Appleが満を持して発売するApple Watch。これまでもスマホと連携する腕時計型のアイテムは多数ありましたが、Apple Watchは特に注目を集めています。いったい、これまでのスマートウォッチとは何が違うのでしょうか? そして、Webサイト運営にどんな影響を与えるのでしょうか?
Apple Watchとは?
Apple Watchは、基本的に多くのセンサーを搭載した腕時計です。iPhoneと連携し、アプリを使って情報を表示したり、操作することができます。操作はタッチスクリーンと横に付いたデジタルクランから行ない、主に以下のような機能を扱えます。
通知機能
電話やメッセージ、カレンダーのリマインダーやニュースなどの通知を受け取れます。iPhoneの通知センターのような内容です。もちろん通知内容はスマホ同様に選択可能。
健康管理
Apple Watchは、搭載された心拍センサーなど各種センサーを使って、1日のあらゆる動きを逃さず計測します。歩きやランニングだけでなく、椅子から立ち上がって少し動くだけの動きも記録されます。若者だけでなく、健康管理に関心の高い中高年にもこの点は注目されるかもしれません。
iPhone代わりに操作
通知機能や健康管理の結果は、iPhoneをカバンやポケットから取り出さず、目線まで持ち上げずに確認できます。スマホ中毒状態の人も、スマホを見る回数が減りそうです。
Apple Watchで使えるアプリ
Appleの公式サイトには、すでに50個近いApple Watch対応のニュース、レシピ、天気、乗り換え、SNSなど定番アプリが紹介されています。Apple Watchでどのように表示されるのか、画面も紹介されているので、どんな風に使えるのか、イメージが湧きやすいでしょう。
Webサイトへの影響は?
Webサイト運営者にとって、Apple Watchはどのような影響を与えるのでしょうか? 正直に言ってしまえば、すぐには大きな影響は与えないかもしれません。しかし、パソコンだけでなくスマホからの閲覧を意識せざるを得なくなったように、Apple Watchなどのスマートウォッチへの対応を運営者側が強く求められるのも、そう遠くない未来にはなりそうです。
とくに、身に付けることのできるデバイスという意味では、今まで以上にユーザーとの距離が縮まり、密着できる点で、コミュニケーションのあり方や集客方法に影響を与えることは間違いないでしょう。
では、どうすればいいのか? どんなポイントを意識すればいいのでしょうか?
メッセージアプリ内蔵
メッセージアプリは、iPhoneで受信したメッセージを通知・表示・定型文返信などが行えます。また、LINEなどのメッセージアプリも対応しているので、まずApple Watchでチェックという人も増えるでしょう。その際、スマホに比べより小さなデバイスであるということから、メールの件名やメッセージの冒頭は重要になります。
マップアプリ内蔵
メールやメッセージから地図を開いてナビにする。そんな使い方も想定されます。現在地の位置情報をもとに、何かしらの通知を出すこともあるでしょう。スマホもオンラインからオフラインでのアクションにつながる点はありましたが、腕時計ではよりユーザーに近づきます。GPSなどを上手に利用した、新たな集客法に注目したいところです。
ニュースアプリに対応
Yahoo!ニュースやFlipbordなどのアプリが登場します。大手ニュースサイトが中心になりますが、Flipbordなどのパーソナライズされたキュレーションアプリなども広まれば、その対象の大小さまざまなWebサイトに影響を与えるでしょう。
SNSに対応
Twitterアプリがまずは登場します。Twitter上の話題のツイートなどは、Apple Watchで目にすることもあるでしょう。最新情報、話題の情報に敏感なユーザーにとっては、Apple Watchがなくてはならない存在になるかもしれません。
そうした人たちをターゲットにしている商材やサービスなどはとくに、Apple Watchへの早期対応が求められそうです。
POINT
- Apple Watchは、iPhoneの通知を手元で受け取れる。またiPhoneを見ずに表示・操作が可能なことも多い
- 情報をまず目にするのはApple Watchになるかも
- よりユーザーに近づくデバイスであることから、新たな集客法に注目