予算に限りがある中小製造業は、ホームページ作成もWeb集客も専門家に外注せず、自社で対策を行っているところが多いでしょう。そこで、ビジネスサイトを多く手掛ける専門家に詳しく聞いた、ホームページ活用の最新情報を連載でお届けします。今回は、問い合わせを増やすために心得ておくべきトップページの構成やコンテンツについてです。
▼前回までの記事
会社全体のことを伝え切るトップページに
中小製造業のホームページでは、トップページでおおよそのことを伝え切ることが大切である。つまり、トップページを見ただけで、どのような製品や加工技術か、どのような会社かを理解してもらえることを意識しよう。
そのため、トップページはコンパクトにまとめず、長くなってもよい。たとえば、次のような構成がよいだろう。
- 打ち出し(ビジュアル+キャッチコピー、もっとも重要なアピールポイント)
- 強み(自社または自社製品の)
- 問い合わせへの対応力
- 設備や技術、製造プロセスの紹介
- 製品や事例の紹介
- よくあるご質問
- お知らせ(ブログ)
それぞれのブロックでは、詳細ページがあればそのリンクを置く。たとえば、よくあるご質問には代表的な質問をいくつか掲載しておき、最後に「よくあるご質問の一覧はこちら」や「その他のご質問はこちら」というリンクを置いておこう。
トップページの構成例
トップページは、会社全体のことが伝えられるように構成する
一般的に、BTOB型のホームページは、BTOC型のホームページに比べて、スマホからのアクセス比率は低いといえる。ただし、現代のようにスマホが仕事とプライベートを問わず使われる時代では、BTOB型といっても当然、スマホからのアクセスを考えたデザインにする必要がある。
くわしくは後述するが、BiNDupでは多くのテンプレートがスマホに対応している。パソコン画面での見栄えを、スマホでも見やすいように自動調整してくれるため、スマホからのアクセスでも機会損失が生じない。当たり前ではあるが、これはとても重要なポイントである。
秀逸な中小製造業の事例サイト
HTMLなどの知識が要らず自社でのサイト運用を可能にする「BiNDup」は、多くのスモールビジネスに支持されている。ここでは実際にBiNDで作成された秀逸なホームページを紹介する。
株式会社フードケア
https://www.food-care.co.jp/
制作者:株式会社フードケア 総務部課長 按田憲告氏
神奈川県相模原市で介護食品の製造・販売を手がける会社。トップページのわかりやすい構成はもちろん、各部分のギミック(アニメーション)が秀逸。すべてのページの右上に「問い合わせ」や「サンプル・資料請求」への動線が用意されており、顧客がアクションを起こしやすい画面設計になっている。
豊富なテンプレートがあるホームページ作成ツールを選ぼう
中小製造業といっても、作っているものや会社の規模は実にさまざま。たとえば、私たちが普段手に取る商品をOEMで製造している会社もあれば、ある部品の研磨やメッキを専門とする会社、精密機器に欠かせない部品の一部のみを作っている会社などもあります。
会社が異なれば、当然、ホームページで伝える内容や雰囲気も異なります。したがって、ホームページ制作ツールは、豊富なテンプレートの中から自社に合うイメージのものが探せるかどうかが決め手となります。
BiNDupは350以上のテンプレートの中から、自社にマッチするテンプレートが選べます。多くの会社に合うコーポレートやサービスに分類されているテンプレートはもちろん、ライフスタイルやポートフォリオなど、ほかのカテゴリーから華やかな雰囲気のテンプレートを選んでもいいでしょう。多くのテンプレートがスマートフォンに対応していることも大きなメリットです。
BiNDupのテンプレートは350種類以上
もちろんテンプレートはレスポンシブWeb対応でスマホに最適化します。
次回予告
次回は士業のホームページの方向性や内容について解説する。専門家としての「人」の魅力を伝えるにはどうしたらよいか、信頼感や安心感の与え方、問い合わせ数や相談件数の増やし方などのポイントを詳しく説明します。
※Ascii.jpより転載。一部の内容を変更しています。
POINT
- トップページはコンパクトにまとめず、長くなってもよい
- 詳細ページがあればそのリンクを置く
- スマホからのアクセスを考えたデザインにする