狙うキーワードでSEOに強くなるためのWebライティングを学ぶ

ブログ/オウンドメディアの運営担当として、記事の更新を真面目にしてきた。アクセスを集めるためのSEO対策にもコストをかけた。けれど成果が出ない……。

その原因は、検索キーワードを詰めこんだ間違ったSEO対策にあるかもしれません。確かに検索キーワードは重要です。しかし、最近のSEO対策で一番大切なのは、「ターゲットに寄り添う」ことです。

SEO対策の本質を学び、狙うキーワードで検索されるSEOに強いWebライティングを学びましょう。

▼サイトのアクセスを解析してSEOを上げる具体的な方法

サイトのアクセス解析で見るべき数値とSEO対策


▼アクセスを増やして成果につなげる具体的な方法

アクセスを増やして成果に繋げる!ブログ/オウンドメディアの作り方


など、これまでの記事と合わせてご覧ください。

この記事で分かること

  • SEOと検索キーワードの本当の関係性
  • SEO対策に強い検索キーワードの決め方
  • キーワード以外のSEO対策のヒント

SEO対策の本質とは?何をもって「SEO対策」なのか

SEO対策とは、検索結果で上位表示されるための技術です。上位にあるサイトほどアクセスしてもらえるので、売り上げに直結する大事なWebマーケティング施策のひとつです。

検索されやすくするために、サイトや記事の中にたくさんキーワードを入れようとするWeb業者もまだいます。
しかし、本当のSEO対策とは、キーワードをサイトや記事に詰めこむことではありません。SEO対策で一番大切なことは「ターゲットに寄り添う」ことです。

私たちが検索を行うのは、何らかの情報を得たいからです。
検索ワード
検索の結果、上位に表示されるのがユーザーの求めている情報サイトであればあるほど、検索エンジンのユーザーが増えます。よって、ターゲットの「知りたい」「解決したい」「ほしい」に誠実に答えるサイトが上位表示されやすいのです。

嘘が書かれていないことはもちろん、サイトの運営者独自の情報や専門性の高い情報が書いてあることも重要な指標になります。Webマーケティングで「よいコンテンツ(記事)をつくることが大切だ」と言われるのは、そうした理由からです。

検索エンジン最大手(※)のGoogleもユーザーに寄り添うことを第一にしています。
(※)全世界で約90%のシェアを誇る。2018年9月-2019年9月 desktop search engine market share、Mobile Search Engine Market Share StatCounter Global Stats社調査より
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
Googleが掲げる10の真実より引用

ターゲットの困りごとや知りたいと思っている情報を把握することが、SEOに強いWebライティングのはじめの一歩になります。

顧客からはじめよう:ターゲットに寄り添うSEOとは?

検索イメージ
続いて情報の集め方や検索キーワードの選定について、具体的な手順を見ていきましょう。

1.ターゲット像を明確にする

検索で引き込みたいターゲット像を明確にしましょう。顔の表情や言動がクリアに思い浮かべば、よいターゲット像と言えます。

  • 基本情報(性別や年齢、居住地など
  • 学歴、職業
  • 生活パターン(勤務日と休日の過ごし方)
  • 性格、価値観
  • 人間関係
  • 趣味や興味
  • 収入、貯蓄性向
  • インターネットの利用状況、よく利用するデバイス

上記の項目を参考にしてみてください。

2.検索意図を想定する

ある検索を行おうと思った理由を「検索意図」と言います。自社のターゲットは、どのような検索意図を持っているでしょうか?自社に期待されるのは何だと思いますか?

検索意図の想定には、次のような方法があります。

・ターゲットと接している部門の担当者に聞く

 日ごろからターゲットにより近い顧客と接している社内のメンバーに話を聞くのが有効です。営業やカスタマーサービスなど部門に寄せられている顧客の要望を集めましょう。

・検索エンジンのサジェスト機能を使う

 検索窓にキーワードを入れると検索候補が自動で表示される機能を「サジェスト」機能と言います。自動表示された検索候補は、実際に検索される可能性の高いキーワードです。
サジェスト説明

・Q&Aサイトでキーワードに関連した悩みや質問をチェックする

 質問を公開すると、悩みや疑問への答えがもらえる「Q&A(キューアンドエー/キューエーとも)」サイト。まさに、キーワードに関連した悩みや質問を知ることができます。

・Googleの検索結果で上位10位のサイトを比較する

 今のGoogleで、上位に表示されるのはユーザーの検索意図に応えているサイトです。トップ10のサイトを見ることで、ターゲットがどんな情報を求めているかが分かります。

3.キーワードを選定する

ターゲットが検索しそうなキーワードを、なるべくたくさん書きだします。検索意図を踏まえて、上位表示を狙うキーワードを選定しましょう。

キーワードの検討には、「Google AdWords キーワードプランナー(以下、キーワードプランナー)」が便利です。
キーワードプランナーとは、Googleが提供している無料のソフト。ターゲットに適切なアプローチをするために、狙うべきキーワードをプランニングできるツールです。
キーワードプランナーにログイン(Googleのアカウントが必要です)して、「新しいキーワードを見つける」の窓に調べたいキーワードを入力します。
キーワードプランナー
すると、キーワードごとに「月間平均検索ボリューム」「競合性」「広告の入札単価」などの情報が表示されます。
操作画面
月間平均検索ボリュームとは、ひと月にどれくらい検索されているかを表します。たくさん検索されているキーワードほど、検索上位を狙うのは難しいかもしれません。競合性が高いキーワードほど、検索上位を占めているのはSEOに強いサイトや記事です。

しかしながら、自社に独自の強みがある場合は、難易度の高いキーワードを狙うことも検討しましょう。ターゲットが知りたいと思っていることであれば、サイト上に記しておきたいものです。競合性の高いキーワードであっても、ターゲットや流入チャネルは自社独自のものです。「ターゲットから評価されるサイトになること」これをいつも念頭に置いて、よい記事作成に専念したいものです。

4.抽出したキーワードを分類していく

抽出したキーワードをカテゴライズします。この作業の目的は、カテゴリごとに記事を書き溜めることです。大きく括ったカテゴリーのページ内に、関連するキーワードの記事を蓄積することもSEO対策には有効なのです。
キーワードリスト
例えば、「SEO対策とは?」「SEO対策 費用 ランキング」「SEO対策 やり方」といった付随ページの閲覧数が増えることで「SEO対策」のページ全体の検索結果も上がるといった具合です。

キーワードの分類表は、Excel/Googleスプレッドシートでつくるとよいでしょう。より詳細に分類したいときはマインドマップでの作成がオススメです。

多様化する検索キーワード

2019年5月ころ、GoogleがCMでこんなシーンを配信しました。画面上に映っているのは、日本の家庭的なカレーライスのイラスト。「カレー食べたい」「どんなカレー?」女性2名のセリフから、おいしいカレーを食べられるお店を探している様子が伝わってきます。「とろっとしたカレー」でもなく、「ピリッとしたやつ」でもないと、セリフは続きます。

2人が最終的に検索したのは、「近くのしゃばしゃばなカレー」でした。とろみのないスープのようなカレーを「しゃばしゃば」と表現したのです。Googleマップ上には、現在地に近くて高評価を獲得しているカレー店が表示されました。

広告の最後には、こんなメッセージが。

   “そのまま”でお店さがし by Google

確かに、うまく言葉にできないキーワードもたくさんあるでしょう。「しゃばしゃば」という言葉を知っているだけで、来客を促せる好例です。ターゲットに寄り添うことの重要性が、また少し理解いただけたと思います。

SEOに強くなる!「Webライティング法」を身につける

記事ライティングイメージ
いよいよ記事を書いていきますが、ここでもターゲットの視点を忘れないようにしてください。
「SEO対策」をキーワードの例に、ライティングのポイントをお伝えしていきます。全部で5つ。どれも大切なことなので、何度も見返して血肉にしてもらえたら嬉しいです。

1.キーワードをタイトルに入れる

選定したキーワードを使って記事のタイトルを考えます。

例えば、
タイトルは25~31字以内に収めてください。スマホやパソコン上で、文字が見切れないようにするためです。
タグは「h1」か「h2」に。これは、Googleにキーワードを認知してもらいやすくするために文字を目立たせる工夫です。
記事タイトル例

2.リード文をしっかり書く

読者を本文に引き込むために冒頭に書く文章をリード文と言います。読む価値がある記事かどうかを判断され、最後まで読まれるかが決まる重要なパートです。
200~300字ほどで、ターゲットに寄り添ったリード文を書きましょう。
▼「SEO対策」をキーワードにしたリード文の例
リード文例

3.読みやすさを意識する

どんなによいことが書かれていても、文章が読みづらいと読者を離脱させてしまいます。
「誰が読んでも分かる表現」を意識してください。具体的なポイントには、以下の通りです。

 ・難しい言葉は使わない、使う場合は注釈を入れる
 ・「漢字:ひらがな:カタカナ」の割合を「3:6:1」にする
 ・指示語をなるべく使わない
 ・主語と述語を近づける
 ・1文は50~60字におさめる

4.分かりやすさを意識する

 伝わりやすい文章は、ロジックにかなっています。タイトルと記事の内容は一致していますか?必要な情報を伝えるために、5W2Hを整理してみましょう。結論を先に書くことも有効です。結論→根拠の準に説明をすると、人は内容を理解しやすくなります。記事に引用・参照する情報は、信頼できる情報源から取得しましょう。

  • タイトルと内容を一致させる
  • 5W2Hを整理する
  • 結論から始めて根拠を続ける
  • 確かな情報元から情報を引用・参照する

読み終わったときに、知りたいことがすべて分かり、満足感を得られる記事になっているでしょうか?キーワードが出てきすぎる記事には不自然さが残り、ペナルティの可能性もあるので注意が必要です。

  • ターゲットの知りたい情報が過不足なく書かれている
  • キーワードの出現率は5~7%ほどに

5.画像とメタディスクリプションの取り扱い

 記事内に使用する画像には、タイトルを付けられます。記事のタイトルを使用して構いません。「キーワード 社名」のように、自社サイトを強くするタイトルにするのもオススメです。

検索結果のすぐ下に表示される「メタディスクリプション」にも、キーワードを含む記事の概要を書きます。こうした工夫ひとつで、ターゲットのアクセス率が変わります。
ディスクリプション例

  • 画像のタイトルにキーワードを入れる
  • メタディスクリプションを書く

SEO対策で大事なのはPDCAサイクルを回せるようになること

いかがですか?SEOのメカニズムと本質を知り、戦略的にWebライティングを進める方法を理解いただけたでしょうか。
「ターゲットの検索意図を深掘りしよう」「キーワードの選定をやり直そう」「タイトルを変更しよう」など、今、自分ができることのアイデアも思い浮かんだと思います。
あとは、そうしたアイデアを業務に落とし込み、アクセス解析とサイト改善を積みあげていくだけ。PDCAサイクルが回りはじめれば、立派なWebマーケティングです。

ホームページ作成サービス「BiNDup」には、サイトをデータ分析して改善を重ねていくためのマーケティング機能「SmoothGrow」があるので、どう改善したら良いかに役立ててみてください。
smoothgrow画面
SEOに強いサイトをBiNDupで作ってみる

【業種別】オウンドメディアの作るべきコンテンツとKPIの設け方

オウンドメディアは何を指標に運用すべき?個人事業主、toB向け、EC、採用など業種ごとに目標の立て方と作るコツをまとめました。

今すぐ資料をダウンロード
  • POINT

  • 検索意図を探るにはGoogleのサジェスト機能を活用しよう
  • 抽出したキーワードをカテゴライズし、カテゴリごとのコンテンツを蓄積していくのがよい
  • 記事のタイトルは25字~30字以内、SEO対策のためのタグ設定も忘れずに

あわせて読みたい