名刺はビジネスを中心とした場で、日本人ならではの重要なコミュニケーションツール。みなさんも、名刺のデザインや書体などがきっかけになって初対面の相手との雑談がはずむことがある人も多いでしょう。また、ふと入ったレストランやショップで素敵なショップカードを見つけると、思わず持って帰りたくなります。好印象で覚えてほしいからこそ、ココぞとばかりに個性を発揮しましょう。
ちょっと名刺にこだわりたい、おしゃれな名刺にするには? ひと味違った名刺に仕上げるコツと印刷サービスを探してみました。
モノだからこそ素材にこだわる
紙質や厚みで、名刺の印象は段違いに印象が変わります。
通常は、白いコート紙が使われることが多いですが、紙の種類を変えたり、色ついた紙を選ぶとグンと雰囲気が出ます。同じマットコート紙でも斤量を上げて厚みのある紙を使ったり、ちょっと高い「特殊紙」「高級紙」から紙の表面に風合いがある紙を選んでも、高級感が出ます。同じ白を選ぶ場合も、平滑度が違うもの、色が違うものなどさまざまです。
また、キラキラ光る紙や透明シート、テクスチャがあるもの等々、名刺に使われている紙は、幅広いアイテムがあります。テクスチャ感をはじめ、凸凹や模様のある紙、透明度のある紙等々…。印刷する紙の素材のこだわる場合は、印刷面のほうは色をあまり使わず、単色や特色インキなどを使ったほうが、紙の個性が活かせるでしょう。
主なサービス紹介
SuperPrint 76種類の名刺用紙を揃えています。価格もリーズナブル。無料用紙・印刷サンプルの取り寄せが可能
名刺21 一般用紙から最高級用紙まで在庫しています。
ハルグマオンライン 豊富な紙と印刷加工を取り添えています。無料紙見本の取り寄せが可能
知的な印象やレトロな雰囲気を出す
ものづくりやデザインに興味がある人に変わらず人気なのが、和紙を使った名刺。
個人でも知的なイメージを出したい方や、和の上品なテイストを出したいショップなどでもオススメです。風合いも紙の種類によってさまざまなものがあります。
和紙は紙質だけでなく切り落としの部分をすっきりカットするものや、製紙したままの不揃いな雰囲気にするかでもだいぶん印象がことなります。また、墨文字をイメージさせる、クロ1色を基調にデザインするのが王道です。刻印の朱色や特色を使うと雰囲気がよいでしょう。
主なサービス紹介
ASADAYA HAKUOSHIは、箔押し印刷(紙を圧で凹ませた部分に箔をつける加工)が代表サービスです。多くの和紙の素材と印刷の提案を行っています。
わがみ堂は、和紙のサンプル販売も行う和紙の専門販売。和紙の名刺用紙を多く販売しています。
また、活版印刷は、凸っぱりのある金属版を使って印刷することで印刷部分の紙を凹ませる伝統的な印刷方法ですが、見た目も手触りもインパクトがあり、デザイン名刺にはよく利用されています。一度は使ってみたいと思う安定の仕上がりです。海外でもビジネスカードやショップカードで人気があります。図版に使っても文字に使っても、効果的です。
<主なサービス紹介>
バードデザインレタープレスは、テンプレートが選択でき印刷依頼が可能な活版印刷の会社です。サンプルもサイトも素敵です。
欧文タイポグラフィで有名なKazui Press(嘉瑞工房)は金属活字をゲラで組む伝統的な活版印刷を行っています。サイトには詳しい情報が詳しく提供されています。
大枝活版室は、大阪の守口市にある小さな活版印刷所。オリジナルの活版印刷商品も販売しています。
カラー印刷や特色だけじゃない、名刺の印刷加工
印刷加工とは、金などの素材や薬品を使って立体的な模様を作ったり、手で触るとさまざまな感触があったりする印刷方法です。また、紙に穴を空けたり、模様つけたりと、さまざま加工もあります。
主なサービス紹介
印刷加工は、箔押し、空押し、盛り上げ印刷のバーコ印刷などは多くの名刺印刷サービス会社が対応しています。加工は職人的手作業なので、場合によって時間も予算もかかります。予算や、加工技術の豊富さなどによって、会社を選ぶのがよいでしょう。
DECO*CARDは加工印刷の専門店。サイトには加工のサンプルもたくさん掲載されています。
河内屋印刷は、独自の印刷を提案する特殊印刷に強い印刷会社。実績紹介やブログで印刷加工や特殊印刷について詳しく知ることができます。どちらかというと、プロ向けです。
ちなみに、加工といってもDIY系の加工もあったりします。絵心のある方におすすめ。
いかがでしたか? アイデア次第でひと味ちがったカードなども作ることができそうです。名刺の1枚あたりのコストも大切ですが、名刺は会社やお店の大切な「顔」。じっくり選んですてきなものを作ってください!
そして、会社やお店のもうひとつの顔であるホームページは、だれでも簡単にオシャレなサイトが作れるBiNDupでどうぞ!
POINT
- 名刺やショップカードは、コミュニケーションツールだからこそこだわろう
- グラフィックだけでなく、素材、質感、印刷方法、特殊加工などを組み合わせて演出しよう
- 素敵な名刺・ショップカードはお店の「顔」になってくれ印象アップに貢献します!