製品のパッケージはどうやってできてるの?箱ができるまでのあれこれ。
こんにちわ。デザイナーのオカベです。
皆さんはデジタルステージ製品に限らず、あらゆるプロダクトの顔となる’パッケージ’がどうやってできるかご存知ですか?
今回はその過程を、僕らが最近リリースした動画作成ソフト「PhotoCinema」を通じてご紹介したいと思います。
デザイン案を考える
より製品コンセプトに近づけるためにも、1デザインで決め打ちではなく基本は複数のデザイン案を用意します。
製品の開発期間や仕様、コストなどにもよりますが3〜6案くらいは案を出して実際のモックを見たいところです。
では、PhotoCinemaにおいてはどんなデザイン案が出ていたのか、さっそく見てみましょう。
PhotoCinemaでは大きく分けて4つ用意されました。(実際にはこの前段階にもラフデザインが数点ありました。記事最後をご覧ください。)
どれも製品名にもなっている「フォト(写真)」や「シネマ(映画)」をキーワードにデザインされています。
①フィルムをイメージしたデザイン
最終的に製品パッケージになったデザイン案。
映画のフィルムをモチーフにしたシンプルで分かりやすさを大切にしたデザイン。
②カチンコをイメージしたデザイン
①と同様シンプルで分かりやすいデザイン。
よりカチンコらしさを出す為に、パッケージの開閉をカチンコの様にする想定でしたが、実現が難しくデザイン採用にならず。
③アルバムの様な写真が並んでいるイメージのデザイン
こちらは、写真を並べたイメージのデザイン。
こちらはデザインの意図が伝わり難いのではないか、ということで不採用に。
デザインから仕様を固める
デザインは決まりましたが、ここで少し違うパターンも考察してみます。
白を多く使ってさわやかな印象はどうか?など色々考えましたが、
結局は元の色に落ち着きました。
そしてここまで来ると、いよいよ素材も決めていきます。
中の箱はどういう紙がいいか。外箱のプラ版の厚みはどのくらいがいいか。など。
微調整
印刷をお願いする時にはあらかじめ色を指定しますが、
イメージ通りの色になるかはわかりませんので、
実際に見て更に微調整をしたりもします。
無事イメージ通りの仕上がりになったら、サインをして印刷をお願いします。
工場で素敵なパッケージになって帰ってきてね!
できあがり
こうして皆さんご存知のパッケージに出来上がりました。
実際は製品CD-ROMなどの収録物もパッケージと併行して進めますが、
パッケージ単体の話でいうと、このような感じになります。
皆さんどうでしたか?
箱一つ作るのにも様々な想いが詰まっていますので、
インストール後も大事にしていただけると嬉しいです。
それではまた!
POINT
- コンセプトを表現する形をとことん追求するため、デザイン案を3つ以上は用意
- 常にデザインイメージと出来上がりに差がないかチェックし、限界まで調整する
- パッケージはただの箱ではありません。気に入ったら大事にしてあげてください