飲食店なら「食べログ」、美容系サロンなら「ホットペッパー・ビューティー」、といったように、業種ごとにさまざまなポータルサイトが存在しています。店舗がポータルサイトを利用する目的は、効率よく新規顧客を獲得することですが、費用対効果が実感できないことも…。
ならば、ポータルだけに頼るのではなく、自社サイトをもっと充実させるのが現実的です。ポータルサイトにあって、自分のホームページに足りないもの。その1つが「Web予約システム」ではないでしょうか。
Web予約システムのメリット
もちろん、Web予約は必ずしも設置しなければならないわけではありません。お店の営業形態や、客層にもよっては電話予約で十分ということもあるでしょう。ただ、利用者目線で考えると、思い立ったら24時間いつでも可能なWeb予約は、なかなか便利です。初めてのお店にいきなり電話するよりもWebの方が気が楽と思う人もいるでしょう。また、常連さんにしても、空き状況がわかるカレンダーがあれば予定を組みやすいのは確かです。
一方、お店側から見るとどうでしょう。規模が小さいお店では接客中に予約の電話を取ることになります。例えば、私が通っていた鍼灸院では、施術者1人で切り盛りしているため、施術中に電話が鳴れば、途中で電話に出なければなりません。そんなとき、予約を一元管理するシステムのポテンシャルが上がるでしょう。
自力で集客はなぜ必要? クチコミサイトから脱却するには・・
Web予約の導入方法
Web予約システムの最も簡単な導入方法は、クラウド型のサービスの利用です。さまざまな業種を想定した予約システムを用意しているサービスもあれば、美容室やレストラン、クリニックなど特定の業種に特化したシステムを提供しているものもあります。
そこで、いくつか予約システムの例を見ていきましょう。もちろん、すでにポータルサイトを利用中であれば、予約ページにリンクを貼ることもできますよ。
無料から使える汎用的な予約サービス
クラウド型のサービスは、予約システムのWebサイト上に専用ページを作成して、自社のサイトからリンクを貼るタイプが主流です。無料コースから数段階の有料コースまでが用意されていることが多く、コースによっては自社サイトに埋め込み可能な場合もあります。なお、無料コースと有料コースの大きな違いは、広告表示と機能制限の有無であることが一般的です。
無料で利用できる「AirRESERVE」
「AirRESERVE」は、リクルート社が提供するWeb予約管理システムで、無料で利用できる点が大きな特徴です。さまざまな業種別のテンプレートが用意されているので、理想に近いものを選択するといいでしょう。
AirRESERVE(エアリザーブ)
大手の導入実績が安心「ChoiceRESERVE」
有料の予約管理システム。大手企業の導入実績が豊富で、安心感があります。また、さまざまな業種に対応しており、独自の予約サイトを持つことも可能。セキュリティやサポート体制も手厚い印象です。
ChoiceRESERVE(チョイスリザーブ)
医療や美容院など業種特化型サービス
歯科医院や美容院など、業種に特化した予約サービスも存在します。無料のクラウドサービスの場合、どうしても自分でカスタマイズする部分が出てきてしまいますが、あらかじめ業種に合わせて構築されたシステムであれば、面倒な設定は最低限で済みます。また、予約だけでなく、オンラインカルテや顧客管理、POSシステムなどがオールインワンのパッケージになっているものも少なくありません。
美容系サロンに特化した「coming-soon」
「coming-soon」は、美容系サロンに特化した予約管理システムで、予約だけにとどまらず電子カルテやPOSシステムなど一括管理できるサービスです。ホットペッパーやLINE、minimoなどの外部サービスとの連携にも対応。
coming-soon(カミングスーン)
医療機関に特化した「CLINICS予約」
医療機関に特化した予約管理システム「CLINICS予約」は、「CLINICSオンライン診療」、「CLINICSカルテ」を統合した診療業務支援システム「CLINICS」としてパッケージ運用が可能です。
CLINICS(クリニクス)
自社サイトに予約ページを組み込む
すでにある自社サイトに、直接予約ページを組み込みたい場合は、予約用のテンプレートが用意されているホームページ作成サービスを利用する方法があります。また、WordPressでバリバリWebサイトを作っている人なら、予約用のプラグインを使うという選択肢もあります。
カートシステムに予約機能が付いた「Goope」
Goopeは、お店やスクール、クリエーターのポートフォリオなどスモールビジネス向きのWebページを作成するサービスです。ショッピングカートだけでなく予約機能が用意されています。
Goope(グーぺ)
集計も視覚化できカスタマイズも自由な「BiNDup」
同じくホームページ制作サービスの「BiNDup」では店舗のサイトが作れるのと同時に予約受付フォームを簡単に設置できます。集計データはグラフ表示で視覚的に見やすくCSVダウンロードも可能です。
BiNDupのテンプレートより。標準搭載のフォーム機能を使えばオンライン予約が受け付けられる
BiNDup
WordPress用のプラグイン「Webba Booking」
シンプルなアポイントメントに加えて、Googleカレンダーとの連携やPayPalによる支払いなどさまざまなオプションが利用できる予約システムです。
webba booking
クラウド型やプラグインタイプなど、検索してみるといろいろな予約システムが出てくるので、業種や環境に合ったものがきっと見つかります!
これまで集客はポータルサイト一筋だったという方、ぜひサイトを持つことから検討して自力で集客できるようにチャレンジしてみて下さいね。
まずは無料でBiNDupでサイトを作ってみる
POINT
- 小さなお店こそ、機会損失を防ぐ&時短のために賢くWeb予約を導入しよう
- クラウドのWeb予約システムは汎用的なものから業界特化型のものまで用途によって選ぼう
- ポータルサイトでの集客のみで自社サイトがない店舗は作るところから始めよう