ECサイトの構築を検討している方の中には、Shopify(ショッピファイ)を選択肢に入れているケースも多いのではないでしょうか。法人向けECプラットフォームBiNDecもShopifyを採用しており、あらゆる業種のEC運用をサポートしています。この記事では、Shopifyの評判やメリット・デメリットなどを解説。事例をはじめ、他のECサイト構築サービスとの比較も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Shopifyとは?
Shopifyは、カナダから生まれたECサイト構築サービスです。日本では、2017年から本格的に展開されていますが、175の国と地域で100万店舗を超えるECサイトが構築されています。世界規模のシェアを誇り、日本でも人気が高まっています。
ECサイト構築の専門的な知識がなくても簡単にECサイトを出店でき、出店したECサイトに豊富な機能を搭載できることも特徴です。
Shopifyの評判
実際にShopifyの評判はどのようになっているのでしょうか。ここでは、6つの項目に分けて解説します。
料金に関する評判
Shopifyは、利用料金がドル建てになっているため、為替相場を気にしなくてはならない点は面倒です。しかし、29USD(1USDが115円なら3,335円)から利用でき、イニシャルコストが無料なので、ランニングコストを抑えられるという評判を得ています。
一方で、無料トライアルはありますが、無料プランがないため、他のECサイト構築サービスと比較すると高く感じられる場合もあります。
機能に関する評判
Shopifyは、機能性がよいECサイト構築サービスです。ECサイト構築の基本的な機能に加え、多言語対応であるため、グローバルな展開も期待できるという声も少なくありません。決済サービスの種類も豊富なので、ユーザーが決済に困ることは少ないでしょう。他のECサイト構築サービスにあるポイント機能がないのは残念という評判もあります。
デザインに関する評判
デフォルトのデザインが優れているとの評判もあります。実際にShopifyで構築されたECサイトを見ると洗練されていたり、オシャレに感じたりするサイトが多いことで分かります。テンプレートが使用できて、自分好みのデザインにできることがポイントです。ただし、カスタマイズするには、専門的な知識が必要になります。
集客に関する評判
SNSと連携できる機能が備わっているため、活用すればスムーズに集客できるとの評判があります。SEO対策がしっかりできて、Googleと連携できるため、Google広告のターゲティングの最適化も可能です。総合的にみて集客しやすいため、集客をマーケティングの柱としている方に適しているといえます。
拡張性に関する評判
ECサイト構築の基本機能に加えて、拡張性が高いとの評判もあります。アプリを導入すれば、さまざまな機能を追加できることが特徴です。ユーザーに便利なアプリ、マーケティング力を向上できるアプリなどを導入して、購買率の向上や客単価アップを狙いましょう。ただし、英語対応のみのアプリが多いため、英語がわからないと使えないこともあります。
操作性に関する評判
デザインテンプレートやアプリを使えば、サイトの構築は難しくないため、操作性がよいとの評判もあります。アプリの種類が豊富なので、使いこなせば操作性はさらに向上するでしょう。しかし、アプリの種類が多すぎて、どのアプリを使えばいいのかわからないという評判もあります。
評判からわかるShopifyのメリット
Shopifyの評判をみていくと、そのメリットが見えてきます。ここでは、代表的な5つのメリットについて解説します。
費用を安く抑えられる
Shopifyは、費用を抑えられるメリットがあります。イニシャルコストは無料で、必要な費用は月額費用だけです。ベーシックプランは29ドルで、サーバーも必要ないため、導入しやすい料金設定となっています。
直感的な操作が可能
Shopifyの管理画面はシンプルで、直感的に操作できるメリットがあります。操作性がよいため、ヘルプを参照しながら操作するということは、ほとんどないでしょう。ベーシックなECサイトなら、専門知識がなくても構築可能です。
アプリが充実している
Shopifyは、拡張性の高さも大きなメリットです。使えるアプリは3,000種を超えているため、必要な機能を探して導入すれば、自分の思ったようなECサイトが構築できます。また、ユーザーが必要とするアプリを導入すればリードを増やすことも可能です。
越境ECに向いている
Shopifyは、越境ECにも向いています。越境ECとは、国内から海外へ向けてECサイトなどで販売することです。Shopifyは多言語や多通貨、豊富な決済方法が準備されているため、海外の市場も視野に入れた販売戦略を立てられます。
集客に強い
Shopifyは、集客に強いことも大きなメリットです。ECサイトに訪れるユーザーが少なくては、計画に沿った売上の確保は難しくなります。Shopifyで、SEO対応やSNS連動などの集客機能を活かすようにしましょう。
評判からわかるShopifyのデメリット
ShopifyとほかのECサイト構築サービスを比較する場合は、デメリットも把握しておくことが大切です。ここでは、評判からわかるデメリットを解説します。
日本語に対応していないことがある
Shopifyは、英語圏であるカナダが発祥です。日本でも本格的に稼働していますが、3,000を超えるアプリのなかには、日本語に対応していないものもあります。英語対応のみのアプリやコンテンツを利用する場合は、英語力が必要です。
専門知識がないと本格的なカスタマイズが難しい
Shopifyで、独自色の強いサイトを構築するには、HTMLなどの専門知識が必要です。本格的にカスタマイズしたい場合は、Shopify公認のパートナーに構築依頼することをおすすめします。
サポートがあまり充実していない
ECサイトの構築で問題が生じたとき、自分で解決することが難しい場合もあるでしょう。このような場合は、カスタマーサポートなどを利用しますが、Shopifyのサポートは充実しているとはいえません。問題解決に時間を要する場合もあります。
Shopifyと連携できる法人向けECプラットフォームBiNDecでは、売上アップやコスト削減、運用体制など課題にあわせてECサイトをプランニング。専任担当による操作レクチャーのサポートも受けられるので、無理なく内製化できます。
Shopifyの料金プラン
Shopifyの料金プランは、「ベーシック」・「スタンダード」・「プレミアム」の3つです。それぞれについて紹介します。
ベーシック
ベーシックプランは、初心者におすすめのプランです。ECサイト構築に必要なリソースが揃っているため、初めてのECサイト構築はベーシックからはじめるとよいでしょう。
【ベーシックプラン月額料金】29USD(1USD115円の場合は3,335円)
スタンダード
スタンダードプランは、ECサイトの運営が安定してきた方におすすめのプランです。使用できる機能が増えるため、さらなる売上向上を目指せるでしょう。
【スタンダードプラン月額料金】78USD(1USD115円の場合は8,970円)
プレミアム
プレミアムプランは、サイト運営を効率化させて、マーケティングの拡大を目指すことが可能なプランです。新たに使える機能も充実している特徴があります。
【プレミアムプラン月額料金】299USD(1USD115円の場合は34,385円)
Shopifyの活用事例4選
ここまで、Shopifyの評判やメリット・デメリットを解説しました。次は、実際にどのように利用されているのかを紹介します。
公益財団法人大阪YMCA
大阪YMCAは、語学教育にとどまらず、社会福祉事業や公共事業活動などを通して、各種ボランティアにも積極的に参画しています。その大阪YMCAは、Shopifyを利用してECサイトを立ち上げ、ノベルティグッズなどを販売しています。
オリオンビール
沖縄で圧倒的なシェアを誇り、歌のタイトルにもなっているオリオンビールが立ち上げたECサイトがあります。これまでは、アナログなECサイトでしたが、Shopifyを導入し大幅にECサイトが刷新されています。
Furbo(ファーボ)
Furbo(ファーボ)は、新型コロナウィルスの蔓延による影響を受けた企業です。主力商品はドッグカメラですが、実店舗からECサイトでの販売にシフトしました。2017年頃から注目されているブラックフライデーにECサイトを活用した販売方法で業績を伸ばしています。
COHINA(コヒナ)
COHINA(コヒナ)は、Sサイズ女子のためのファッションブランドです。ミニマムファッションの魅力を発信するためにShopifyを導入しました。商品ページからワンクリックでwishリストを作成できる機能が顧客満足度を上げ、高いサービスを提供できるベースとなっています。
ポール & ジョー ボーテ
コスメティックブランドのポール & ジョー ボーテのECサイトも、Shopifyで作成されています。Shopifyを選んだのは、特に機能性に優れていたためです。Shopifyは機能の追加が簡単に行えるため、期間限定のキャンペーンを行う際もスムーズに対応できています。
Runtrip Store(ラントリップストア)
アパレル・雑貨販売をしているRuntrip Store(ラントリップストア)のECサイトでは、Tシャツ、シューズ、パンツなどの衣料品を扱っています。Shopifyを使用しており、気になる商品をスムーズに確認できる利便性にこだわっています。
Soulfitwear(ソウルフィットウェア)
フィットネスウェアを販売しているSoulfitwear(ソウルフィットウェア)は、Shopify で立ち上げたECサイトでフィットネスウェアを販売しています。Shopifyを選んだのは、デザイン性が高くて他社と比較しても手数料が安かったためです。
サンリオ
キャラクターグッズを販売しているサンリオの海外向けのECサイトは、Shopifyで構築されています。SNSとも積極的に連携させ、マーケティングにも力を入れています。さまざまな支払い方法を設定し、ユーザーが買い物しやすいようにしました。
サブスクリプションのECサイトも運用できる
Shopifyでは機能を拡張できるShopify Appの導入によりサブスクリプションの販売形態でECサイトを構築することも可能です。「john masters organics」では法人向けプラットフォームBiNDecを提供するウェブライフがECの運用をサポート。
UI/UXを考慮した顧客体験をオンラインで実現するため、チャットによるサポートなども検討、導入しています。
ShopifyとほかのECサイト構築サービスの比較
Shopifyは、他社と比較してどうなのかが、気になる方も多いのではないでしょうか。ここでは大手4社との比較を解説します。
カラーミーショップ
カラーミーショップは、国内でのECサイト構築数が多いのが特徴です。Shopifyとの大きな違いは、イニシャルコストになります。カラーミーショップはイニシャルコストが必要ですが、Shopifyは無料です。ただし、販売手数料はともに無料となっています。売上分析データは、Shopifyのほうが優れているとの声もあります。
BASE
BASEとは、アプリの種類に大きな違いがあります。BASEはアプリが少ないため、拡張性が低くなります。しかし、簡単で使いやすいとの評判もあるのです。イニシャルコストやランニングコストは無料です。しかし、販売手数料がかかるため、売上が上がれば上がるほど、手数料も上がる仕組みとなっています。
STORES
STORESは、イニシャルコストが無料で、月額費用も無料のプランがあります。ただし、無料プランの場合は、決済手数料が割高になる仕組みです。決済手数料は有料プランであっても、Shopifyよりも高めの設定となっています。振込手数料も必要なので、検討材料にトータルコストを入れることがおすすめです。
Welcart
Welcartは、ワードプレスにインストールできるシステムを有するECサイト構築サービスです。イニシャルコスト、月額費用が無料なので、コストパフォーマンスが優れています。しかし、ドメインやサーバーの準備が必要です。また、ShopifyでのECサイト構築よりも、豊富な専門的知識がなければ、利用は難しいかもしれません。
売れるD2Cを実現する法人向けECプラットフォーム
Shopifyは、カナダ発祥のグローバルなECサイト構築サービスです。月額料金と決済手数料以外の費用がかからないため、ランニングコストを抑えられることが、大きな特徴となっています。デザイン性の優れたECサイトの構築を目指すのであれば、Shopifyの導入を検討してください。
売るためのECを構築するため、Shopifyの拡張性を強化できる「BiNDec」がおすすめです。優れた実績でShopify Plusパートナーに認定された株式会社ウェブライフのプランナーがECの成長戦略を提案します。ECサイトの構築にぜひお役立てください。
POINT
- Shopifyは月額費用のみの低コストでECサイトを内製化して運用できる
- 便利な拡張機能のアプリは多いが使いこなすには英語力が必須
- 簡単にデザインカスタマイズや運用するにはノーコードCMSとの連携がおすすめ