ホームページの写真撮影で覚えておきたい12のコツ!アクセス数・売上アップに役立つ
ホームページの写真を自分で撮影すると、出来栄えがいまひとつと感じることや、サイト内で使いにくいと感じることもあるのではないでしょうか。
この記事ではホームページに掲載する人物や物、背景にあわせた撮影のコツ、ホームページのエリアに適した写真の選び方、アクセス数を増やすための写真掲載のポイントなどを解説しています。アクセス数・売上アップに役立つ写真をホームページに載せるために、お役立てください。
1.ホームページの写真の種類は3つ
ホームページの写真は大きく分けると人物、物、背景の3種類に分けられ、おおまかに役割が決まっています。
1-1.人物の写真
企業のホームページは何らかの商品を紹介するのが一般的ですが、人物中心の写真の多くは自社のイメージアップが目的です。したがって、自社イメージにあうモデルや、社員、スタッフなどを撮影することが多くなるでしょう。
近年は親近感や信頼感を高めるために、自己紹介欄に写真を掲載することも多くなりました。ほかの場所でも、自社のリアルな雰囲気を伝えるには従業員を撮影するのが効果的です。
1-2.物の写真
ホームページに物の写真を掲載する際は、基本的には自社商品または店舗外観など、集客や購買意欲の喚起を目的に掲載します。したがって、自社商品の機能やメリットなどが直感的に伝わるような写真がベストです。実店舗のホームページなら、店舗の外観や内装、設備などで、自社の強みを訴求します。
1-3.背景の写真
ホームページに掲載される背景写真は、主に自社や店舗を含めた屋外写真やオフィス風景などです。これらの背景写真のなかに人や物が含まれることもあれば、そうでない場合もあります。主な共通点は、イメージ戦略やホームページの雰囲気作りに用いる点です。
なお、現在はオフィス風景のイメージ写真を撮影するためのスタジオも利用できるため、検討してもよいでしょう。
2.ホームページの写真全般に共通する撮影のコツ
ここでは、人物・物・背景のいずれの写真にも共通する撮影のコツを解説します。
2-1.アップで撮りすぎない
被写体に関係なく、あまりにもアップ(寄り)で撮影すると、広告文やイラストなどを入れにくくなります。今では低価格のデジタルカメラでも高解像度であり、加工ソフトでの編集で必要な部分を切り取れます。構図が明確に決まっていないときは、引きの構図を中心に撮影しましょう。
2-2.ホームページ全体のイメージにあう写真か意識する
ホームページの雰囲気や色調、ブランドイメージなどにマッチした写真になるか意識しながら撮影しましょう。いくら良質の写真でも統一感がないと効果は半減しますし、違和感や不快感を持たれるかもしれません。
このため写真撮影前にサイトテンプレートを選んでおくのがよいでしょう。掲載イメージがわかっていれば、イメージにあう写真を撮りやすくなります。
2-3.さまざまなパターンの写真を一度に撮影しておく
よい写真を撮るコツのひとつが、一度に複数枚の撮影をすることです。例えば人物の写真なら、中央、左寄り、右寄りなど複数の構図で撮っておきます。同じ構図でも、さまざまな目線や表情で撮影しておくと、広告文やイラストの選択肢が広がり、広告を制作しやすくなります。
3.ホームページの人物写真を撮影するコツ
ここではホームページ用の人物写真を撮影する際に知っておきたい連写機能やカメラ位置、「ぼかし」のテクニックについて解説します。
3-1.連写で写真撮影する
人の表情はコロコロ変わるので、連写機能を効果的に使って狙った瞬間を撮影しましょう。一般的なデジタルカメラでも1秒間に4~7コマほど連写できるため、よい表情を残せます。
ダンスやジャンプなど動きがある写真を撮影する際にも、連写機能は役立ちます。スポーツシーンなど動きがかなり速い場合は、1秒間に12コマ以上連写できるカメラを使うとよいでしょう
3-2.複数の人物を撮影するときは距離を近づける
接客シーンなど複数の人物を撮影するときは、物理的な距離を近づけて撮影するのがコツです。一概にはいえないものの、普段通りの距離で撮影すると、顔の表情が見えにくくなったり、親密感が出にくかったりします。
物理的に近づけるのが難しいときは撮影位置を工夫します。一例を挙げれば、対面接客のシーンなら客の真後ろに近い位置から撮ると、2人の距離は近く見え、スタッフの顔も大きく写せます。
3-3.訴求力が弱まる場合は背景を入れない
人物メインの場合は、背景が目立ちすぎていないかチェックしておきましょう。オフィスの写真にペットボトルやダンボールなど、望ましくない物が写り込んでしまうのはよくある失敗のひとつです。
人物の表情や持っている商品に注目を引きたい場合は「ぼかし」という手法がよく用いられます。一眼レフカメラで、ピントのあう範囲を意味する「被写界深度」を浅くして撮影すると、ピントがあった部分以外がぼけた写真を撮影でき、編集でぼかし加工するよりも自然な写真に仕上がります。
4.ホームページの物の写真を撮影するコツ
特に通販サイトを作成する場合は、物の写真撮影がメインになることが多くなります。どのようなコツがあるのか解説します。
4-1.リアルな写真がよいとは限らない
自社商品や店内の設備などを撮影する際は、写真を見て感じてもらいたいことをイメージして撮りましょう。つまり、必ずしもリアルな写真、細部までしっかり写っている写真がよいとは限らないということです。
例えばステーキの商品写真を掲載するなら、正確性よりも、食欲や購買意欲を刺激するようなシズル感を優先したほうが、集客目的を達成できる可能性が高くなります。
4-2.光と影にこだわって写真撮影する
商品イメージを撮影する際は光と影に注意します。
店内、社内で撮影する際に注意しておきたいのはオレンジ色の照明です。このタイプは商品の色合いを変えてしまうため、通販などではユーザーからのクレームの原因になりかねません。
また、背景なしで撮影する場合は、影があまり出さない状態にしましょう。影が強いと、ほかの写真と合成するときや並べたときに違和感が出やすくなります。
4-3.物を引き立てる背景を選ぶ
店舗のテーブルクロスを背景にするなど普段通りの環境で撮影した際に、商品写真が映えない場合は工夫が必要です。よく用いられるのは、壁紙やクッションフロアを購入して背景として使う方法です。粘着シートも大理石調、ボタニカル調などバリエーションが豊富で便利です。
5.ホームページの背景写真を撮影するコツ
漠然と背景を撮影してしまうと、使える写真がないという結果になってしまいかねません。ここでは重要なコツと注意点を3つ解説します。
5-1.水平・垂直をしっかり出す
建物がある写真撮影は水平・垂直出しが特に大切です。少しのズレでも違和感、不安定感につながるため、水平器と三脚を用いるなどして対策を講じましょう。多くのデジカメにはグリッドライン機能も搭載されているので、こちらを利用するのも手軽な方法です。
5-2.どこにフォーカスした写真にするか明確にする
風景写真は何がメインなのかわかりにくく、狙ったイメージやメッセージが伝わりにくい特徴があります。そのため余計な物を移さないようにするのはもちろん、なるべくシンプルな構図で注目してほしい対象にフォーカスするのがコツです。
逆に一般的なイメージ写真でよいなら、森や海などの背景写真が豊富にある画像素材サイトを利用してもよいでしょう。
5-3.写り込みによる著作権・肖像権侵害に気をつける
無関係な物や人物が写り込むと、著作権や肖像権の侵害になるリスクがあります。損害賠償請求を受ければ、金銭的な賠償が発生するだけでなく、会社の信用を損ないかねません。無用なトラブルを避けるためにも、他社の商品やポスター、建物などができるだけ写り込まないようにしましょう。詳しい内容は、以下の文化庁のサイトを参考にしてください。
※参考:いわゆる「写り込み」等に係る規定の整備について|文化庁
6.ホームページのエリアを意識した写真を選ぶ
メインコンテンツやヘッダーといったページ内の配置によって、適切な写真は異なります。掲載場所を意識して写真を選びましょう。
例えばホームページのトップページに大きく表示するメインコンテンツなら、ブラウザで横幅が変わっても重要要素が表示される写真を選ぶのが基本です。キャッチコピーが入ることも見越して写真を選びます。
またヘッダー画像は、メニューや連絡先などの重要なテキスト情報の邪魔にならない写真を選ぶのが一般的です。ユーザーの利便性も考慮しながら写真を選定しましょう。
7.ホームページはユーザーファーストの写真配置も大切
写真を配置する際は、表示速度やスマホ画面での見やすさ、記事の読みやすさなど、ユーザーファーストで検討することが大切です。
7-1.写真の容量・サイズを減らして表示速度を向上させる
高解像度の写真を掲載すると、ホームページの表示速度が遅くなってしまいます。ホームページの表示速度はユーザーの離脱率に直結する重要な要素のため、写真のクオリティを重視しすぎて閲覧者のストレスにならないように注意してください。
7-2.スマホユーザーが見やすい写真・配置にする
スマホユーザーを意識したホームページのデザインでは、軽量で適度な情報量が好まれます。自社のターゲット層がスマホで閲覧することが多い場合は、スマホユーザーの見やすさを重視して写真の数と大きさを調整しましょう。
7-3.縦長写真は基本的に掲載しない
縦長写真はテキストを分断してしまい、スクロールしないと次の情報が読めなくなってしまうため、基本的には掲載しません。ユーザーのストレスにならないように、原則として横長の写真を選びましょう。
8.写真が映えるホームページ制作・運営も大切
写真はホームページの重要な構成要素ですが、ユーザーに望ましいアクションを起こしてもらうためのアイテムのひとつにすぎません。ほかの要素との組み合わせを考えることで、効果が高まります。
例えば魅力的な写真の横に商品購入ボタンや申込みフォームがあれば、クリックしてもらえる可能性が高まるでしょう。ブログや記事でも、読み疲れしないように適度に写真を挿入すると読み進んでもらえます。
そして、そもそも写真を見てもらわなければ意味がありません。そのため、アクセス数を増やすためのSEOやホームページのアクセス分析も重要です。
9. まとめ
ホームページの写真は購買意欲を高めるための重要アイテムです。本記事で紹介したような撮影テクニックや注意点を活かして写真を撮影し、掲載していきましょう。ホームページ制作の経験が少ない場合や効率的に作業したい場合は、専用ツールの利用をおすすめします。
BiNDupなら、初めてのホームページ制作でも、ヘッダーやメインコンテンツといった要素に分けて簡単に写真を配置できます。画像の加工や編集ができる画像編集ツール「SiGN」、複数バナーをスライドさせて多数の写真を掲載したり、背景を大胆にスライドしたりできるスライドショー作成機能 「SHiFT」など、さまざまな機能を利用可能です。
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