個人で経営する小さな店舗のWebプロモーションの最新事情を追っていく連載企画の第2弾。
東京・中野と江古田に異なるブランドのダイニングを営む飲食店経営者に、日々忙しい中で集客をどう捉え実践しているかインタビューしました。
店舗経営者が考える、SNSとホームページの役割の違い
加藤 亮(かとう りょう)氏は、調理師専門学校を卒業後、結婚式場などをはじめさまざまな飲食業態でキャリアを重ね、2011年に中野で人気の一軒家ダイニング「雛家(ひなや)」を前オーナーから譲渡。2016年には2店舗目となる大衆酒場「とろわる」を江古田にオープン。店名の「とろわる」は、加藤氏の名前である「亮」の字を分解し、ひらがなにしたもの。
異なる飲食店を2店舗経営するオーナーである加藤さんに伺いました。
知人や顧客にはSNS、取引先や新規の問合せのためにホームページを
――店舗のホームページを持つ意義と役割について聞かせてください
加藤氏(以下、敬称略):経営者としては、取引先や銀行への提出素材にできるメリットがあります。日々の新しい情報発信という点では、SNSや情報サイトでカバーできますが、会社全体の取り組みを伝えることはできませんので、ホームページにそのような役割を持たせたいですね。
うちではケータリングサービスも行なっていますが、そのことを伝えたり。知り合いだったら直接相談してくれますけど、紹介や新規の問い合わせ窓口としてホームページを使えたらと思います。
――オフィシャルの情報発信という面で、どのような情報を公開したいですか?
加藤:スタッフがInstagramに日々投稿していますので、ホームページにその写真を載せたいですね。あとは、各店舗の情報やスタッフ写真、求人、会社概要など。また、新店舗のオープンのときは、その過程を見せるのもおもしろいと思っています。
――異なる名前の店舗を出す(マルチブランド型)上で、どうブランディングしたいですか?
加藤:中野の「雛家(ひなや)」と江古田の「とろわる」では、同じ飲食店といっても業態が異なります。
中野は一軒家で、靴を脱いで上がる大きなお店なので、各部屋の使い勝手、宴会需要、季節の宴会メニューを伝えたいですね。どのようなお客さんが来ていて、どのように使ってもらっているか、といったことも。
一方、江古田の「とろわる」は、小さな街のネオ大衆酒場(比較的若い世代が運営する、おしゃれで開放感のある居酒屋)です。週1、2回、若い人や家族に使ってほしい。コースや宴会よりも、日々の料理に魅力を感じてもらっています。
お客さんとの距離が近いので、花見や季節のフェアーを開催していますので、そのような情報も出したいですね。
――集客以外に、ホームページではスタッフ募集など人材を集めることもできますね
加藤:求人サイトの利用には当然、それなりにお金がかかりますし、フォーマットが決まっているので、写真の枚数や更新回数に制限があります。もっと情報を載せたいと思うことがありますし、ホームページから直接、採用できたらうれしいですね。
採用情報には、各ポジションがどういう仕事か、どういう人材がほしいかのか、といったことを載せたいと思っています。また、ある新しい人が入り、このようにがんばっています、といったストーリーが載せられたら、ほかの人も応募しやすくなくなると思っています。
ありがとうございました。
店舗の個性を出しながら無理のないサイト運用ができるBiNDupとは
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次回予告
次回は飲食店や美容室などの、独立開業店舗のホームページ制作の具体的なノウハウをお届けします。シングルブランド型とマルチブランド型のサイト構成のセオリーと、BiNDupで強化されたCMS機能「BiND Press」を中心に解説します。
※Ascii.jpより転載
POINT
- ホームページを持つ意味は、取引先やまったくの新しいお客様との出会いを作るため
- ブランドが異なる店のホームページではお客様に合わせたコンテンツを出し分ける
- 集客だけではなく、スタッフ募集の採用の観点でもサイトを持つメリットが