企業サイトを訪問すると、トップページに大画面で動画が再生されることが増えてきました。特に企業の採用ページ、新商品の紹介ページ、観光協会のサイトなどで多く見られます。いずれも、イメージを重視するWebサイトという印象です。また、SNS上でもプロモーション用に動画が使われています。
もっとも使われているYouTubeをはじめ、どんな動画サービスが使われているのか、サービスごとの特徴とトレンドを紹介します。
YouTube
YouTube上だけでなく、他SNSやブログ、Webサイト上への埋め込みでも目にすることが多い最大手のサービスです。特徴は、ユーザー数の多さ、チャンネル機能、収益化可能な点など。
ブラウザ上で可能な補正や効果などの機能の充実ぶりなども高く評価されています。手ブレ補正機能などもあり、撮影が素人でもある程度はカバーできます。
また、4K動画など、高画質動画の再生にも対応しています。さらに、動画ファイルを圧縮するための動画圧縮コーデック「VP9」の開発なども進められています。これにより高画質の動画が、小さいファイルサイズになることで、高画質の動画がより快適に視聴することができるようになります。
vimeo
vimeo(ヴィメオ)は、2004年11月にアメリカで生まれた動画共有サイトです。YouTubeの対抗馬として注目されることが多く、高画質の動画が多数投稿されています。 アーティストを中心に高品質の動画が多いことにも定評があり、動画再生後の関連動画に著作権違反、規約違反の動画が表示されることもかなり少なく、安心して使うことができます。YouTube同様、サイトにプレイヤー埋め込みすることも可能。2014年11月に日本語に正式対応したことにより使いやすくなりました。ちなみにサービス名の「vimeo」は「movie」のアナグラムとなっています。
ニコニコ動画
ニコニコ動画は、10代・20代を中心に利用されているサービスです。動画上をコメントが右から左に流れる点が特徴で、人気の動画には画面を覆うほどのコメントが流れます。おもしろ動画だけでなく、企業が運営するチャンネル、ブログ・メルマガ機能なども充実しています。動画を中心としたコミュニティ運営に向いています。
Vine
Vine(ヴァイン)は、6秒のループ動画サービスです。若者を中心に、スマホで撮影したおもしろ動画が多数投稿されるSNSとして人気です。企業では、SNSへユーモアたっぷりの動画を投稿したり、商品やサービスの説明動画に利用するケースもあります。
ファッション関係では、カタログ的に利用する場合もあります。ファッションモデルをはじめ、女性ユーザーも多数利用している点が特徴です。動画にも対応しており、写真や動画はブログやWebサイトに埋め込みすることも可能です。
MixChannel
中高生を中心に人気上昇中の10秒動画コミュニティサービス。アルバム内の動画や画像を選択して編集、BGMや音声を加えて動画を簡単に作成することができます。カップル動画やダンス動画などが人気となっています。
Twitter、Facebook
動画に特化したサービス以外でも、多くのSNSでは動画投稿機能が備わっています。複数サービスを使わなくても、すでに運用しているSNSアカウントがある場合は、サービスの公式機能を利用するとスムーズに動画を扱うことができるので、そうした手もあります。
POINT
- YouTube以外にもさまざまな動画サービスがあり、4K高画質動画対応、6秒限定など多様化している
- 動画サービスごとに利用者の年齢層は異なるため、コンテンツによって使い分けるのも手
- Facebookなど、SNSによっては動画投稿機能が備わっているものもある