Webサイトが無事にできた人に読んで欲しい、すぐに始めておきたいサイトへの集客について紹介します。
サイトを知ってもらうための集客作業
せっかく作ったサイトのコンテンツを読んでもらえなければ、サイトを開いた意味が半減してしまいます。なるべく多くの人に自社のサービスを知ってもらうことで、ビジネスのスタートポイントを増やしていきましょう。
まず、サイトにやってくる訪問者は、GoogleやYahoo!の検索結果やSNSからの流入が大半。そのため、ネット経由での来訪者を短期間でブーストする手段としては、Web広告への出稿がもっとも有効です。
「広告の出稿」などというと大それた響きですが、インターネット広告は、1日に数百円という低予算から取り組めるため、気軽にスタートできて、反響を見ながら予算を調節できるのがメリットです。
そして、広告の効果は集客だけではありません。結果を振り返ることで、顧客がどんな情報を求め、どんなキーワードから購入や導入に至るかを理解し、更新コンテンツの決定や読者へのアプローチを考えるヒントになるのが何よりもの財産です。
リスティング広告を使う
リスティング広告は、検索したとき目につきやすいトップやサイドの位置に表示される広告で、キーワードに対して表示できるのが特長です。
「東京 居酒屋」などキーワードを広告主が決めて出稿をするので、サイトを見て欲しい人に絞って宣伝ができます。出稿料はキーワードごとに異なり、ライバルが多いほど高くなります。キーワードを細かく設定することで金額を安く抑えられ、予算も自分で上限を決められるため、数百円からスタートできるのが利点です。
リスティング広告はGoogleの場合は「Google AdWords」、Yahooの場合は「Yahoo!プロモーション広告」が正式名称です。
Google AdWordsは、Googleアカウントがあればすぐに始められます。
Yahoo!プロモーション広告もWebサイトから出稿手続きが行え、電話サポートもあります。
ランディングページを用意する
リスティング広告を出す際にセットで用意できるとよいのがランディングページです。ランディングページとは、広告に最適化した着地先(ジャンプしてきた閲覧者が最初に開くページ)のこと。たとえば、「もう、車検でイライラするのはやめませんか?」という広告をクリックした人には「車検の手間から解放されるサービス開始!」などのように対応関係がハッキリした打ち出し方にすることで、閲覧者の興味を引きます。会社や製品のトップページに飛ばすのではなく、広告に特化したランディングページを用意して効果を狙うというわけです。
細かなセグメントが可能なFacebook広告を使う
Facebookのタイムラインやサイドエリア(PC表示の場合)に表示される「Facebook広告」は、個人でも一日100円程度の予算から出稿することが可能です。
Facebook広告では、広告を表示させたい属性を、住んでいる場所や年齢・職業別に簡単にセグメントできるので、広告を見せる対象を目的によって絞り込むことが可能です。現在のところ、成人の男性を中心に、ユーザーの閲覧時間がとても長いメディアなので露出も高くできる期待大です。Facebookページへ促す広告に限らず、外部のページへ直接リンクさせることができます。
Facebookの広告は、サービス内の https://www.facebook.com/business/から申込みできます。なおFacebookアカウントがないと広告も利用できません。
Facebook businessはWebアプリのように、簡単にレイアウトして、広告が作成できるFacebook内の出稿手配ページです。
女性に人気のInstagram広告
Instagramは、写真と動画共有が中心のSNSです。Facebook社の傘下であるInstagramへの広告は、Facebookのアカウントから出稿できます。1日最低500円の予算から、Instagramのタイムラインに広告が表示されます。
出稿した広告の右下に表示されるボタンの設定によって、詳しい情報ページに遷移させたり予約や購入ページに誘引できます。通常は外部URLのリンクが貼れないInstagramですが、広告ならばダイレクトなアクションを引き出すことができるのもメリットです。
利用者に若年層の女性も多いので、商材のターゲットが合えばぜひ利用しましょう。
Facebook businessを使ってInstagramへの出稿も同時に設定できます。
開封率の高い LINE@を使う
利用者数の多い無料通話アプリLINEでは、LINE@という無料のアカウントを立ち上げることで、登録ユーザーへ配信が可能です。まず友達登録を行わせる必要があるのがほかの広告と違いますが、開封率が高いSNSなので、ショップなどの開業であればぜひ積極的に利用していきましょう。
LINE@は無料版から有料版まであります。グラフィカルなメッセージを送りたくなったら、「ベーシック」や「プロ」へ移行することを検討してもよいでしょう。詳しくは「レストランや小さなお店でLINE@が集客に人気の理由」もあわせて参照してください。
LINE@は、利用ショップや企業としてアカウントの登録申し込みを行い、認証がおりればすぐに使えます。
どのツールを使うときもWeb解析はしっかり行おう
以上、さまざまなプロモーションツールを紹介しましたが、インターネットで効率よく集客するには、ターゲットを絞った広告が重要です。
そのために、Webサイトの閲覧者の傾向を解析するためのツールはマストです。傾向が掴めれば、更新を強化すべきコンテンツや、広告を効率的に出稿する際のキーワードも明確になってくるからです。
Web解析は、無料のGoogleアナリティクスとGoogle Search Consoleをまず使うのが鉄板です。Googleアナリティクスでは訪問者の属性やPVといった基本的な情報を、Google Search Consoleではどんなキーワードで検索が行われて実際にクリックした人はどれだけいるかと、サイトの最適化方法が確認できます。
Googleアナリティクスは必ず設定してからプロモーションを行いましょう。
Google Search Consoleにサイトを登録することで、サイト訪問者のキーワードやキーワード検索でのランキングなども把握できます。
いかがでしたか?
起ち上げ時になかなか潤沢な予算を持てないものですが、自社に合った集客ノウハウを貯める習慣をつけると成果が変わってくるのでお勧めです。まずは1か月の予算を数万円以下に抑えて、数カ月継続して試行錯誤してみてください。
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POINT
- 効率の良い集客には、ターゲットを絞ったインターネット広告が有効
- 商材によって出稿先を絞り、無理なく低予算からスタート
- 広告の効果測定のためにWeb解析も必ず行い、改善していく