法人用のホームページを作成する方法｜メリット・デメリットや費用の目安を解説
法人用のホームページを作成するにあたり、改めて作成方法を確認しておきたいという人もいるのではないでしょうか。この記事では、法人用のホームページの作成方法や掲載するとよい情報などを解説します。また、法人用のホームページを作成するメリット・デメリットや、作成にかかる費用の目安もあわせて解説しているため、ぜひ参考にしてください。
1.法人に必要とされるホームページとは
法人用のホームページは従来、企業情報を掲載して社外に宣伝するためのツールとして運用されていました。しかし、現在ではビジネス活動を主体的に実施するうえで、不可欠なチャネルのひとつになっています。法人用のホームページがない企業は、自社の認知度や顧客・見込客からの信頼を得られにくいかもしれません。
2.法人用のホームページに載せたい8種の情報
法人用のホームページを作成する際は、以下で紹介する8種類の情報を載せるようにしましょう。
2-1.会社概要
法人用のホームページに必要な情報として最初にあがるのが会社概要です。会社概要のWebページは、企業の自己紹介の役割を担っています。会社概要を適当に作成してしまうと、顧客や見込客に不信感を抱かせてしまう場合があります。会社概要には、会社名・代表者名・所在地など、公開しても問題がない情報に絞って掲載しましょう。
2-2.事業紹介
事業紹介は、企業がどのような事業を行っているのかを示すためのWebページです。企業が提供している商品・サービスなどを紹介します。事業紹介の情報を参考にして、他社との比較検討している顧客・見込客も少なくありません。
2-3.実績・事例紹介
実績・事例紹介は、企業の過去の実績や具体的な事例を紹介するためのWebページです。実績と事例を淡々と紹介するだけでなく、商品・サービスの導入・購入によって、どのような効果が得られるのかをわかりやすく伝える必要があります。
たとえば、顧客のインタビュー記事や導入前後の変化がわかる事例などがあげられます。ただし、顧客の個人情報を載せる場合は、事前に本人の許可を得ておきましょう。
2-4.採用情報
採用情報は、採用したい人材を募集するためのWebページです。企業が求める社員像などを具体的に掲載します。一般的に、効率よく採用活動を行うために、有料の求人サイトなどにも掲載する企業も増えています。
2-5.FAQ（よくある質問）
FAQ（よくある質問）は、企業に問合せが多い顧客・見込客からの質問と回答を掲載するためのWebページです。法人用のホームページにFAQがない場合、顧客などから似たような質問があった際に、メールや電話などで繰り返し対応しなければなりません。FAQは、掲載している以外にも質問が多いものを都度追加することで、同じ質問に対応する回数を減らせます。
2-6.問合せフォーム
問合せフォームは、顧客・見込客が24時間365日の好きな時間に、メッセージを送信できる専用のメールフォーマットです。電話による窓口の営業時間外でも気軽に利用してもらえます。
2-7.プライバシーポリシー（個人情報の取扱い）
プライバシーポリシー（個人情報の取扱い）は、ホームページ内で取得した顧客の個人情報を、どのように管理しているのかを説明しているWebページです。個人情報とは、氏名や生年月日などから生存する個人を識別できる情報を指します。
個人情報を取り扱う際は、利用目的を明示する必要があります。プライバシーポリシーを掲載することで、顧客が個人情報を開示するときの不安を軽減できます。
※参考：民間事業者向け 個人情報保護法 ハンドブック(令和4年4月)｜個人情報保護委員会
2-8.その他
上述した情報は、法人用のホームページを作成するうえで、掲載しておくべき内容です。ほかにも掲載しておくとよい情報があります。たとえば、自社の信頼度を高めたい場合は、売上高・主要取引先・取引口座などを掲載しておくとよいでしょう。会社の雰囲気やビジョンの認知度を高めたい場合は、会社の沿革・企業理念・代表挨拶などを掲載すると効果的です。
3.法人用のホームページを作成するための手段
法人用のホームページを作成する方法は、内製化と外注があります。それぞれの方法を解説します。
3-1.内製化する
内製化とは、社内の人材や設備などを用いて業務を行うことです。法人用のホームページの作成を内製化する場合は、自社の人材やコストを活用することになります。内製化する場合、無料と有料で作成する方法があります。
3-1-1.無料で法人用ホームページを作成する
無料による内製化を選んだ場合、コストをかけずに法人用のホームページを作成できます。法人用のホームページを作成するためにはWordPressや、無料のホームページ作成ツールなどを利用するのが一般的です。WordPressとは、無料でホームページを作成できるCMSです。プラグインを追加すれば、さまざまな機能が使えるようになります。CMSの詳細については後述します。
3-1-2.有料で法人用ホームページを作成する
有料で内製化する場合は、有料のホームページ作成サービスを利用するのが一般的です。無料のサービスに比べて、有料のホームページ作成サービスはサポートが充実しており、専門知識がない人でもホームページを作成できます。また、プロが作成したデザインテンプレートも利用できるため、プロ並みのデザインに仕上げられます。
3-2.ホームページ制作会社に外注する
法人用のホームページの作成を、ホームページ制作会社に外注する方法もあります。ホームページ制作会社は、Web制作に特化しており、コンテンツを充実させたホームページを作成する場合に有効です。法人用のホームページの作成を外注する場合は、法人用のホームページを作成した実績やノウハウがある会社に依頼しましょう。
4.法人用のホームページを作成するメリット・デメリット
法人用のホームページを作成した場合、どのようなメリット・デメリットがあるのか、内製化と外注のふたつに絞って解説します。
4-1.内製化するメリット・デメリット
内製化のメリットは、法人用のホームページの作成にかかるコストを安く抑えられることです。無料のホームページ作成ツールなどを利用すれば、費用をかけずにホームページを作成できます。また、自社でホームページの運営を行うため、掲載内容の変更・更新などの対応を迅速に行えます。ただし、ホームページを作成するための時間やノウハウを持つ人材が不可欠です。
4-2.外注するメリット・デメリット
ホームページ制作会社に外注するメリットは、集客効果の高いホームページの作成をプロに依頼できることです。特に、ホームページの作成のためのリソースが不足している場合に有効です。ただし、ホームページを作成してもらうには、一定の費用が発生します。また、事前に掲載する画像やテキストを自社で用意しなければならない場合もあります。
5.法人用のホームページを作成する際の事前準備
法人用のホームページを効率よく作成するためには事前準備が必要です。たとえば、独自ドメインを使用する場合はドメインの取得が欠かせません。また、ホームページをアップするためのレンタルサーバーの契約も必要です。
さらに、自社にあったCMSの選定や導入などの手間もかかります。CMSとは、「コンテンツマネジメントシステム」の略語で、初心者でもホームページの作成・管理・運営が簡単にできるシステムを指します。
6.ホームページ作成サービスの選び方
ホームページ作成サービスを利用して法人用のホームページを作成する場合は、以下のポイントを参考にして選びましょう。
6-1.自社に必要な機能を網羅しているか
自社に必要な機能が搭載されているのかも、ホームページ作成サービスを選ぶ基準のひとつです。たとえば、独自ドメインを使用する場合は、独自ドメインの設定が可能かどうかをチェックします。また、「検索エンジン最適化」という意味のSEOに対応できるホームページを作成するなら、SEO対策に有効なサービスかどうかを確認しておきましょう。また、作成したホームページがスマホ表示に対応していることも必須です。
6-2.サービス内容とコストのバランスが取れているか
利用できるサービス・機能と利用料金のバランスが取れているかどうかも、ホームページ作成サービスを選定する際のポイントです。サービスによって、機能を追加するために別途で料金がかかる場合があります。料金プランが月額・年額でどの程度の予算が必要になるのかが変わってくるため、事前に料金プランを確認しておくことをおすすめします。
6-3.サポート体制が整備されているか
ホームページ作成サービスは、誰でもホームページを作成できると謳っていますが、慣れていない人がホームページを作成する場合、不明点が出てくる場合があります。わからないことを気軽に確認できるサポートがあれば、ホームページをスムーズに作成できるでしょう。ホームページ作成サービスを選ぶ際は、サポートの有無や別途でコストがかかるのかを確認しておきましょう。
7.ホームページを自社で運用する際の注意事項
ホームページの作成後に、運用を自社で行う場合は以下の注意点に気を付ける必要があります。
7-1.定期的の情報の更新や発信を行う
ホームページには正しい情報のみを掲載し、定期的に更新や発信を行いましょう。企業の公式ホームページに誤った情報が掲載されていることが発覚すれば、顧客や取引先などに不信感を与えてしまう可能性があります。移転や閉鎖した事業所などがある場合は、都度、会社情報を更新したり、最新情報を発信したりするとよいでしょう。また、サーバーやドメインの契約更新も不可欠です。
7-2.顧客からの問合せは丁寧に対応する
顧客から問合せがあった際は、丁寧な対応を心がけることが大切です。問合せ対応を誤ればクレームに繋がり、顧客満足度を低下させる可能性が考えられます。問合せ対応にあたる窓口には、迅速かつ丁寧に対応できるオペレーターや担当者を置くようにしましょう。また、対応漏れを防ぐためにも、通知設定を行うことをおすすめします。
8.法人用のホームページの作成費用
法人用のホームページを作成するコストについて、内製化と外注の2種類に分けて紹介します。
8-1.内製化にかかる費用
無料のホームページ作成ツールを利用した場合は、ドメイン代とサーバーのレンタル代が年間数千円程度かかります。有料のホームページ作成サービスを利用すると、ドメイン代とサーバーのレンタル代に加えて、月額料金やサポート料金なども必要です。コストを抑えたいなら、予算にあったツールやサービスを利用するようにしましょう。
8-2.外注にかかる費用
法人用のホームページの作成をホームページ制作会社に外注した場合、10～150万円程度のコストがかかります。外注費用の内訳は、デザイン料や開発費、ディレクション料などです。ただし、コンテンツを充実させたホームページの作成を依頼するなど、制作内容や制作にかかる期間によって費用は前後するため、相見積りをとって比較検討することをおすすめします。
