プロのカメラマンへに依頼したい時の相場とポイント

ショップや企業のウェブサイトでは、自社の商品やサービス、店舗などをあらわすのに撮り下ろしの写真は欠かせません。この記事ではプロのカメラマンに依頼するときの注意事項や料金の相場について解説します。
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プロの写真素材を使うメリット

自社のウェブサイトやブログなどのコンテンツサイトで、どんな写真を使っているでしょうか。
以前は、ウェブサイトの構築自体で予算がいっぱいになり、写真はフリー素材を使ったり、レンタルフォトを使うということがあったかもしれません。

写真やイラストもコンテンツのひとつです。コンテンツマーケティングの目線から言えば、クオリティが高く、記事の読者ターゲットに刺さる写真は記事の質を向上させると同時に、読まれるきっかけをつくることになる、重要な要素です。
写真がよければサイトの印象がぐんとあがり、説明も伝わりやすくなります。

撮り下ろし写真をサイトに使うSEO上の評価

さらに、最近のGoogle検索はオリジナルで専門的な保証のあるコンテンツを高く評価する傾向にあります。その一環で、他のサイトでも使われている写真を使っている記事は評価があがりづらくなると言われており、注意が必要です。

フリーランスと法人、撮影費用の相場はどれくらい?

写真の撮影はもちろん、動画も、手持ちのスマホで誰でも簡単に撮れるようになりました。場合によってはプロ顔負けの写真が撮れるとはいえ、誰もが撮影に慣れているわけではありません。現在では、ウェブサイトのイメージカット、商品カット、人物のプロフィール写真、インタビュー写真などをはじめ、SNSに使う写真、ネット広告用の素材なども撮り下ろしでオリジナルの写真を準備することが増えています。

では我が社でも…となったとき、知り合いのフォトグラファーがいない、撮影を請け負ってくれそうな会社を知らないと、ゼロから人探しになるため、負担が大きく感じるかもしれません。そして予算の相場も気になりますよね。

プロのフォトグラファーを派遣する出張撮影サービス

まずは、写真関連サービス会社が提供しているサービスをいくつか見てみましょう。

たとえば写真素材を多く配布する「PIXTA」の提供する出張撮影サービスは1時間2万2千円〜(税込、交通費込)。
「高品質なのに、リーズナブル」を謳うCreators Baseのフォトグラファーの派遣サービスのイメージ相場は、1時間撮影20枚納品で1万5千円〜(撮影、交通費、機材、レタッチ比込)。
フォトグラファー・ビデオ蔵ファーのデータベースと予約サービスを行うAMI BUSINESSの場合は、一例として店舗/オフィス/サロン撮影、6時間拘束200枚納品で5万3千円(税抜)などが掲載されています。

複数の写真関連サービスを持つデルタクリエイティブのDeltaphotoは、ジャンル別に事例を出しており、例えばホームページ写真で4時間まで4万8千円(交通費別)としています。

Creators Baseの相場

Creators Baseのサイト

どのサービスの場合もプロのフォトグラファーを派遣してもらえ、写真のテイスト、撮影内容、撮影地、拘束時間などによって価格は異なってきます。いくつか見た感じでは1時間で終わる撮影でも最低1万5千円からというイメージです。

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次に、個人のフリーランスに依頼する場合についてどうかというと、編集者やライターの仕事をしている私の経験上、相場は上記の金額と大差はありません。ただし、1時間拘束よりは3時間拘束で枚数が多いほうが出張の手間は変わらないので割引してもらえる可能性はあると思います。また、フリーランスで「写真作家」や「広告写真フォトグラファー」などをしている場合はこの限りではありません。

クラウドソーシングの「ランサーズ」

依頼先探しにおいて検討したいもうひとつのサービスとして、いわゆる仕事登録サイトや、副業サイトがあります。ランサーズは、依頼価格が1時間5,000円〜2万円で依頼先を検索可能です。ログインすると外注発注をする前に、ランサー(個人の請負者)を検索することがができます。

ランサーズ

ランサーズのサイト

「クラウドワークス」でクラウドワーカーを探す

クラウドワークスも写真撮影の依頼が可能です。クラウドワーカーの検索を行うと、時間単価や実績数、場合によってはポートフォリオも添付されていますので雰囲気がつかめてくるかと思います。

プロのカメラマンへに依頼したい時の相場とポイント

クラウドワークスのサイト

クラウドワークスのサイト

スキルマーケットの「coconala」

スキルマーケットのcoconalaは、仕事を依頼するというより「こういうことができます」という感じのスキルを持った人からのリスティングが特長です。写真撮影を選ぶとサンプルと金額がリスティングされるので、なんとなくイメージが掴みやすいのではないかと思います。

プロのカメラマンへに依頼したい時の相場とポイント

予算感や規模感、スケジュールなどでコントロールしやすそうなところにまずは打診してみるといいでしょう。ランサーズやクラウドワークスなどの仕事依頼サイトの場合は、募集をかけてしまうと発注しないとならなかったり、たくさん問い合わせが来てしまうので、依頼内容がしっかり決まってから開始するのがよいでしょう。逆に担当者自体が初めての撮影となる場合の依頼はちょっとハードルが高いかもしれません。

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撮影を依頼する際の準備と気をつけたいこと

プロに頼むのだからお任せでぶっつけ本番でもフィーリングでうまい具合に撮って欲しいと思うかもしれませんが、写真撮影は思った以上に論理的に準備することが多く、撮影機材も異なることからを前もって細かく内容を擦り合わせておくことが重要です。
どんなことに気をつけるべきか、整理しておきましょう。

写真の利用目的を明確にしておく

撮影するときに、どんなところでどう使いたい写真か、どういう印象を与えたいかという利用目的は、依頼者として撮影者に共有しておきたいものです。ただし、依頼する前から「こういうものは撮れますか?」と確認するのが難しいこともあります。でもなるべく細かく考えておいた方がよいのです。というのも、撮影のクオリティは機材や環境、照明など物理条件に依存してくるからです。

たとえば、「商品を真上からとってほしい」と言っても、小皿くらいのサイズなら床に置いていいなら何も台がなくてもきれいに撮れるかもしれませんが、セーターやコートとなったら床置きでは人間の身長では真上からは撮影できません。では壁にかけていいのか、脚立はあるのか、などなどと環境を確認する必要があります(物撮りが商品を預かって撮影する場合が多いのは、この環境整備が難しいためでしょう)。雑誌や広告の場合は、撮影する前に主に編集者やADが撮影するカット割りをすべて決めてしまうことがあります。コンテ絵を描いて、撮影に臨むのです。そこまでしなくても「こういうふうにしてこういうものを撮ろう」と事前相談までは行うことがほとんどです。

同様に店内全体を広々とした印象で、と言っても、ライトがなかったり、細長い部屋で超広角レンズでないと撮れなかったりなど撮る対象物がハッキリしていないと機材の準備が整わないということがあります。

カメラマンに事前にチェックしておきたい6つのこと

以下に、事前にカメラマンと打ち合わせしておきたいことをまとめました。

  • 何/誰を何点くらい撮るのか、点数カットが必要な理由
  • 撮影可能時間はどのくらいか
  • 撮影場所の光の環境
  • どんな雰囲気にしたいのか、どういう人に向けて見せる写真なのか
  • ポートフォリオなどなら背景が入って良いのか、どこで撮りたいか
  • 仕上がりサイズ、縦横比などデザインの都合

だいたいこのくらいは調べて説明しておけるようにしましょう。

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撮影で失敗しないための実践ノウハウ

オフィスにこだわらず、スタジオ撮影も検討する

予算を低くしたいからオフィスで撮影しようとしたけれどあまりに撮りづらそう…と言われたら、内容によっては背景バックを使用可能な時間貸しのスタジオのほうが最終的にリーズナブルな場合もあります(環境がない場所へ撮影機材を一人で運べない場合、助手を付ける、タクシー代を払う、取り直しなど調整に時間がかかるなどするとコスト高になってしまうからです)。

理想のイメージ写真をあらかじめ共有する

仕上がりのイメージは、もしもすでに理想の写真があれば、見せてもいいでしょう。実現不可能なものであれば、プロなら「こういうことは、こういう環境で、こういう加工をしないと撮れないですよ」と教えてくれるはずです。

無駄なカットを省き、コストを抑える工夫

なお、タイトな予算では、点数カットが必要な理由はけっこう詰め決めておいたほうがいいです。そのカットが欠けていると成立しない(たとえばサイトの写真切り替えが6コマのシステムになっており、5コマでは空白ができてしまう、ページ数を3ページ分けるのでメインカットとプロフィールで併せて5点必要…など具体的に)理由が必要です。写真が良ければ3カットでもよい可能性もあります。またしっかりとカットの使い分けを考えると、無駄なカットを考えずにすむので時間も手間も節約になります。

なお、クライアントさんがよくやるのが「不安なので、いろいろ撮っておいてほしい」という要望です。新人さんもそうですし、お偉いさんもよくやります。正直、撮影するほうは「なんでちゃんと考えてこないのかな」と思っています。これを続けるうち「前回は撮ったのに使っていないのがある。同じ料金なら、必要ないものは撮りませんよ。本当に使うんですか?」などと言われるようになりますから気をつけましょう!

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まとめ

撮影する内容や撮影することで得たい目標は、ウェブサイトを作っている担当者が持っています。その情報をしっかりと共有することで、よい写真を撮ってもらい、サイトの品質を上げていきましょう!

コンテンツマーケティングはもちろん、自分でサイトを運用し集客するためには、便利なホームページ制作サービスが欠かせません。BiNDupは豊富なテンプレートからノーコードでサイトを作成できます。ブログ機能もついているのでサイトの中でオウンドメディア運用も可能です。ぜひ試してみてください。

  • POINT

  • Webコンテンツのクオリティはオリジナル写真にすることで上がり、SEOにも好影響が
  • Webコンテンツ向けの撮影会社を調べることで撮影内容による相場や依頼イメージが掴める
  • 撮影する内容を決めて、事前に相談しておくことでスムーズな撮影ができる

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