ホームページを担当になったばかりのビギナーや、あまり時間も予算もかけられない兼業のWebサイト担当者、もしくはPRやマーケティングの専門でもデジタルマーケティングとなると知らないことが多いと感じている人におすすめしたい、まずは押さえておきたいWebサイト運営のノウハウを網羅できる学習書を厳選して紹介します。
2000円程度でしっかり基礎が学べるので、業務の理解が深まり仕事の効率もアップ。得すること間違いなしです。
人気が続く「Instagram」の基本の運営方法を学ぶ
『いちばんやさしいInstagramマーケティングの教本』
著者の甲斐 優理子氏は大学生時代からWeb起業して活躍しているマーケティングコンサルタント。30代以下の若い世代に強力な支持を得ているInstagramを本格的にショップや企業のマーケティングツールとして使うための基本的な考え方や、施策の積み上げ方をわかりやすく解説しています。
特に自社施策、インフルエンサー施策、広告示施策とできるところから段階的にすすめる手順が解説されているので、漠然と「インスタ映え」を狙うべきかといった不安を持っている運営担当者には、きっと腑に落ちる一冊となるでしょう。
『いちばんやさしいInstagramマーケティングの教本』
2018年8月/インプレス発行/価格1980円(税抜)
ホームページの“コンテンツ”から改善する方法を知る
『できるところからスタートするコンテンツマーケティングの手法88』
「ホームページは作ったけれど集客はまったくダメ」とか「なんとかSEOを改善してサイトの検索準備を上げたいけれど、効果的な具体策がわからないので迷走中…」といったケースは、あまり時間も予算もかけられない兼業のWebサイト担当者がかかえる典型的なものだと思います。
本書は、サイト運営の技術的な面とライティングや記事作成術といったコンテンツ面の両方から具体的なノウハウを88個も解説しています。自分の担当範囲でない内容だと難しく感じるトピックもあるかもしれませんが、企画やサイト内容の担当者なら、コンテンツまわりについて述べたChapter 2から読みはじめるのがおすすめです。ちょっとした工夫でできることも多数紹介されているので、すぐに実行に移せるアドバイスがきっと見つかるはず。
『できるところからスタートするコンテンツマーケティングの手法88』
2018年10月/エムディエヌコーポレーション発行/価格2000円(税抜)
記事が読まれるにはタイトルが9割!ぜひ読みたい本
『100倍クリックされる 超Webライティング バズる単語300』
Webサイトの流入で一番大切な原稿は何でしょうか? そう、タイトルです。みなさんも読者のひとりとして毎日、SNSで目にする記事のタイトルや、検索結果に出てくるタイトルからクリックするものを選んでいるはずです。記事が読まれるには、まずページを開いてもらうこと。だからWebコンテンツは、他媒体より遙かにタイトルづけが重要なのです。
本書は、別記事のWebの文章に効く本紹介でも登場したWebメディアコンサルタントの東 香名子氏の「100倍クリックされる」第二弾で、著者の経験から蓄積された、クリックされやすいキーワードが300も収録されています。いつも新しい記事のタイトルに迷っているライターやWeb担当者だけでなく、ポテンシャルはあるのになかなか読まれていないコンテンツの改善にも役立つはずです。
『100倍クリックされる 超Webライティング バズる単語300』
2018年12月/パルコ出版発行/価格1400円(税抜)
もっとGoogle アナリティクスを使いこなしたい時に必携の一冊
『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版』
一般的なWebサイトではほとんど必ず入れているといっても言い過ぎではないのがWeb解析サービスのGoogle アナリティクスです。無料でサイトのアクセスや流入、売上成績などが計測でき、サイトの改善に役立つレポートを得ることができます。
とはいえ、Google アナリティクスの機能は豊富で、また場合によってはちょっとしたコーディング設定なども必要になってくるなど、なかなか理解するまでが難しいツールの一つ。苦手で外注業者に任せている人もいるでしょう。
しかし、Google アナリティクスをある程度自分で能動的に見られるようになれば、毎日数分のレポートチェックが習慣化し、そこからリアルタイムにサイトの改善や成果を上げていくヒントが見つかる可能性があります。そうなれば、1週間、1か月といった遅延した単位で閲覧するレポートと大きく違ったメリットが得られるようになります。
そのためには多少ややこしい用語や操作も調べながら操作していく必要がありますが、問題は、用語も操作の意味も専門用語が多すぎて、手軽にネットで調べるのが大変なこと。そこで持っておきたいのが、本書のようにやりたいことがすぐ引ける逆引き辞書的な書籍です。
目次には一見難しそうな見出しが並びますが、いったん一通りの入門を済ませていると、改めて確認したい用語や計測設定が詳しく解説されていますので、初歩から抜け出したい人なら手元に置いておきたい一冊です。
『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版』
2017年1月/インプレス発行/価格2480円(税抜)
HTMLを知っておきたいと思っている人の最初の本
『スラスラわかるHTML&CSSのきほん』
HTMLの入門書は以前に比べて減ってきています。それは、HTMLだけではホームページを作るには知識が足りず、CSSやJavaScriptなどのデザイン言語を学ばないとならないとならなくなってきていること、また優れたCMS(コンテンツマネジメントシステム)があるのでWebマーケティングやサイト運営に関わっていても必ずしもHTMLが必要とはならなくなってきているからと言えるでしょう。
ただし、読みやすいサイトの基本やタグの基本を知っておくと便利なことは多々ありますので、今後もWebサイトに関わっていくなら、Webを作るための基本的なプログラミング言語であるHTMLについて知っておくことは今後にとても役立ちます!(プログラマーやWebデザイナーと話をするときにも技術的な解説について行けるようになるということもあるでしょう。
もっとも基本的なHTMLの書き方は変化がないのでおすすめの本はいくつかあるのですが、知識ゼロからでもスラスラわかると評判なのが『スラスラわかるHTML&CSSのきほん』です。HTMLは読んだだけではピンと来ないものですが、本を片手に手を実際に動かしてレッスンをこなすと、自分でもHTMLが書けた!と実感できるので、躓かずに進められる書籍を選ぶのがいいでしょう。
おすすめ初心者向けとして上では最新刊を紹介しましたが、『いちばんやさしいHTML5&CSS3の教本』や『HTML5&CSS3レッスンブック』もおすすめです。どれも、Webサイトを一切に作ったことがない人が試すのに適した解説書になっています。
『スラスラわかるHTML&CSSのきほん』
2018年4月/SBクリエイティブ発行/価格1980円(税抜)
新しい知識が増えたら更新をがんばろう!
いかがでしたか? 新しい知識が増えると、これまで行っていたウェブの更新業務に関しても、改善したいことが出てくるでしょう。いままで使ってなかったツールの設定を加えたり、キーワードを書き換えたり。
サイトを育てるには、思いついたときにちょいちょい更新するのが吉です。たとえば金曜日には必ず更新をするとか、アクセス解析のレポートを確認する日はサイトを修正するべき点をメモして必ずサイトを更新する、など目標を立ててみましょう。頻繁にサイトを更新しているとすぐに作業が済むこともあり、また改善結果も確かめられるようになるので、更新し続けることが楽しくなってくるはずです。
BiNDupは、HTMLの知識ゼロからでも自分で更新できるWebサイト運営ツールです。もっと手軽にサイトを更新できる環境を探しているならば、ぜひ初年度会費無料で、BiNDupの幅広い機能と柔軟なカスタマイズ力を体験してください。
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POINT
- ホームページ制作や運営の基礎を学ぶなら、初心者にやさしい書籍がおすすめ!
- スキルを身に着けるだけでなく、初心者にやさしいマーケティングやサイト改善のための良書も
- 新しい知識を身に着けたら、どんどん実践してサイトを更新・改善しよう