ホームページを作成する際に、URLはとても重要な要素です。URLの構造や仕組みを理解した上で、適切なURLを設定しましょう。この記事ではホームページのURLに悩んでいる人に向け、構造や仕組みを解説しています。ユーザーに見てもらいやすいURLの決め方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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ホームページのURLとは
URLとは、インターネット上におけるホームページの住所です。ブラウザを開いた際、上部バー内に表示されるアルファベットの羅列のことを指し、「アドレス(住所)」とも呼ばれています。
正式名称は「Uniform Resource Locator(ユニフォームリソースロケータ)」で、日本語にすると「統一資源位置指定子」です。URLは唯一無二であり、各ページに必ずひとつ存在します。
なお、URL以外にもホームページ作りには用意が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
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ホームページのURLを構成する5つの要素
ホームページのURLは「プロトコル」「ホスト」「ドメイン」「ディレクトリ」「ファイル」の5つの要素から成り立っています。
1.プロトコル
プロトコルはインターネットを通じて、データのやり取りをする際の取り決め・ルールを意味します。以下のふたつが代表的です。
- http
- https
「http」はWebサーバーとブラウザの間でデータを送受信する際のルールであり、「https」はhttpにデータを暗号化する機能を付与したものです。また、使用プロトコルを明示したものをスキームといい、「http://」あるいは「https://」と表示されます。
2.ホスト
ホストはネットワークに接続された機器や、サーバーを識別するための名前です。登録者の任意で自由に決められますが、「World Wide Web」の略である「www」がよく利用されています。必要がなければ省略も可能です。
3.ドメイン
ドメインはホームページの住所を表す文字列です。ホストの後ろに表示され、下記の3つの文字列で構成されます。
- トップレベルドメイン:ドメインの最後に表示される「jp」「com」「net」といったコードで、国や地域などを表す
- セカンドレベルドメイン:ドメイン中央に表示され、「co」「or」など組織の種類や組織名を表す
- サードレベルドメイン:wwwの後に表示されるコード。企業名や大学名などを表すことが多く、重複がない範囲で自由に設定できる
ドメインについては、下記の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
4.ディレクトリ
ディレクトリはドメインの後に続く文字列で、サーバー内のデータ保管場所を表します。パソコンのフォルダにあたり、ホームページの階層を表す要素です。階層が複数の場合には「サブディレクトリ」を使用します。
5.ファイル
ファイルはURLの末尾に配置される文字列で、実際のデータやコンテンツを表す要素です。テキストファイルなら「.html」、画像なら「.jpg」といったように、ファイルの種類別に拡張子がつくこともあります。
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ホームページのURLを決める際のドメインは2種類
ホームページのURLを決めることは、ドメインの決定と同義です。ドメインには「共有ドメイン」と「独自ドメイン」の2種類があり、それぞれの違いについて次項で詳しく解説します。
共有ドメイン
共有ドメインは、レンタルサーバーや無料もしくは有料ブログサービスなどの運営事業者が提供するドメインを、利用者が共有します。一般的にはサービスに契約すると無料で利用できますが、自分でドメインを選べない点がデメリットです。また、サービス提供が終了すれば使用不可となり、URLを変更しなければなりません。
独自ドメイン
独自ドメインは、オリジナルで設定できるドメインです。好きな文字列を組み合わせて自由に決定できますが、すでに使用されているものは使用できません。また、ドメインの取得や維持に一定のコストが発生します。
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独自ドメインを使うメリット・デメリット
ホームページをビジネスで利用する場合には、独自ドメインがおすすめです。独自ドメインのメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット | ・SEOで上位を狙いやすい ・ユーザーに信頼感を与えられる ・複数のメールアドレスが設定可能 ・レンタルサーバーの変更後も、同じURLを使える ・URLが他とかぶらない |
デメリット | ・取得や維持に費用がかかる ・SEOで上位表示されるまで時間がかかる ・ホームページ制作に力を入れる必要がある |
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ホームページのURLを決める際の注意点
ホームページのURLを決める際の注意点を4つ、解説します。
ビジネス用のホームページなら独自ドメインを使う
SEO対策を考えるなら、ビジネス用のホームページでは独自ドメインを選びましょう。「SEO」とは、ユーザーにホームページを検索させるための対策です。SEOの評価はドメインに対してもおこなわれ、検索順位に影響します。
たとえば共有ドメインの場合、他のホームページがペナルティを受けて順位を下げると、同じドメインである自社ホームページの順位も下がる可能性があります。また、Google検索では、「検索結果に表示される同一ドメインは最大ふたつまで」とされている点や、運営会社がサービスを終了すると、利用できなくなるといった点にも注意が必要です。
予算に合わせてドメインの使用料金を選ぶ
独自ドメインの取得には、ドメイン取得サービスの利用が一般的ですが、料金はさまざまです。ホームページの開設は長期的であるため、予算に合わせて選択しましょう。多くの場合、初年度の取得費用と翌年以降の更新費用が異なるため、事前によく確認することが大切です。
また、安価過ぎるドメインには、一般的ではない数字や文字の羅列が使われているケースが多く見られます。ユーザーに不信感を抱かれるリスクがあるので避けたほうがよいでしょう。
ドメインの表記は正確に
契約時にドメインの表記を間違えてしまうと、そのままURLを取得することになります。日本語をローマ字で表記する場合には、国外やパスポートでも使われるヘボン式ローマ字の使用がおすすめです。
万が一、表記を間違えた場合は一旦ドメインを廃止して、新たにドメインを取得しなければなりません。返金不可で追加料金がかかるケースが多いので注意しましょう。また、日本語ドメインの取得も可能ですが「メールアドレスとして使用できない」、あるいは「ピュニコードと呼ばれる英数字に、置き換えられてしまう」などのデメリットがあります。
商標権を侵害していないか注意する
独自ドメインは唯一無二であり、重複していなければどのような文字列でも利用可能です。ビジネス用のドメインならば、社名や自社サービス名で取得するケースが多いでしょう。
しかし、すでに商標登録されているサービスや商品名を登録すると、商標権の侵害となり、商標所持者に訴えられる可能性があります。ドメインを決める際には、商標権を侵害していないか事前に確認しておきましょう。
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ユーザーに見てもらいやすいホームページURLの決め方
ユーザーに自社のホームページを見てもらいやすくするために、簡潔でわかりやすいURLにしましょう。
URLからホームページの内容がわかるようにする
独自ドメインを取得してURLを決める場合、「社名(サービス名).com」のように企業名やサービス名をつけるのがおすすめです。さらに、「-(ハイフン)」を使用して企業やサービスの名称・業種などを表すと、よりわかりやすくなります。
ホームページの内容をわかりやすい文字列にすることは、SEOでも有効となる可能性が高い対策です。先述のとおり、不明確な英数字の羅列は不信感を抱かれるリスクがあるため、避けたほうがよいといえます。
簡潔なURLにする
URLを極力短くすると、覚えやすい上に人にも伝えやすくなります。数字やハイフンも最低限にしたほうが無難です。チラシなどを見た際に、ホームページのURLが簡潔なほど入力しやすいです。
長すぎる、あるいは数字や記号が多いURLは理解しづらく、打ち間違いも発生します。多くの人が直感的に理解しやすいURLにすることで、より内容をイメージしやすくなり、SEOの観点からも有効です。
信頼感のあるトップレベルドメインにする
トップレベルドメインの印象は、ホームページのURLにおいて信頼感を左右する重要な要素といえます。ユーザーがURLを見た際に、違和感がないものを選ぶとよいでしょう。
ドメイン取得サービスの中にはさまざまなドメインがありますが、「.jp」「.com」「.net」などは、認知度や人気が高いトップレベルドメインです。とくに「.co.jp」は、日本国内での登記を証明できるため信頼性も高く、多くの企業に使用されています。
効果的なURL選びのためのポイントとおすすめツール
ホームページのURLは、「ユーザーの視認性」「イメージのしやすさ」「SEO対策」の観点から、簡潔かつ信頼性が高いものにするのが望ましいといえます。ホームページでしっかりと効果を得たいのであれば、独自ドメインの取得も忘れてはいけません。ドメイン取得後は自分でホームページを作るよりもホームページ作成ツールを使うのがおすすめです。
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POINT
- ホームページのURLは、簡潔かつ信頼性を得られるものにすることが重要
- 独自ドメインはSEOやユーザー信頼性向上に有利に働く
- ホームページ初心者なら、URLの設定も簡単なCMSを選ぶことがおすすめ