整体/カイロのホームページ 良い例・悪い例 ~知っておきたいNGワード

あまり大きな声では言えませんが、最近いよいよ姿勢が悪くなってきたと実感するお年頃。今年の健康診断では、身長が1cm縮んでいました。ここはひとつ、姿勢を矯正するとともに体の歪みを正して健康維持に努めるべく、整体やカイロプラティックの力を借りようと思うに至りました。

そんな筆者が、数多のウェブサイトをチェックして気がついた、利用者目線の良い例・悪い例をまとめてみました。

ターゲットを絞り、整体の種類や特徴を伝える

調べ始めて知ったのが、「整体」にもいろいろな種類や特徴があること。マッサージやオイルトリートメントのようなリラクゼーションや美容目的の施術からカイロプラティックやオステオパシーに近い体を整えるための手技まで、「整体」という言葉に含まれる領域が広いことがわかりました。だからこそ重要になるのが、どんな施術を受けられるのかを明確に伝えることです。

施術内容、得意分野を明記する

実際、整体とは読んで字の如く、体を正しい状態に整える民間療法の総称と言えます。一般的に整体やカイロプラティックの利用を検討する人には、姿勢を正したい、肩凝りを和らげたいといった具体的な目的があるはずです。

目的を持った人がホームページを訪れたときに、最初に目にするキャッチコピーが

  • (例1)
    「エリア評価 No.1! 有名モデルも通う、女性を中心に多くの支持を集める整体院」

であった場合、女性に人気があることはわかりますが、具体的にどんな施術で、どんな悩みが改善されるのかが、キャッチだけではわかりません

  • (例2)
    「産後の骨盤ケアならお子さん連れで通える女性専門のカイロプラティック整体院」

だったらどうでしょう? これは実際に見かけた整体院のキャッチですが、産後の骨盤ケアなど女性を対象とした整体院であること、技法がカイロプラティックであること、そして子連れでの来院が可能であることが、この1行でわかります

女性というターゲットは同じでも、情報量に差が出る例と言えます。

横浜ロイヤルカイロプラティックのサイト。症状改善までの記録や女性ならではの悩み相談室など閲覧者が知りたいコンテンツが豊富

写真を上手に取り入れる

キャッチとともに、第一印象を左右するのがホームページに掲載される写真です。
初めて整体やカイロプラクティックに行こうと考えている整体ビギナーとしては、施術室の様子は気になるもの。清潔感がある施術室の写真が掲載されていると、安心感があります。そのとき気をつけたいのは、写真の明るさ。実際には清潔な部屋だとしても、暗めの写真では、なんとなく不安になってしまいます。
写真は明るめに撮ること。撮影後に明るめに編集してもいいでしょう。

注意したい「あはき法」

整体院やカイロプラクティックの事業者であれば、ご存知の方も多いと思いますが、今一度確認しておきたいのが、「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律」いわゆる「あはき法」のこと。その第7条に、施術所に関する広告の制限が記載されています。
ここでは詳細は省きますが、あはき法や柔道整復師法では、施術所の広告に掲載できる内容が決められています。この制限は、主に紙媒体での広告を対象として施行されたものですが、近年インターネット広告および施術所のホームページにも適用する動きが出おり、その動向には注意する必要があります。

<参考リンク>

広告に掲載してはいけないNGワード

あん摩、マッサージ、指圧、鍼灸と同様に、整体やカイロプラティックは、医師法で定められる医療行為ではなく、医業類似行為に分類されるため、「肩こり」「腰痛」などの具体的な症状や、「治療」「診療」といった医療行為に使用する言葉を広告に記載するのはNG。また、「諦めていた腰痛が完治!」「がんが消えた」などの誇大広告も×。

広告でなければいいかというと、現状ではグレーゾーンと言えます。実際、「医療機関ホームページガイドライン」では、ホームページに記載する文言も広告に含むと判断されました。前述の通り「あはき法」に於いても、施術所のホームページを広告とみなす動きがあるため、SEO対策をきちんと行っているWebサイトでは、NGワードや微妙な表現を避けているのがわかります。

NGワードをセーフワードに置き換える

だからと言って、期待される効果や施術実績が書けないのでは、ホームページを見にきてくれた人にアピールできませんよね。広告ではNGの「肩こり」や「腰痛」などの症状や施術例などは、利用者が必要とする情報でもあるため、広告とホームページを上手に使い分けたいところです。

また、NGワードをセーフワードに言い換える技術も不可欠です。例えば、医療行為に関連する「治療」や「治る」などのNGワードは、「緩和」「改善」「和らげる」に置き換えてみましょう。

  • (NG例)
    1回の治療で膝の痛みがたちどころに治ります!
  • (セーフ例)
    マッサージで血行をよくすることによって痛みを和らげます。

感じ方は受け取る人によって異なりますが、無駄にセンセーショナルな前者に比べて、「何をしたらどうなるか」がわかる後者の方が個人的には好感が持てます。いくつかの言い換えバリエーションを持っていると、違和感のない文章になるでしょう。

NGな表現は「お客様の声」でフォローする

利用者が求めているのは、現状の痛みや不快感を取り除くことと考えた場合、「治る」というキーワードがNGになってしまうのは、なかなか厳しいものがあります。そこで、上手に取り入れたいのが「お客様の声」です。実際に施術を受けて肩が軽くなった、腰痛がよくなったといった声を利用者の立場から発信してもらいましょう

以前、やはりインターネットで調べてから鍼灸院に伺ったことがあります。口コミの評価も高かったのですが、実際に行ってみると、利用者が自由に記入できる用紙が置かれていました。それを見て「本当に書いてもらってるんだな」と納得したのを覚えています。感謝の声はもちろん、直接言いづらい要望なども聞かせてもらえる「お客様の声」は積極的に取り入れたいですね。

利用者の声を載せるときの注意点は、以下で詳しく紹介しているので参考にしてください。

評判が上がる“お客様の声”とは?載せてはいけない3つのNG例

初めて整体やカイロの施術を受けようとする利用者にとって、ホームページは最初の窓口です。誠実かつ正確に情報を伝える姿勢が見えれば、印象アップにも繋がります。施術者とは違った視点で語られる「お客様の声」も背中を押してくれるはずです。参考にしてみてください。

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  • POINT

  • キャッチコピーには、施術方法や解消できる悩みなど「具体性」を含めよう
  • 印象を左右する、施術室の様子や施工室の写真で気を付けたいのは「明るさ」
  • 広告として使えない表現は、「利用者の声」を借りて掲載しよう

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