がスタート、名店のお取り寄せ
- サイト名:食べログモール(https://mall.tabelog.com/)
- カカクコムの運営する大手グルメクチコミサイトの「食べログ」がスタートしたお取り寄せのモール。2020年6月29日にオープンしたばかりです。
- 食好きの知名度も高い「食べログ」のモールなので、登録者も多く購入までがスムーズなサービスになりそうです。オープン時は店数が限られており、一般からの出店申し込みは制限されているようですが、今後の動きに注目したいですね
ほかにも、グルメ専門通販や、アルコールの通販など、さまざまな専門モールが存在します。みなさんのビジネスにあったものをチェックしてみてください。
SNSで集客して販売する
好きなものって、SNSを見ていても自然と目に飛び込んできますよね。ファッションや食べ物、動物など好きなジャンルのものを定期的にSNSでチェックする人も多いと思います。そして、閲覧の傾向にあわせ興味関心にあった広告や投稿が流れてくるのもソーシャルメディアの特徴です。
そんなSNSから商品を購入する人が増えており、たとえば、クチコミから購買へと転換したケースがアジャイルメディア・ネットワークのアンケート調査で食品、化粧品、ファッションなどで30%を超えました。通常、広告のクリック率は1%以下は当たり前と低いものですが、SNSからの購買率の高さは注目すべきです。
ハッシュタグや画像から探せる
- サービス名称:Instagramショップ機能
- 若い女性を中心にショッピングをしているのは、写真中心でキーワード検索にも強いInstagram。クチコミもチェックできるので、買い手側も比較的安心度が高くなります。
- Instagramのショップ機能は、投稿や広告から自分のサイトやショッピングサイトへリンクして販売を促します。露出を増やすためには広告を出すことになるとはいえ、1商品だけからでも宣伝が可能なので、スモールスタート向きと言えます。
- ショップ機能の利用には、審査が必要です。詳しくはFacebook for Businessの公式サイトから確認します。
ターゲットを絞って宣伝できる
- サービス名称:Facebook広告
- 広い世代に使われており、通販の広告が盛んに利用されています。年齢や地域、趣味などを絞って広告を出し、ショップやホームページへ誘導するので、関心が絞られていれば広告の費用対効果が高い媒体です。
- リンク先のホームページを用意する必要があり、Facebookはパソコンの利用者も多いですが、全体ではスマホによる閲覧が多いので、スマホで見やすいランディングページを用意するといいでしょう。
- Facebook広告は、Facebookページの制作やFacebookマネージャの設定が必要です。公式サイトの広告
Facebookが新規にスタートしたECサービス
- サービス名:Facebookショップ/Instagramショップ
- 以前からあるショッピング機能に対して、2020年6月、8月と相次いで開始された新サービスです。無料でショップが開設でき、Facebookの投稿やInstagramの投稿から先に表示する商品を陳列する画面が作れます。
- 専用の決済機能も備えますが、外部のショップがあれば、そこと連動できます。日本語の登録画面がまだ作成されていないくらい新しく、SNSからの購入もシームレスなので非常に期待できるサービスです。
InstagramやFacebookの広告やページ作成は、専門の支援をしている会社もあるので、サービスについて詳しく知りたい、構築を依頼したい場合は問い合わせてみることもいいでしょう。また、ほかのSNSでは、PaypayやLINEを使ったものや、Twitter広告などもあります。
Google検索から集客して販売する
特定のキーワードなどでGoogle検索に表示されるようにし、自サイトや、ショッピングモール内などのページにランディング(着地)させ購入してもらう、という比較的以前からある、かつ王道の販売方法だと思います。
みなさんも、なんとなく買い物がしたいとき、わざわざ特定のモールやSNSへは行かずに、「おとりよせ グルメ」や「ラーメン 北海道 お取り寄せ」など、食べたいものをググって検索して見つけようという人は、とても多いはずです。この場合は、超大手のサイトがヒットする以外では、モール内のショップよりオリジナルのホームページがヒットしやすい傾向がありますので、自サイトで、お取り寄せの内容が詳しく紹介されたページをしっかり作成すると、集客に役立ちます。
また、最近はどんどんと増えている「Googleショッピング」検索。購入できるものが一覧でパッと表示され、お取り寄せできるお店を探している人にとっては便利な検索機能です。特に最近は、PCでもスマホでも、購入可能なものがキーワードに含まれていると、ページの上部に商品が表示されます。
Google検索から表示されたショッピング広告
この枠には、Googleショッピング広告に登録した商品がキーワードに連動して表示されます。Googleショッピングはリスティング広告なので単価はそれぞれ異なります。表示だけでは手数料はかかりません。決済ができるECサイト(ショッピングサイト)を持っている場合のみ利用できること、また、Googleショッピングへの登録には、Google Merchant Centerでのデータを登録が必要なので、多少コーディングやデータベースの知識が必要となってしまいます。
それでも、まだまだ飽和状態のモールなどに比べると競合が少なく、掲載されればかなり露出が高くなる可能性もあるようです。商材によっては、登録を検討してみるのもいいでしょう。
1ページからでも商品紹介ページに力を入れてみよう
いかがでしたか⁈ いろいろなサービスがありますね。みなさんのビジネスに向いていそうなものが見つかったら、ぜひチャレンジしてみてください。
紹介したなかの一部のサービスでは、本当にホームページが一切不要というものもありますが、多くのサービスは、まだまだ自前の決済サイトや、商品ページは必要です。特に、クチコミや信頼性などを考えると、自前のホームページが充実していることは、どんなにオンラインのお取り寄せがかんたんな仕組みになっても変わることなく重要です。
いきなり何十ページも何百もページを作成することはできませんが、1ページから、1つのお勧め商品から商品詳細を紹介するページを作ってみることは、はじめの一歩としても大切です。サイトをリニューアルしていないな、または手軽にWebページを作ってみたいなと思う方は、ぜひ、ホームページ作成サービス「BiNDup」もご検討ください。さまざまな便利なテンプレートがあり、美しいレイアウトでおすすめの商品を見せることができます。
飲食業のテンプレート例。オンラインショップを想定したテンプレートも豊富ですぐに始められる
POINT
- ポータル、SNS、自前サイトなどさまざまな販売形態のメリット・デメリットを把握しよう
- Instagramや食べログなどから直接販売できる注目の新サービスもスタート
- どんなサービスを使ったとしても自前のサイトが充実していることはプラスになる