費用の安さや小規模な案件でも引き受けてもらえやすいなどの理由から、フリーランスにWeb制作を依頼したいと思っている人もいるのではないでしょうか。しかし、依頼の前にはメリットや注意点をよく知っておきたいところです。
この記事では、フリーランスにWeb制作を依頼するメリット・デメリット、費用相場、フリーランスの選び方、依頼方法、費用を節約するコツなどを解説します。ぜひ参考にしてください。
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フリーランスにWeb制作を依頼するメリット
なぜWeb制作をフリーランスに依頼するのでしょうか。Web制作会社や広告代理店との比較を交えながら、3つのメリットについて解説します。
フリーランスはWeb制作費用が安め
フリーランスは、制作費用の相場が安い傾向があります。背景としては、フリーランス同士の競争が激しく、案件獲得のために単価を低く設定しているためです。また、在宅のフリーランスは、オフィスの家賃などの固定費が少なく、その分の費用を安くできます。
具体的な相場については、後ほど解説します。
フリーランスに直接指示を出しやすい
フリーランスは1人で担当しているケースが多いため、案件定義やサイト設計、コーディング、デザインなど、すべての作業について相談できます。
Web制作会社や広告代理店の場合、窓口の担当者を介してコミュニケーションするケースが多く、回答が遅かったり、細かなニュアンスが伝わらなかったりする場合があります。フリーランスに依頼すると、このようなデメリットを抑えやすいです。
小さな案件から相談できる
Web制作会社や広告代理店に依頼する場合、少額案件が断られるケースがしばしばあります。しかし、フリーランスの場合、少額案件でも柔軟に引き受けてくれるでしょう。また、小規模な案件を中心に請け負っているフリーランスも多くいます。
フリーランスにWeb制作を依頼する前に確認したいこと
フリーランスに依頼した後に「こんなはずではなかった」と後悔したくはありません。フリーランスとの契約前にチェックしておきたい、3つの内容を解説します。
フリーランスの稼働状況を確認する
フリーランスにWeb制作を依頼する際は、稼働状況をよく確認しておく必要があります。どのくらい稼働時間を確保できるか、進捗に遅れはないかなど、こまめにコミュニケーションを取りましょう。
また、病気やケガなどやむを得ない理由で納期が遅れそうな場合に、可能な範囲で自社対応するなど、緊急時の体制も整えておきます。
フリーランスのスキルを確認する
Web制作会社、広告代理店と比べると、フリーランスの実績や評判などの情報は少ない傾向にあります。このため、プロフィール欄や自己PR欄だけで判断するのは早計です。
格安の価格を設定しているフリーランスの場合、知識や経験がないリスクもあります。どのような技術を持っているか、コミュニケーションスキルがあるかなどを確かめておきましょう。
フリーランスの対応範囲を確認する
契約前にフリーランスの対応範囲を確認することも大切です。アフターフォローまで請け負っているフリーランスもいれば、Web制作のみに対応するフリーランスもいます。また、Webデザインだけ担当するような特化型のフリーランスもいます。
したがって、企業は目的を明確にしておくことが重要です。また、長期的に依頼するのか、スポット的にサポートしてもらうのかなども事前に決めておくとよいでしょう。
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フリーランスにWeb制作依頼する相場
以下の表は、10ページ程度の一般的なコーポレートサイトの制作を依頼した場合の相場です。ただし、費用はサイトの機能(決済、入力フォームなど)やデザインによって違うので、あくまで目安として参考にしてください。
10万~30万円 | |
30万~300万円 | |
80万~300万円 |
費用の大半は人件費です。ただし、写真撮影のための旅費などで金額が上がるケースもあります。いずれにしてもフリーランスはWeb制作会社や広告代理店と比較して、かなりリーズナブルです。
Web制作を依頼するフリーランスの選び方
多くのフリーランスの中から、自社に合った人材に依頼するにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは選び方のポイントを解説します。
Web制作の料金体系
フリーランスと契約する場合、ページ単価か工数単価のどちらかを選ぶのが一般的です。
ページ単価はトップページが10万円、下層ページが5万円などとページごとに単価を設定します。一方、工数単価は時間当たりの単価を決めて、コーディングやデザインなどの工程ごとの工数を見積もる方法です。妥当な費用を見積もりやすい方法を選ぶとよいでしょう。
また、修正依頼の費用もよく確認しておきます。追加費用の扱いは、フリーランスと企業の間で料金トラブルになりやすい項目です。
フリーランスの実績
過去のWeb制作の実績を調べます。フリーランスは何らかの形で実績、スキル、アピールポイントをまとめたポートフォリオを提示していることが多いため、目を通しておきましょう。似たような案件の実績があれば、安心して依頼できます。
フリーランスとの連絡手段
対面、Web会議、メール、電話などの可能な連絡手段を確認しておきます。意外に見逃しやすいのが連絡可能な時間帯です。営業時間や営業日を決めていないフリーランスも多いため、必要なときに連絡が取れるように条件を交渉しておくとよいでしょう。
Web制作の対応範囲
一般的なWeb制作ならWebデザイナーに依頼します。しかし、業務システムとの連携など高度な処理を依頼したい場合は、プログラミング(コーディング)の知識を持ったフリーランスに依頼します。フリーランスによって対応範囲は違うので、よく確認しておきましょう。
アフターフォローが可能か
運用後のサポートも依頼したい場合は、アフターフォローに対応しているかどうかも調べておきます。アフターフォローの有無は、頻繁にサイトを更新するような場合に特に重要です。
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Web制作をフリーランスに依頼する方法
Web制作をフリーランスに依頼する3つの方法について、それぞれ解説します。
クラウドソーシングで自社に合ったフリーランスを見つける
クラウドソーシングとは、フリーランスと企業をマッチングするオンラインサービスです。多数のフリーランスの中から、自社に合った人材を探せます。ここでは代表的なクラウドソーシングを3つ紹介します。
クラウドワークス
クラウドワークスは国内シェア、取引額、登録ワーカー数で国内最多を誇るクラウドソーシングです。250種類以上の仕事で、フリーランスを絞り込めます。
クラウドワークスの公式サイトによれば、ホームページ作成・サイト構築の納期は約1か月で、費用は20万円以上が目安です。
ランサーズ
ランサーズは日本初のクラウドソーシングとして誕生し、40万社以上の企業が導入している大手のサービスです。依頼方法はクラウドワークスと同じく単発のタスク方式と、報酬額を提示して募集してきたワーカーを選ぶプロジェクト形式、提案を募るコンペ形式があります。
ランサーズの公式サイトによれば、ホームページ作成の費用は5万円以上が目安ですが、依頼業務ごとに参考価格や依頼内容が記載されています。
ココナラ
ココナラは個人の知識・スキル・経験を売買できるオンラインマーケットです。個性をアピールしているフリーランスも多くいるため、特徴的なWebデザインやイラストを依頼したい場合などに役立つでしょう。「おひねり(追加支払い)」機能を利用すれば、追加の作業を依頼することが可能です。
フリーランスエージェントを利用して紹介してもらう
フリーランスエージェントとは、フリーランス本人に代わって仲介業者が営業代行や報酬交渉などを行うサービスです。企業側としては、適任者を紹介してもらえるのがメリットです。Web制作に向くフリーランスエージェントを2社紹介します。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは継続型の案件中心のフリーランスエージェントです。長期契約を望むフリーランスが多数登録されているため、アフターフォローを含めて継続的に依頼したい案件に向いています。
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、IT人材に特化したフリーランスエージェントです。例えば、高度な処理のコーディングを依頼したい場合などは、専門的なスキルを持った人材を紹介してもらえます。
Web制作者を見つけるには
自社で直接フリーランスにアプローチする方法としては、個人事業者やWeb制作事務所のホームページ経由で連絡を取る方法があります。知人や取引企業などから紹介してもらうのもよいでしょう。例えば、デザインにこだわるなら、有名Webデザイナーを探して依頼するのもひとつの方法です。
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Web制作費を増やさないためのコツ
フリーランスは費用の安さがメリットですが、もっとコストを下げたい場合はどうすればよいのでしょうか。ここでは制作費用を増やさないコツを紹介します。
ロゴ・写真などのWeb制作素材を自社で準備する
ロゴや写真などのWeb素材は自前で用意したほうがコストを抑えられます。ロゴはデザイン料、写真は撮影や編集などWeb制作の前準備で費用がかかります。
Web素材の制作は、以前はハードルが高いものでしたが、現在はツールが充実しており、初心者でも簡単に作れるようになりました。自社で作成できる素材がないか検討してみるとよいでしょう。
Web制作を丸投げしない
Web制作を依頼する場合は、案件定義とサイト設計を自社で管理します。Web制作を丸投げすると、必要ない機能がついたり、デザインにこだわりすぎたりして予想以上に費用が膨らむ可能性があります。
また、自社で制作できる部分を作ってしまうのもよい方法です。ノーコードCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を導入すれば、専門知識やプログラミングをすることなくWeb制作が可能です。
なるべく仲介業者を依頼しない
クラウドサービスやフリーランスエージェントは仲介業者の手数料がかかります。自社に合ったフリーランスを見つけられる便利なサービスですが、費用を節約したい場合は、直接フリーランスと契約する方法も検討しましょう。
自社で更新しやすいツールを導入する
Webサイトが完成した後は、自社で運用できる体制を構築しましょう。運用やメンテナンスをフリーランスに任せると、継続的な出費が発生してしまいます。
自社運用のポイントとなるのは、目的にあわせた専用のITツールです。例えば、ノーコードCMSのBiNDupなら、ショッピングカートやブログ機能を備えているため、簡単にWebサイトを更新できます。また、情報分析やサポートなど、Webサイトの運用に必要な機能もそろっています。
まとめ
Web制作をフリーランスに依頼すると、Web制作会社や広告代理店よりも費用を抑えられます。現在はクラウドソーシングやフリーランスエージェントなどの仲介サービスも充実しており、自社に合ったフリーランスと契約することも容易です。
さらに外注コストを抑えるには、自社制作がおすすめです。BiNDupは、ホームページを作成するために必要な機能がオールインワンでそろっています。さまざまな業種や目的を想定し、カスタマイズも自由にできる400種類以上のテンプレートを用意しています。このためWeb制作初心者でもプロのようなサイトを構築できます。
POINT
- フリーランスの一般的なサイト制作相場は10万~30万円程度
- クラウドソーシングやエージェントサービスで要望に合うフリーランスとマッチングできる
- 自社で運用できるツールで制作してもらうことで、更新作業を内製化できる