ミュージシャン・音楽好きに使ってほしいWebサービス[2019年版]
仕事でもプライベートでも、便利なクラウドサービスを賢く利用している人が増えています。ならば趣味や部活的なグループでも使わない手はありませんよね。今回は、音楽グループやインディーズバンド活動に役立つWebサービスや、クラウドサービスを集めてみました。
連絡先やスケジュールがすぐ分かる管理ツール
Slackでカレンダーも含めて管理
コミュニケーションツールを使って、スケジュールや共有したい情報をスムーズに連絡できる経路を作ってみましょう。
メールではあちこちから連絡が入ってくるため「送った/送られてない」「読んだ/読んでない」など、複数のメンバーでのやりとりには確認が手間取る場合があります。また、LINEグループは全員にまとめて連絡でき便利ですが、使っていてもメッセージが流れやすかったり、スケジュール管理のしやすいカレンダー的な管理ツールがないのが難点です。
ビジネスコミュニケーションツールとしても注目されているSlackなら、メッセージチャット画面をメインにしながら、Googleカレンダーと連携してバンドのメンバー全員が同じスケジュールを見られるようにしたり、Google DriveやDropboxのようなクラウドストレージを使ってファイルを共有することも簡単なので、映像やサウンドデータなど大容量のやり取りにも重宝しそうです。
また、Googleカレンダーのリマインド機能はスケジュールの前にメールやアラートでお知らせも可能なので、「ついうっかり」予定を忘れてしまうということがある人は設定してみましょう。
以下の使い方の記事も参考にしてください。
グループの気軽なやり取りには音声チャット
通常のテキストチャットでは、お互いの音を聞くことができませんが、バンド活動では音を出し合いたいこともあるでしょう。もちろん、会話での打ち合わせはテキストよりハンズフリーで便利。音声通話やビデオ通話を使えば音も出し合えますし、リハの相談もしやすいですよね。グループでビデオチャットをする場合、iPhoneユーザーならばiOS12.2以降であればFaceTimeで利用ができます。
iPhone以外のメンバーがいるなら、GoogleハングアウトやSkypeを使う手もあります。どちらもiOS/Android、Mac/Windowsでも利用が可能です。
なお、チャットツールとして利用者の多いLINEは音声グループ通話ができ、ビデオコールも4人まで可能です。
楽曲制作や練習をスムーズにする、クラウドストレージ
いつでもどこでも歌詞やセットリスト、資料を参照
音源データだけでなく、テキストやPDF形式のセットリストや歌詞、その他、バンド内で共有できるデータは意外に多いのではないでしょうか。また、紙に印刷した歌詞や楽譜を用意しなくても、iPadなどのタブレットがあれば、スタジオやステージ上でもデータを参照することが可能です。
クラウドにデータが保存してあれば、いつでもタブレットなどを使ってデータを検索し参照できるので、出先やスタジオでの練習のとき急に必要になった楽譜を取り出すことも可能です。ちなみに、クラウドデータのファイルはインターネットが接続されていない場所では利用できないので、タブレットなどではWi-Fiやスマートフォンのテザリング機能を使う必要がありますが、Wi-Fiのある環境でファイルをダウンロード(ローカル利用可能にする)しておけば、ネットが繋がらない場所でも安心してファイルが利用できます。
また、メンバー同士でデータを共有しておけば、それぞれが閲覧してコメントを入れたり、必要な場合は変更や修正を入れることも可能ですから、楽曲づくりを円滑に進めることができるでしょう。
無料から使えるオンラインストレージならGoogle DriveとDropbox
メンバー同士でデータ共有をしやすいオンラインストレージといえば、Google Driveか、Dropboxがおすすめです。どちらもSlackとの連携に対応しています。
Google Driveでは、Google Docs、Google Sheetなどのアプリケーションもシームレスに利用でき、表、テキストなどの作成と共有が可能です。
Dropboxでは、Dropbox Paperを使うとテキスト、画像、表などを使って複数人での情報のコラボレーションが可能です。
プロモーションになる動画・音楽共有サービスはフル活用
デモを配布したり、バンドの音源を公開
デモ音源をメンバーに渡したり、プロモーション音源を公開する際は、一般的なオンラインストレージではなく、音声に特化したクラウドを使うと便利。ウェブ上で再生停止の操作もしやすいですし、再生回数やLIKE数を表示することができるのでプロモーション時に人気のものを確認しやすくなります。もちろん、映像があればYouTubeなどの動画共有サイトの利用も考えましょう。
インディーズバンド向けの無料音楽アプリ「Eggs」
「Eggs」は、バンド音源専門のストリーミングサービスで、音楽好きなユーザーが集います。レコード店でCDの試聴をする感覚で、スマートフォンを使ってバンド作品を次々に聴けるSNSアプリ。ユーザー登録をすれば審査などはなく楽曲をアップロードでき、リスナーと繋がることができます。
世界中の音楽好きが利用する「SoundCloud」
老舗の無料音楽ストリーミングサイトといえば「SoundCloud」です。世界中のユーザーが楽曲データや音声のデータの公開に使っています。有料プランもあり、容量制限を外したり、リリースの予約や再生回数による収益化のメニューも用意されています。
音楽配信が可能な「TuneCore Japan」
「TuneCore Japan」というサービスでは、一定の料金を支払うことでインディーズでも音楽配信が可能になります。iTunesやGoogle Music、レコチョクなど多くの音楽配信サービスへディストリビュートが可能です。CDプレーヤーを持たない人が大半となった今、新しい音楽を聞いてもらうためには配信での販売ルートを持つのは重要。ただし、大手サイトのなかで埋もれてしまわないように、身近なところからのプロモーションは必須です!
まずはコアファンの獲得から!音楽の集客に強いSNSとは
幅広い人に届けたいならTwitter、Instagramが人気
聴いてくれるファンを増やすにはSNSの利用はマスト。できれば積極的に使いたいメディアです。幅広い人に向けて告知するならTwitter、Instagramなどが便利。Twitterでもビデオや音声を添付することができますが、映像や音声などのストリーミングデータは、InstagramのLiveやストーリーズを使えば瞬間的に動画や音声をファンに伝えることができるので、上手に活用したいものです。TwitterやLINEでもライブが可能ですよね。どれも手軽にスマホから配信できるのが特長です。ファン層や使い勝手などを検討して上手に利用するとよいでしょう。
映像があるならYouTube、音声ならVOICYも
もちろん、じっくり視聴してもらえる方法としてはYouTubeのようにストックの強いメディアがお勧めです。
音声メインということではPodCastのように「声」メインのメディアも使ったら面白いのではないでしょうか。PodCast配信は個人でもできますがソーシャルメディアと連動したVOICYのようなメディアも出てきています。
データ販売やディスコグラフィを作るならオフィシャルサイトを
これまでのディスコグラフィはもちろん、ライブのスケジュールや新譜のお知らせ、楽曲やグッズなどの販売をトータルにお知らせするならオフィシャルのホームページが必要です。視聴やデータ販売の機能で楽曲販売するなども可能になります。
BiNDupにもバンドやアーティストのオフィシャルサイトに向いたテンプレートが用意されているほか、楽曲などデータのダウンロード販売も無料からできます。BiND Pressを使えばサイトの更新もスマートフォンからもできるので、気になる方はぜひ公式サイトからチェックしてください。
POINT
- バンド仲間とのスケジュール管理やファイル管理にもクラウドサービスが便利
- 音楽系のSNSや配信サービスでもっと多くの人に音源を聴いてもらえる
- 音源の販売や活動歴を残すにはオフィシャルサイトも大切