前回紹介した、Web制作に携わるクリエイターを対象として実施した「WebデザイナーのためのCMS白書」企画アンケートの集計結果から読み解かれることは、今、CMSに求められているポイントは「カスタマイズ性」「保守性」「セキュリティ性」だということ。この結果を踏まえて、ユーザーが持つCMSの悩みや課題を解消するホームページ作成サービス『BiNDup』を紹介しましょう。
デザイン面でのカスタマイズ性の高さ
1.学習コストを抑えることで様々なスキルのデザイナーが利用可能
もともと高品位なデザイン性能が人気要因のひとつであったBiNDは、2018年にクラウドをベースとしてインストール型アプリとしても利用可能なBiNDupへと進化した。デザイン性では、プロのデザイナーがデザインした豊富なテンプレートをベースとしてオリジナルデザインへと手軽にカスタマイズできる点が大きなポイントであり、ページ内の要素をブロック単位で配置できるなど、操作性にも優れるため、学習コストを低く抑えることが可能だ。画像素材データを制作できるツールも内包し、スライダーなどの動的コンテンツも定番の機能が一通り揃っているため、プラグインなどで機能拡張する必要性もない。さらに、スマホ表示にも自動的に最適化してくれる。
2.デザイナーにとって重宝するCSS管理機能
デザインカスタムに関しては、もともと装備しているDress機能がバージョンアップによってさらに強力なツールへと進化。BiNDupのテンプレートには、あらかじめサイトデザインの配色が定義されているため、驚くほど簡単な操作でサイトの配色を変えることができ、デザインのオリジナル性を確保することができる。また、Dress自体もテンプレートとして利用可能なため、Dressテンプレートを変更するだけでサイトの雰囲気をガラりと変えることができるのである。
もちろん配色だけでなく、フォントサイズや行間・字間、背景イメージ、margin/paddingなどの余白など、Webデザインで要求される細かなスタイル調整にも対応している。操作自体は専用のインターフェイスにより、視覚的に編集することができるため、CSSに精通していないユーザーでも安心して編集することが可能だ。
Dressカラーでは1サイトにメイン・サブカラーの合計6色まで配色を設定できる
3.美しい文字デザインを可能にするWebフォントが豊富
また、541書体の日本語フォントを利用可能なWebフォント対応機能もWebデザイナーには嬉しい機能。フォントによって作り出されるイメージはコンテンツの訴求力にも大きな影響があるが、画像ではなくWebフォントを利用することでサイトデータの軽量化と修正を含むメンテナンス性をより向上してくれる。
CSSデザインのカスタマイズ性能に加えて、豊かな表現力を持つWebフォントを簡単に利用できることで、クライアントのニーズに適したオリジナルデザインを容易に仕上げることができる。
Webフォント選択は書体タイプによって一覧表示されるというシンプルなインターフェイス。Webフォントを簡単に指定することができる
FONTPLUSが提供する筑紫シリーズなど有名な書体から選び放題。複雑なライセンスの心配もない
保守性の高さとセキュリティ機能
4.常に最新環境で意識なく作れるメリット
CMSに求められる「保守性」と「セキュリティ性」。これらは、クラウド型であるBiNDupであるからこそ、実現される強力なサービスである。一般的に、WordPressのようなインストール型のCMSではシステムおよびプラグインなどのアップデートは利用者側で行う必要がある。一方で、アップデートによって不具合が発生する可能性がないとは言い切れない。システムの自動アップデートを選択しきれないのは、そういった問題があるからだ。
これに対して、BiNDupはクラウド型であるがゆえに、システムおよび装備する機能のアップデートはサービス提供側、つまりデジタルステージが責任を持って行う。つまり、システム保守に関しては、ユーザーは手を煩わせることなく、安心して任せることができるのである。実際、これはとても大きなメリットだ。
5.システム利用含めた保守コストを抑えられる
コンテンツ更新にはコストを支払うが、アップデート作業などシステム保守コストはクライアントに認められにくいという現状において、保守コストをいかに下げるかはクリエイターなど制作側の大きな課題である。BiNDupは保守コストを抑えるという点でも利用価値の大きいサービスなのだ。
もちろん、システム保守はサイト運用におけるセキュリティ確保という意味でも大きな意味を持っている。その点、BiNDupではシステム保守をカバーするだけでなく、常時SSL利用やセキュリティ対応のショッピングカート機能、フォーム機能なども提供してくれるため、サイト全体のセキュリティ確保に際しても安定的かつ安心して利用することができる。
わかりやすいショッピングカートと管理画面。商品登録から販売実績の確認まで、一元管理が可能
モバイルアクセスを意識したツールであること
6.最新のAMP対応
CMSに求められる「カスタマイズ性」「保守性」「セキュリティ性」といった課題をクリアするBiNDupだが、もちろん他にも利用価値の高いサービスが充実する。もともと静的なコンテンツデータを生成するBiNDupは、データベース型CMSとは異なり、既存キャッシュが効く分、Webサイトのレスポンスには優れている。現在、Googleなどの検索エンジンが重視しつつあるレスポンス(ページ表示速度など)は、SEO的にも重要となっている。
特にモバイルアクセスがメインとなりつつある現在、コンテンツのデータ容量は極力抑えたいところだ。リッチなWebデザインが求められる中、相反するデータ容量の削減はクリエイターの手動作業では運用コストに跳ね返りかねない。
BiNDupでは、Googleが推奨する画像エンコーダーを導入し、画質を維持したままサイズを70%に削減する画像サイズの最適化機能を装備する。また、モバイルアクセスを効率化するGoogleのAMP(Accelerated Mobile Pages)にも自動的に対応してくれる。つまり、クリエイターが意図的に作業する必要はなく、BiNDupにお任せでWebサイトのレスポンスを最高レベルに保持してくれるわけだ。
安定したサイト運用をサポートする各種サービス
7.マルチドメイン対応は数に合わせてコース契約が可能
ホスティングサーバとして提供されているBiNDupは、他にもさまざまなサービス機能を装備している。Webサーバを別途構築する必要がないことはもちろん、マルチドメイン機能(独自ドメインを基本コースは5つ、ビジネスコースは40まで設定可能)を装備。オリジナルドメインでのサイト運用が可能だ。
SNS的な情報拡散を期待するなら、BiND Pressというブログ機能も利用可能。管理者も複数設定できるため、コンテンツの更新も高速かつ効率的に行える。クラウド型サービスとして、PC向けのアプリも提供しており、クリエイター側のPC内にローカルサイトとして管理。ホスティング上の公開コンテンツとの同期を図ることもでき、テストサーバを擁することなくコンテンツ更新を行うこともできる。
8.基本のSEO対策も
また、SEO的な課題と解決策を把握できるSEOアシスタント機能やGoogle Seach Consoleに対応したアクセス解析機能を装備するため、運用するWebサイトの課題把握から解決までも同じ管理インターフェイス上で効率的に作業できる。最大20アカウントまで発行できるアカウント機能は、部門別コンテンツの運用管理など組織構成に即したWebサイト運用も可能とするなど、BiNDupのみで小~中規模のコーポレートサイトの運用も問題なく管理できるはずだ。
さらには、新規構築・リニューアルに際して、提案ベースのWebサイトを簡単に制作できるサイト自動生成機能であるAiDジェネレータによって、クリエイターのプレゼン作業も効率化してくれる。
SEOアシスタントの設定画面
9.集客に欠かせないSNSやWebサービスも網羅
TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSや、GoogleマップをはじめとするさまざまなWebサービスとも連携する。地図をオシャレにカスタマイズしたり、YouTube動画も簡単に挿入できるほか、「いいね!」ボタンやコメント欄の設置や「ブログ」「フォーム」の導入なども簡単に組み込むことができる。
このように、さまざまな機能サービスによってクリエイター、クライアントともに効率的なWebサイト構築を実現するBiNDupは、今求められているCMSのひとつと言っていいだろう。もともとは幅広いユーザーに応えるために、CMSの機能性や効率化を高めてきたわけだが、ビジネスの活用面でもWebデザイナーに使ってみて欲しいCMSである。
MdN編集部がオススメするCMS[BiNDup]
あらゆるWeb制作者のためのサービスとして、デザイン性の高い本格的なWebサイトが構築できるクラウド型CMS。画像編集やアニメーション機能などリッチなグラフィックを作るのも簡単で、スマホ表示も自動で最適化してくれる。また質問に答えるだけで、ビジネスの種類や規模・目的にあったサイトを提案してくれる自動生成機能も搭載する。
■動作環境や閲覧環境
まずはBiNDupを無料で使ってみる
「MdN Design Interactive」2019年3月29日公開編集記事より転載
※一部、記事内容の変更を行っています
POINT
- CSSに精通していなくてもマージン(余白)などデザインの微調整ができる
- インストール型のCMSと違い、アップデートはサービス提供側が責任を持って行うので安心
- カートやフォームなどの仕組みも標準装備なのでシステムの保守が要らない