皆さんは普段のBiND操作でショートカットキーはお使いですか?
例えば、
・command+c(コピー)
・command+v(ペースト)
・command+x(カット)
・command+z(ひとつ前の操作に戻る)
・command+s(保存)
※Macの場合はcommand、Windowsの場合はControl(Ctrl)。この記事ではMacを前提にご説明します。
辺りが一般的ですね。
アプリによって多少違いはありますが、OSも含めておおよそ同じ様なコンマンドで搭載されていると思います。
右クリックやメニューから選択するのと違って、ショートカットキーを使う事で格段に早く操作する事が可能になります。
これまでBiNDにはあまり搭載されていなかったのですが、今回BiND10の発売にともない
幾つかBiND独自の便利なショートカットキーを搭載(BiNDクラウドには9/27搭載予定)しましたのでご紹介します。
ブロックエディタで使えるショートカットキー
BiNDで最もよく使う、ブロックエディタの作業効率の向上は至上命題になります。
ここをより使い易く、より簡単にと云うのはBiNDの重要なテーマだと捉えています。
shift+command+v:プレーンテキストの貼り付け
いきなり3つキーを押す難度の高そうなショートカットキーですが、こちらは私が熱高く搭載をお願いしました。
まずプレーンテキストとリッチテキストの違いを把握する必要があります。
例えば、皆さんもよく使われる検索エンジンの検索結果ですが、この情報のひとまとまりを普通にコピーしてBiNDのブロックエディタにペーストしてみましょう。
そうすると、大見出しと本文に分かれますね。
これはGoogleの検索一覧で、タイトルに<h3>(BiNDで云う「大見出し」)が設定されているのですが、その設定ごとコピーしてペーストしているので結果がこうなります。
では、プレーンテキストでペーストするとどうなるでしょうか。
全て本文としてペーストされましたね。
プレーンテキストとは純粋なテキスト情報、リッチテキストはカラー、サイズなど様々な情報を含んだテキストとして捉えてください。
たまにセミナーなどで、Dressで設定したカラーが反映されないと云うお話を参加したユーザーさんから伺い対処する事がありますが、ほとんどのケースがこのリッチテキストでペーストした場合にエラーが起こっています。
CSSは対象要素に近いほど優先されるので、Dressで設定したカラー設定よりリッチテキストに含まれるカラー設定の方が勝ってしまうのが原因ですね。
これはWordPressでも一般的なブログツールでも起こり得ます。
「それならペーストは全部プレーンテキストにすれば良いじゃないか」と思われるかもしれませんが、リッチテキストはリッチテキストで利点があります。
敢えてカラー情報や構造そのものも一緒にペーストしたい場合もあるからなんですね。
特に気をつけて頂きたいのはBiND内でのコピーアンドペーストの場合、プレーンテキストでペーストするとコピーしたSHiFTパーツや画像パーツはペーストされません。プレーンテキストのみが対象なので当たり前ですが。
そう云う理由からプレーンテキストとリッチテキストの使い分けがキーになる訳です。
だいぶ前置きが長くなりましたが、そう云う事情があり、プレーンテキストとリッチテキストのペーストの切り替えを可能にしました。
冒頭でご紹介した一般的なペースト『command+v』はリッチテキストとしてのペースト、そして『shift+command+v』はプレーンテキストとしてのペーストに対応しています。
元々BiND9の右クリックメニューではその使い分けが出来ていたのですが、今回ショートカットキーに搭載する事でより作業効率のアップが期待出来ます。
覚えておくと便利なので是非ご活用くださいね。
shift+s:編集内容の適用
さて、ひとつのショートカットキーだけでここまで語れる事は稀でして、後はさらっとご紹介。
『shift+s』は、ブロックエディタの適用反映のショートカットキーですね。
適用ボタンをその都度クリックしなくて済むので、細かく反映して確認する場合など便利です。
サイトシアターで使えるショートカットキー
続きまして、今回リニューアルしたサイトシアターにも幾つかショートカットキーがありますのでご紹介。
command+d:サイトデータ複製
通常、サイトの複製を行うとしたらサイト一覧から「編集」ボタンをクリックして、サイト詳細画面から複製ボタンをクリックして行います。
これが、ショートカットキーを使う事でサイト一覧から直接サイト複製が出来る様になります。
画面遷移を省略出来ますね。
shift+ゴミ箱アイコンクリック:サイトデータの直接削除
BiND10からサイトシアターにゴミ箱が搭載されました。
ゴミ箱に移動してからゴミ箱の中を削除すると云う二段構えになり、誤操作を防げる仕組みにはなったのですが、状況によっては直接削除したい場合もありますね。
このショートカットキーでそれが可能になります。
まとめ
「ショートカットキーを制すものは時間を制す!」と云って良いくらい、ショートカットキーは作業効率向上にに欠かせないものです。
キーボードの形状によりますが、左手小指をshift、親指をcommand付近に待機させ、右手はキーボードとマウスを行き来するのが基本的な構えですね。(私の場合)
冒頭でご紹介したショートカットキーを覚えるだけでも格段にスピードアップすると思いますので、是非是非是非ご活用ください。
今後BiNDにも便利なショートカットキーを搭載したいなと構想しつつ、既に新SiGNには色々画策している処なのでお楽しみに。
POINT
- ショートカットキーを制すものは時間を制すほど、効率アップには欠かせないもの
- BiND独自で使えるお勧めのショートカットは4つ
- 新SiGNでもショートカットを搭載できるよう画策中