自社でホームページを制作・運用していると、公開できたことに満足して運用に注力できないケースがありますが、サイトの運用で一番大切なドメインやURL周りだけは、きちんと設定しておきましょう。今回はSEO対策のために必ず行いたい、サイトを常時SSL化をするときに注意すべきポイントを解説します。
サイトを常時SSL化したら忘れずやりたい4つのこと
常時SSL化を行ってURLが「https~」に変わっただけで安心していませんか?
常時SSL化とは新たに「https」のアドレスが使えるようになること。通常は何もしなければ「https」と「http」が両方閲覧できる状態となります。
検索エンジンによるサイトの評価はURLが基準なのに、URLが2つある状態では閲覧者もサイトへの評価も分散してしまいます。それだけでなく、Googleには重複コンテンツとみなされ正しい評価をしてもらえないことも。
そこで、常時SSL化したあとやっておきたいことをまとめてみました。
- GoogleアナリティクスのURLをhttpsに設定変更
- Google Search ConsoleのURLをhttpsに設定、サイトマップを再登録
- 印刷物やポータルサイトに登録しているURLをhttpsに変更
- httpからhttpsへのリダイレクト
外部からのリンクや、名刺やパンフレットなど印刷物が「http」のままで放置してしまうのはよくありがちです。とくに前者は被リンクが分散されてしまい、GoogleアナリティクスやSearch Consoleで正確な数値が取れないなんてことも起こり得ます。
必要なのは新しいURLの評価を高めていくこと。リダイレクトを行えばhttpのサイトで獲得してきた評価を、新しいURLに引き継ぐことができるので、リダイレクトが必須なのです。
旧URLの評価を引き継ぐためhttpsへリダイレクトを忘れずに
一般に、最も一般的な方法は「.htaccess」ファイルを使った「301リダイレクト」の設定です。後に詳しくご説明しますが、専門的なことになるので初心者には少々ハードルが高いでしょう。
ホームページ制作サービスの「BiNDup」には、この、httpからhttpsへのリダイレクトを簡単に設定できる機能が新たに搭載されます。※2020年1月に搭載予定
初心者にも簡単に行えるので、今回はその新機能をご紹介します。
BiNDupで簡単!設定パネルから簡単にリダイレクトを設定
一般にホームページ制作サービスの場合は、自社の用意するサーバーにサイトを公開することが前提となっているので、ドメインの設定や常時SSLのリダイレクトなども比較的簡単に行えます。
そのひとつ「BiNDup」のhttpからhttpsへのリダイレクトも、設定画面でチェックを入れるだけでOK。次に説明する「.htaccess」ファイルを用意する必要がなくなり、サイト初心者でも心配は要りません。
ちなみに、ホームページはドメインに「www」や「index.html」を付けても付けなくても、どちらでも表示されますね。
だからといって、自分で運用しているホームページのURLでもあり/なしを気にしたことがないという人はこれを機に、サイトのURLを再度チェックしましょう。「www」や「index.html」のあり/なしも、同様に混在していると被リンクなどが分散してしまい、SEOの正確な数値が取れないからです。運用を考えれば、統一がおすすめです。
一般的なリダイレクトの方法
リダイレクトの主流は「301リダイレクト」
各種サーバーなどで設定画面が用意されていない場合、最も一般的な方法は「.htaccess」ファイルを使った「301リダイレクト」の設定です。「301リダイレクト」とは、特定のページから別のページへ転送させる処理のことを指します。
同じような設定で「302リダイレクト」というのもありますが、そちらは一時的にURLを転送したい場合に使用します。
少し面倒な「.htaccess」ファイルの作成
「.htaccess」ファイルとは、サーバーの挙動を指定するテキストファイルです。ファイルを作成してサーバーにアップロードすると、通常サーバーの管理者しか設定できない項目をディレクトリ単位で設定できるようになります。
ルールや注意点がいくつかあり、記述内容は自分のサイトに合わせて書き換える箇所もあります。
「.htaccess」ファイルの注意点
- 設置されたディレクトリとその配下にある全てのディレクトリに影響を与える
- 必ず最後に改行(空白行)を入れる
- テキスト形式で保存する
簡単に「.htaccess」ファイルを記述できるサイト「.htaccessEditor」などもありますが、FTPサーバーなどを使って設定したいディレクトリにアップロードしなければならないので、初心者にとっては少し複雑な作業となります。
できるだけラクに常時SSL化を行いたい人は、URLのリダイレクトの設定まで揃ったBiNDupがお勧めです。
BiNDupのドメイン&常時SSL機能をチェック
常時SSL化が無料でも、それ以外に費用がかかることも。こんなはずじゃなかった!とならないように賢く事前にチェックしてくださいね。
※常時SSLのリダイレクト機能は、2020年2月に搭載されました。
POINT
- 常時SSL化しただけではhttpとhttpsが両方存在。リダイレクトをかけよう
- 常時SSL化の後に設定すべきことは4つ!やらないと検索順位に影響も
- BiNDupなら自動リダイレクトに対応。.htaccessファイルをアップロードする手間がない