東京都で印刷会社「JIM封筒」を営む鈴木洋氏は、結婚式の招待状・席次表などのペーパーアイテムを販売する「cocona/ココナ」のホームページを2019年1月に立ち上げました。Web制作会社に頼らずほぼ一人で作成し、本格的に作ったサイトはこれが初めてと言います。Eコマースやサイト内ブログも展開し、総140ページに上るサイトを3名の少人数で効率的に運用。クオリティの高いサイトをひとりで作成できただけでなく、少人数で維持運用できる理由を伺いました。
導線を意識したプロが作ったようなサイト
「cocona/ココナ」は鈴木氏がホームページ制作サービスBiNDupでサイトを制作・運用。感度の高い女性をターゲットとした、品のあるデザインのサイトで、写真のクオリティも高くプロのWebデザイナーのような完成度です。
迷わず安心して注文できるサイトを目指して作成されたとのことで、購入まで進んでもらうための導線の工夫や常時SSLへの対応はもちろん、業界のお役立ち情報をサイト内部ブログで掲載するなど、集客を考えた運用も特長のサイトです。
新規事業の立ち上げにBiNDupのホームページを活用
ECサイトで販路を拡大
サイト作成には、どのような経緯があったのでしょうか?
鈴木氏 「以前より結婚式のペーパーアイテムは取引先向けに販売しておりましたが、今回はECサイトでのお客様との直接取引を目的としてcoconaを制作しました。構想自体は4.5年前からあり、ドメインも取っていたのですが、なかなか手つかずで放置状態でした。」
本格的に作りこんだのはBiNDupが初めて
BiNDupを選んだ理由は何でしょうか?
鈴木氏 「BiNDを使い始めたのは2013年あたりでしょうか。“BiND for WebLiFE* 6”で自社の会社用のホームページを作りました。その時は5ページくらいの内容の小規模なホームページでしたから、本格的に作り込んだのは、今回が始めてです。制作は写真撮影も含め、2019年の1月あたりからコツコツ作り始め、6月にようやく公開できる状態まできました。まだまだ未完成な部分はあるのですが、今後修正を加えながらページ数も増やしていこうと考えています。」
ECサイト用テンプレートの「SUPREMEBAG」を元に、自社に必要なコンテンツを吟味して、サイトの内容に合わせてサイトの構成を変更、ブログも追加されています。本格的に作り込んだのは今回が初めてとは思えないほど、元のテンプレートが一見では推測できないくらいに丁寧にカスタマイズされています。
ワンストップで注文に繋がるようにサイトを設計
ヘッダー、サイド、フッターの3つのナビゲーションの役割を明確に
ページを設計するうえで気を付けたことや工夫を教えてください。
鈴木氏 「できるだけワンストップで注文に繋がるようなサイトを心掛けて制作しました。具体的には、TOPページに全ての商品を並べることはできないので主力商品のみに限定しましたが、そのほかの商品も購入ページまでは2階層もしくは3階層までとなるように工夫しました。現在ページ数は140ページくらいですが、扱っている商品の項目がそれほど多くないので、それぞれの導線と何があれば迷わずに購入できるかを考えながら作業をしました。」
オンラインショップは情報量が多くなりがちなので、迷わせないナビゲーションは必須です。サイト全体のナビゲーションはヘッダー、ストア関連はサイド、その他サイトマップ的なものはフッターといったようにきちんと整理できています。慣習にならったナビゲーションの配置は、初めてサイトを訪れた方にもわかりやすいので、ぜひ見習いたいですね。
購入フローを明記して離脱を防ぐ
鈴木氏 「お客様が商品選びに迷った場合を想定して、ランキングやおすすめのタグをつけました。また、購入までのフローはできるだけ詳しく説明するように工夫しました。オーダー商品をネットで注文することに慣れているお客様が少なく、やはりこの点でカート落ちに繋がることが多いからです。今後の状況を見て、さらにわかりやすく注文しやすいサイトを目指して改善していこうと考えています。」
ECの業務とブログの運用を3名で実施
サイトの運用はほぼ1人。ブログの記事投稿は分業化
coconaはどのように運用されているのでしょうか?
鈴木氏 「3人で運用しております。細かく担当は分けておらず、私のほか2人の女性スタッフは不慣れなので、サイトの運営はほぼ私1人で行っております。サイトの運営以外の発注後の印刷・加工発送業務などは皆で分担して行えますので現状は3人体制で不都合を感じたことはありませんね。更新頻度は現状1週間に1度くらいです。ブログなどの記事作成は今も手伝ってもらっていますが、記事投稿はハードルが低いので、今後分担できるようにしていきたいと思っております。」
自然流入を意識した常時SSLとサイト内ブログ
SEO対策に気軽に取り組める
常時SSL化を行ったタイミングを教えてください。
鈴木氏 「サイトの常時SSL化はGoogleの評価にも影響しますし、ECサイトを運用する以上顧客への信頼獲得に欠かせないのでサイト公開時の必須条件でした。その点BiNDupはデフォルトで常時SSL化に対応しており、専門知識がなくても設定できたので断然、楽でした。」
業界特有のキーワードで顧客を獲得
招待状や席次表にまつわる記事など、業界の疑問を解決するブログもサイト内で運営されていますね。
鈴木氏 「これまでブログは運用しておらず、今回初めてなのですが、キーワード検索でブログ記事がヒットすることにより、検索順位でサイト自体の評価が少しでも上がればと思い、BiNDupのブログ機能「BiND Press」でのブログ運用を始めました。始めたばかりなので目に見える結果は出ていませんが、結婚式の招待状制作で悩んでいる人へのノウハウが弊社の商品を知るきっかけになるなど、今後集客に結びついてくれることも期待しております。」
ブログ記事を内容ごとにカテゴリ分けした上で、ブログページの目に留まりやすいところに各カテゴリへのリンクを設置。ブログ内での回遊も意識し、ユーザーが知りたい情報にアクセスしやすい作りになっています。
ありがとうございました
140ページものサイトボリュームにも関わらず、購入へのナビゲーションを工夫することで、ゴールまで迷わず安心して注文できるサイトになること、少人数でも工夫次第でECサイトの運用とSEOを意識したブログの活用を両立できることを実感していただけましたか?
サイト内ブログは、鈴木氏のコメントにもあるように、ブログが読まれることによりサイト自体のドメイン強化と検索順位の引き上げに繋がるので、サイトの立ち上げを検討されている方はもちろん、すでにサイトを運用されている方も、ぜひ参考にBiNDupをご活用下さい。
POINT
- 少人数でもECサイトの運用とブログの展開は可能
- 購入フローは丁寧に説明してカート落ちを防ぐ
- サイト内ブログはドメインを強化し、検索順位の引き上げに繋がる