独自ドメインは必要?メリットや取得方法、ホームページ作成にかかる費用などを解説
自社のホームページを作成するにあたり、どのような方法を選べばいいか迷っている人もいるでしょう。この記事では、ホームページを自社で作成するか外注するか迷っている人に向けて、ホームページ作成の方法を解説します。自作するメリットとデメリットとともに、制作会社の選び方についても解説するため、ぜひ参考にしてください。
1.ホームページを作成するにはどのような準備が必要?
ホームページを作成するために、どのような準備が必要なのか解説します。
1-1.サーバーを借りる
一般的に、個人や法人がホームページを作成する際は、レンタルサーバーを利用します。サーバーを利用する際は、レンタルサーバー会社で契約しましょう。サーバーは、ユーザーのリクエストに応じて、適したデータを提供するコンピューターやプログラムの一種です。サーバーには、ホームページを構成する各種データが保管されています。
1-2.ドメインを取得する
ドメインとは、「http://www.○○○.co.jp」などのURLにおける、「○○○」の部分です。ドメインの取得により、ホームページを開くURLを入手できます。ユーザーがホームページのURLを入力すると、契約したサーバー上のデータがユーザーに提供され、ホームページを閲覧できます。
2.ドメインには「独自ドメイン」と「サブドメイン」がある
ドメインは2種類にわけられます。独自ドメインとサブドメインについて解説します。
2-1.独自ドメインとは
「http://www.○○.□□」のように、「www」以降を自由に決められるドメインを、独自ドメインと呼びます。独自ドメインは、ドメイン取得サービスでの契約が必要です。独自ドメインはビジネス向きであり、「○○」には会社名や商品名が使われることが多くあります。
2-2.サブドメインとは
サブドメインは、「http://www.○○.~」のように、「www」と「~」の間のみ決められます。~の部分は、サービスを提供する会社によって決まります。たとえば、「Yahoo!」が提供するサブドメインでは、~の部分が「yahoo.co.jp」です。
3.独自ドメインを取得するメリット
独自ドメインには、さまざまなメリットがあります。独自ドメインを取得するメリットを解説します。
3-1.SEO対策に効果が期待できる
独自ドメインは、SEO対策に効果があるといわれています。SEO対策とは、サイトを検索結果の上位に表示させる手法です。検索エンジンは、同一サイトを表示させにくいように設計されています。サブドメインは同一サイトと見なされるため、独自ドメインで差別化しましょう。
3-2.ホームページの信頼度が高まる
サブドメインには、無料で使えるものが数多く見られます。しかし、気軽に作れるホームページは、ユーザーから信頼されにくいこともあります。独自ドメインを取得して、オフィシャルなホームページとしてユーザーから信頼されるサイトを作りましょう。
3-3.認知度が高まる
独自ドメインに企業名やブランド、商品名を使うと、URLの認知度が高まります。また、簡潔で短いドメイン名にすると、ユーザーの印象に残りやすいです。ユーザーにURLで検索してもらうことで、ホームページのアクセス数増加が狙えます。
3-4.同じURLを継続して使える
資産としてホームページを運営するなら、最初から独自ドメインを取得しておきましょう。独自ドメインならば、レンタルサーバーを解約しても同じURLを使えます。URLを変えなくて済むため、ホームページの評価を維持できます。
4.独自ドメインのデメリット
独自ドメインは、取得と維持に費用が必要です。また、無料ブログサービスとは違い、独自ドメインでは、いちからホームページを作成します。Webサイトの知識がなければ、思い通りのホームページができるとは限りません。
SEO対策に効果が期待できる独自ドメインでも、ホームページの公開直後は上位表示が困難です。ホームページの運用を進め、上位表示を目指しましょう。
5.独自ドメインを取得する方法
取得したドメインをホームページに紐付けると、ユーザーがサイトを閲覧可能な状態になります。独自ドメインを取得する方法を解説します。
5-1.ドメイン名を決める
すでに取得されているドメイン名以外なら、自由に決められます。短くて簡潔、事業に関連しているなど、覚えやすいドメイン名を考えましょう。
日本語のドメインは、英数字の組み合わせに変換されてしまいます。意味のない英数字はユーザーを不安にさせるおそれがあるため、日本語のドメイン名は避けましょう。
5-2.契約の申し込みをする
ドメインは、レンタルサーバー会社やドメイン登録サービスで契約できます。レンタルサーバー会社でドメインを取得すると、ドメインに関わる設定全般を肩代わりしてくれることが多いため簡単です。一方、ドメイン登録サービスを利用すると、ドメイン取得にかかる費用を節約できます。
ドメインを契約する際は、登録情報として名前(法人名)・住所・電話番号・メールアドレスなどが必要です。
5-3.Whois情報公開代行を利用するか決める
独自ドメインを取得する際に、Whois情報公開代行を利用するか決めます。Whoisは不特定多数が閲覧可能なデータベースで、ドメイン取得者の名前や住所などを管理しています。プライベートな情報を公開したくない場合は、Whois情報公開代行を利用しましょう。
5-4.ホームページのデータを独自ドメインに紐付けする
独自ドメインを、自分のホームページのデータに紐付けましょう。紐付けると、ユーザーが入力したドメイン名がIPアドレスに変換され、ホームページを閲覧できるようになります。紐付け方法は、利用しているレンタルサーバーごとに異なります。大抵はマニュアルが用意されているため、内容を確認して独自ドメインの紐付けを実施しましょう。
6.独自ドメインの利用にかかる費用
独自ドメインの利用には費用がかかります。独自ドメインの取得にかかる費用、更新にかかる費用について解説します。
6-1.取得にかかる費用
独自ドメインの取得にかかる登録料は、ドメインの種類やドメイン登録サービス会社によって異なります。登録料は割引を受けられる場合が多く、費用は1~1,000円以上までにおよび幅が広いです。
6-2.更新にかかる費用
ドメイン契約は1年単位で更新が必要です。更新料は1,000~2,000円くらいが目安です。なかには、更新に3,000円以上かかる場合もあります。
6-3.費用をおさえるには
登録料については、割引を受けられる場合もあります。割引を利用して安くドメインを取得しましょう。ただし、更新料が高い場合もあるため、長期間使う場合は、更新料も考慮してドメインやドメイン登録サービス会社を選びください。
7.ホームページを作成するには?
ホームページを作成する手段は、自身や担当者のスキルに応じて選びましょう。ホームページを作成する手段を解説します。
7-1.HTMLやCSSで作成する
HTMLやCSSなどのプログラミング言語を使う方法は、Webサイトの知識がある人におすすめです。HTMLやCSSを使いこなせると、ホームページを自由にカスタマイズできます。一方、初心者では、プログラミングを学習する段階で挫折するおそれがあります。
7-2.無料のCMSを利用して作成する
CMSには豊富なデザインテンプレートやプラグインが搭載されており、HTMLやCSSなどの知識がなくても簡単にホームページを作成可能です。また、ホームページに掲載するテキストや画像は、CMSで一元管理できます。
7-3.専門の業者に依頼する
ホームページ作成の専門業者へ依頼すると、手間をかけずにクオリティの高いWebサイトを作成してもらえます。ただし、専門業者に依頼すると、高額な費用が発生する場合があります。
7-4.ホームページ作成ツールを使って作成する
ホームページ作成ツールには、有料で提供されているサービスもあります。無料ツールよりも、充実した機能やサポートが魅力です。ただし、ツールによって機能やサポート体制が異なるため、比較して選びましょう。
8.ホームページ作成のポイント
ビジネス用途のホームページならば、メールアドレスやセキュリティなどにこだわりましょう。ホームページ作成のポイントを紹介します。
8-1.独自ドメインのメールアドレスを使う
独自ドメインを取得すると、独自ドメインを利用したメールアドレスを作れます。メールアドレスの信用度が高まるため、問合せなどビジネス用途におすすめです。
8-2.独自SSLを設定する
独自ドメインでホームページ作成する場合は、独自SSLの設定が必要です。SSLとは、Webサイトの情報を暗号化する仕組みです。クレジットカードの番号など、ユーザーの個人情報を入力するホームページでは、セキュリティに配慮しましょう。
8-3.サイトマップを作成する
サイトマップとは、サイト全体の構成です。サイトマップを作成すると、ユーザビリティの高いホームページを構築できます。また、サイトマップがあると検索エンジンがサイトの構造を理解しやすくなり、SEO対策にもつながります。
8-4.写真やイラストを使う
ホームページに写真やイラストを載せると、ユーザーはイメージをつかみやすくなります。オンラインの写真やイラストの多くには著作権があるため、勝手には使えません。フリー素材や有料素材など、安心して掲載できる写真やイラストを利用しましょう。
8-5.SEO対策をする
ホームページを多くのユーザーに見てもらうためには、SEO対策が必要です。検索エンジンで上位に表示されなければ、そもそもホームページの存在が知られません。検索エンジンで上位になれるように、SEO対策を重視してホームページを運営しましょう。